自転車復活02

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 しばらくランドナーに乗っていたのですが、やっぱロードレーサーが欲しい。 思えば大学に入って上京したときにロードを買う気満々だったのが、 千葉の市川から御茶ノ水や戸田までランドナーで走って、 関東で自転車は厳しすぎると悟り、バイクの世界へ…。 今にして思えばあんな都会を走り回るものではないのに、 上京したての自分にはわからなかったのです。
 今は田舎暮らしで車の来ない峠道も近くに山ほどある。 トランポもあるから遠くの山まで運んで、おいしい所だけ自転車で走れる。 ロードレーサー購入の期は熟したと思いました。 早速現在のロードレーサーについて調べてみたのですが、ここ20年の変化には 驚くことばかりでした。 その中で気に入って自分の自転車にも取り入れたいと思ったのが、

リヤスプロケット10段(12 13 14 15 16 17 19 21 23 25T)。
 ランドナーだと48x17か20を常用。軽いロードに長いクランクで 48x16を中心に使えればと選択。ロー側はランドナーで26x24(1.083) だが、34x25(1.36 26x20相当)でもなんとかなる?



デュアルピボットブレーキ
 サイドプルよりよく効き、片当たり調節がネジで出来、 シューのリムに対する角度も調節可能とはなんと便利な。



インナー34Tのコンパクトドライブ
 PCD 110mmで昔のマイティーツアーとかマキシーと チェーンリングは同サイズですが、ディスコンになっていたのでしょうか? アウター50Tインナー34だと差が16TになってW用のFディレイラーが使えなくなるので 48x34にしました。でも50x34でもいけるみたいです。


 最近のパーツ情報をインプットしたところでフレームが問題なのですが、 アルミ、カーボン、チタンはまだまだ発展途上で、毎年のように モデルチェンジしており、クロモリほど完成しているとは言いがたいのと、 耐久性の問題があるのと、 芯精度の問題があって、クロモリは最終工程で芯出し出来るけど、 アルミやカーボンは芯のチェックは出来ても修正が出来ない。 特にカーボンはかなりばらつくと思うのですが。それで歩留まりが悪くなって 高価なのかも…。 ヒルクライム用と言って総重量が軽いだけで 精度が悪ければ転がり抵抗は大きくなるし。 あとあのド派手なデザインが受け入れられないのと、 レースで勝つことを目的に作るわけではないのでクロモリでいくこととしました。
 田舎なのでビルダーさんの所まで出かけていくのは無理というわけでもないのですが、 ピストを作っているレースバリバリの所では自分の求めているものは難しいだろうし、 そんなのはロードじゃないとか言われるのもいやなので、 つるしかセミオーダーぐらいのフレームを探しました。

 まず最初に目にとまったのが、価格がリーズナブルなピエですが、 セミオーダーだとサイズがちょっと飛びすぎているのでバツ。

 昔から有名なケルビムのR2ロードは後継機種になっていて、 Rブレーキワイヤーが内蔵してあったり、 ディレイラーワイヤーがBB下だったり、 ボトル台座が2つ付いていたりで、 フルオーダーならいいのですが、つるしはあまりピンと来ない。

 TOEIは勝つためのロードではなく、楽に走るというコンセプトが自分の目的に 合っていました。 フレームサイズはオーダーで Rブレーキアウタートンネル3点、ボトル台座1つは良いが、 ディレイラーワイヤーがBB下なのと、 シートステーのチェーンフックが好みに合わない。 しかしチェーンフックは出先でのタイヤ交換時は便利だから、 付いているものを取らなくてもいいかということになり、 ディレイラーワイヤーをカンパ型BB上3点に変更してもらって プラス1500円ということでしたので、 自転車を始めたころからの憧れでもあったTOEIへ大きく傾きました。 そこでTOEIのスタンダードロードフレームを使った完成車の写真を ネット上で探したのですが、OEMと噂のHolksはあるものの、 なぜかTOEIブランドは見つかりませんでした。 スタンダードならもう少し出してフルオーダーするのかもしれません。 しかしロードフレーム1本目なので、スケルトンはまったく固まっていないし、 スタンダードでも工作の追加変更が比較的自由だし、 ロードならこれ以上の凝った工作は自分には不要で、 観賞用というよりは使い倒したいし、精度さえよければ仕上げは並でかまわないので 1本目には最適と判断しました。
 パイプはカイセイ022、タンゲNo2、レイノルズ520が選べるのですが、 カイセイ022とタンゲNo2の違いはフォークコラムの厚みのみで、 カイセイ022がやや薄く、その分軽いので022を選択しました。

 2006年7月現在TOEIのスタンダードロードの仕様が若干変更になっていました。
エンド : カンパロードエンド→ストレート
シートステイ上端形状 : 普通の楕円蓋→集合
ブレーキケーブル工作 : 3点トンネル→カップ2点

 近くのプロショップ2軒にTOEIを扱っているか問い合わせたところ、1件から すぐに取り扱っているとの回答がありました(もう1軒は結局返事なし)。 返事をくれたのは20年程前には フレームも作っており、自分も何度か利用してエンペラーにキャリアダボを 付けてもらったりした懐かしい所でした。 ショップの場所は移転していましたが、なんとお店の方は当時のままでした。

 続いて部品の選択に入りました。 コンセプトは一見80年代風、しかし現行の部品で主にツーリング目的で、 もしかしたら参加するのが目的でヒルクライムレースに出てみるかも?です。
 コストパフォーマンスからシマノのアルテグラ(デュラとの違いが よくわからないので)を基本として、 性能、外観的に安くてかまわない部分は迷わず安いものをチョイスしていきました。

 タイヤはW/Oの性能が上がっており、チューブラと遜色ないという話も聞いて、 最初はW/Oに傾きました。しかし今チューブラを味わっておかないと そのうち味わえなくなるかもしれないので、チューブラで行くことにしました。 あと同じ値段のW/Oとチューブラならチューブラの方が上というのも 大きかったのですが。

 ペダルは三ヶ島シルバンロードとトウクリップ&ストラップにしました。 ビンディングペダルだと専用の靴以外では非常に乗りにくいのと、 慣れるまで何回か転ぶだろうから。
 ペダルに合わせる靴はリサーチ不足かもしれませんが、トウクリップ&ストラップに 特化しているものを見つけることが出来ず、シマノのSH-R060をチョイスしました。 クリートSM-SH31を付けると普通のペダルも使えますので。しかしSM-SH31も ディスコンで在庫限りだそうです(2005.06.30現在)ので2セット取り寄せました。 また靴のつま先側のゴムブロックは邪魔なので削り落としました。

上から204QC Modolo 204C  ブレーキレバーはワイヤー外出しタイプが欲しかったのですが、 ダイコン204系しか残ってないんですねー。 お店の方にブレーキレバーをエアロタイプにしたくないのだがと相談してみると、 ワイヤーをハンドルに沿わせなければインナー抵抗が小さくなるから リターンスプリングなしのレバーでも多分大丈夫という 話でしたので、とりあえずダイヤコンペの204Nにしておきました。 しかしブレーキレバーは自転車全体のフォルムにおいて重要な部品であり、 204Nではクイックが付いてたりして全体のバランスが…と考え始めました。 カンパ型ならゴムのリプロ品が国内で1680円で買えるのですが、 ランドナーについているシュパーブプロを移動するのはゴムがないので無理と 思っていましたが、シュパーブプロのブラケット部分はカンパのコピーで、 このリプロ品が使えることが判明しました。
 リプロレバーゴムを探していたときに偶然ebayで Modolo Professional GOLD brake levers 未使用 というカンパのコピーを見つけました。 これも末永くリプロゴムが使えるので送料込み4000円で アメリカから取り寄せました。 1週間ほどで到着して現物を見て気付いたのですが、レバー部分、ブラケット部分 共に割が入っていません。 割を入れるにもレバー側はいいのですが、ブラケット側がプラで出来ていて、 割を入れていいものかどうか…。 Modoroのブレーキレバーでもブラケットが金属製の物は 割が入っているので、勝手に割を入れるのは不味いようです。 このままだとワイヤーの取り外しや注油がちょっと面倒ですが、 デュアルピボットブレーキ自体がカンティみたいに太鼓をずらして すぐワイヤーがフリーになるわけではないので。 ワイヤーへの油はシリコン系を使う事と、ブラケット固定ネジを必要以上に強く 締めず、ストレスがかかったときは逃げるようにすることで何とか使えそうです。 かっこいいしカンパと違って使っている人を見た事がないのは 大変魅力的なのですが、ちょっと使いこなすのが難しい代物です。
 実はダイヤコンペの204Cというクイックの付いていないレバーも国内で600円と 安いのを見つけ、買ってあるのですが。
 2006年7月、カンパビクトリーブレーキレバー未使用パッドなしが オークションで出ていたので入札したところ、 競合することなく落とせてしまいました。パッドはリプロ品を買ってあったので レバーはこれに落ち着きそうです。

 サドルは尻に合ったサドルを求めて迷走するよりは、 重いけど尻に合うように変化していく皮サドルで、 現行のブルックスチームプロ(黒)にしました。 これも中学生の頃の憧れの一品ですね。 ショップのショウウインドーの前でため息をついていたものです。 この巨大な銅鋲がなんともいえません。 ランドナーはイデアル#80なのですが、もう買えませんので…。
 ハンドルは昔からの定番で日東105、ステムは最初は安いのにしといて ポジションが固まってから高価なのにしてもよかったのですが 昔からの憧れのパールを選択しました。 ピラーは比較的安価だがディスコンのULTEGRA SP-6400Aですが、 在庫がなければカロイにします。

 ホイールはリムはアラヤにしたかったのですが、値段と品質からマビックの reflexシルバーを。 ハブはアルテ。 スポークは段付きは段の所から折れそうだし高価だし、 そんなに重量差があるとは思えないので、星の#14ステンプレーン。

 部品構成が固まったところで、2005年6月11日ショップに行ってきました。 幸い天気が悪くて常連さんはいませんでした。 自分のサイズがはっきりとはわからなかったのですが、ダミー自転車にまたがって、 サイズは540、クランク長は170、ステムは80(主にツーリングだから)、 ということでしたので、それに従いました。 いろいろなサイトを参考に算出したサイズとほぼ一致していて 安心しました。部品構成を書いた紙を渡して煮詰めていき、 見積もり24万円(もっと高いかと思った)との事でしたので、 手付けを払い正式発注してきました。 カラーリングは、 昔ショップで見た白い片倉シルクロードが大変かっこよかったのと、 タッチアップが簡単という事でフレームの色はメタリックではない普通の白としました。 メッキはお金と納期が増えるし、 下地処理がパイプに良くないという話もあるし、 メッキのないエンペラーは塗装のはがれたところは錆が浮くけど、 錆が塗装の下に広がっていかず特に困ることはなかったのでしませんでした。 バーテープ、サドルなど周りの部品は黒にしました。
 フレームの納期が1ヶ月(ホントかなぁ)となっているのですが、 どうも2〜3ヶ月は覚悟したほうがよいようです。 秋ごろには完成するかも知れません。重量は10kgを切ってくれれば良いのですが。

9月15日現在、まだ完成したとの連絡はありませんが………………ォーィ、 TOEIのスタンダードロードの写真を見ることが出来ました。 オークションに出品されていたもので92年製。 気になっていたチェーンステーの処理はオーバルです。 シートステーのふたは予想通り凹んだ半円状、 シートステーブリッジのシートステーとの接合部分は広げてあって、 これなら補強は必要なさそうで、貫通穴の部分は四角く広がった物が付いています。 フォーククラウンはコルナゴとチネリの中間ぐらいのなで肩で、 フォークチューブの差し込み部分が長めで 内側も補強が不要なぐらい下に長く延びています。 フォークの曲げは滑らかで美しい。 ラグは小ぶりで薄く繊細な感じ。 ブレーキアウタートンネルは円の一部を切り取ったような形で アウターがトップチューブに密着するタイプ。 BBラグのチェーンステーブリッジレス部分は 確認できませんでした。
これなら愛せそうです。早く欲しいー!! 7月にオーダーした方は9月完成と言われたそうですが、やはりまだ出来てないそうです…。

 9月26日、まだ自転車は手元に来ていませんが、 私のフレームは現在塗装工程に回っている との事でした\(^O^)/。あと少しで出来そうです。

 10月4日、ショップからメールが来まして、フレームが届いたそうです。 が、シートポスト径が27.2mmになっていたそうで、それはそれで部品の 融通が利くから好ましいのですが、26.8mmのつもりで部品発注を していたので、シートポストSP-6600のみ再発注せねばならず、部品が来るのが10月20日、 納品はそれ以降との事でした。 取りに行くのは22日の土曜日になりそうです。 やっと目処が立ちました。

 10月10日3連休の最終日、再びショップからメールが来まして、 部品がそろって自転車が完成したとの事でした。 実はこの連休中ショップの近くの実家に行っておりまして、 フレームを見に行こうかどうしようかと迷い、 結局行かなかったのですが、行ってれば持って帰って来れたタイミングでした… (現金は持って行ってなかったけど)。 受け取りは10月15日の土曜日になりそうです。 ホント永かったけどようやく乗れます。

以下部品構成です

ハンドル 日東 B105 25.4
ステム 日東 パール 25.4/80mm
バーテープ 綿黒
サドル Brooks TEAM PROFESSIONAL 黒
ピラー ULTEGRA SP-6600 27.2mm
ブレーキ本体 ULTEGRA BR-6600
ブレーキレバー DIACOMPE 204N 前右手、後左手
Fディレイラー ULTEGRA FD-6600-B バンド式 2x10s
Rディレイラー ULTEGRA RD-6600-SS ショートケージ 10speed
Wレバー DURA-ACE SL-7800 直付Wレバー
チェーンホイール スギノ コスペアコンパクト シルバー 170
リング スギノ48x34
BB ULTEGRA BB-6500
チェン CN-6600 10段 HG専用
ペダル 三ヶ島 シルバンロード
クリップ 三ヶ島 鉄 サイズM
ストラップ 皮 黒
タイヤ PANARACER PRACTICE 27 2本+予備2本
リム MAVIC チューブラ用 REFLEX シルバー 32H 6本組み
スポーク 星 ステンレススポーク 14番プレーン
ハブF ULTEGRA HB-6600 32H 6本組み
ハブR ULTEGRA FH-6600 32H 6本組み
スプロケット 12 13 14 15 16 17 19 21 23 25

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