TOEIロード 完成しました

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 約4ヶ月かかりましたが、ようやく完成し、受け取りに行ってきました。 サイズは540mm。サドル位置は自分の高さに合わせてあります。 サドルはもう少し後ろに引きたいところなのですが、クランプ部分が サドルのすそに干渉してこれ以上後ろに移動できません。
 重量はお店のばね秤で測ったら11.5kgでした。 意外な数値でしばし…? サドルが540gもあるし…。 しかしあとは軽くする余地があまりありません(シートポスト切るとか…)。 自分が減量するのが手っ取り早いですね。 しかし家に帰ってから最小100gのヘルスメーターで測ったら写真の状態で9.6kgで 目標を軽くクリアしており安心しました。各部品が昔に比べて軽くなっているのですねぇ。
 フレームはフォークの曲げは期待通り滑らかなきれいなものでした。 仕上げはスタンダードということでまあこんなものでしょう。 芯さえしっかり出ていればいいです。 塗装もメタリックではない白という事以外は特に注文しなかったので 覚悟していましたが、塗り残しはないので 良しとしましょう。遠目にはきれいに見えます。 近くで眺める自転車ではなく乗って楽しむ自転車という事で。
 買った後で知ったのですが、ブルックスプロフェッショナル (スイフトも。他にもあるかも)には、 サドルバッグループ付きで made in 表示のないもの(HongKong製らしい)と、 サドルバッグループなしで made in England 表示のあるもの、の二種類あるそうです。 自分のは後者でした。よかった。



 シートステイ上端はマジータイプではなく平面で斜めに切り落とした状態 になっていました。最もオーソドックスな処理ですが、 これは一番好きな処理なので良かった。 シートステイブリッジは シートステイとの接合部分がかなり大きくなっており、補強の必要がないものが 付いています。シートポスト径は現在は特に指定しないと27.2mmになるようです。 アウタートンネルはチューブの真上で、アウターがトップチューブに密着するように 円の一部を切り取ったものが付いています。



 エンドは唯一のカンパニョロの小さい物が付いています。アウターストッパーは 頭が丸いものでした。フリーはトップが12Tですが、クリアランスは問題ありません。 エンドとパイプの接合部分は半円の平面処理になっています。 写真では見えませんが、チェーンフックは昔ながらの針金のようなものか、 1cmぐらいの長く突き出たものを想像していたのですが、 チェーンの厚みの半分ぐらいの小さな突起できれいにまとめてあります。 取らなくて良かった。
 アウターロー、インナートップは使えるのかという問題があるのですが、 使えます。一番上の写真で下側のチェーンがアウターに引っ掛かっている のはクランクをシートチューブに沿わせようとして逆回転させたからで、 順回転している時は異音もなく、スムーズに回ります。
 シフトワイヤーのBB上カンパ型は唯一スタンダードフレームで変更した点です。 なぜBB下じゃないのかというと、自分が自転車を始めた1980年ごろは ロードでもランドナーでもBB上が主流だったのと、 BB下が流行りだしたのはランドナーからだったので BB下といえばランドナーというイメージが自分の中では強いのと、 BB下だと前輪の跳ね上げた水や泥がBB下に集まってきてワイヤーに付くし、 自転車を横から見たときダウンチューブの下にワイヤーが出るのが美しくない。 チェーンステー上を通るワイヤーが、 ある程度チェーンガードの役割をしてくれる(ダートを走らないロードならこれで 充分)などの理由からです。非常に合理的なのですが。



 フォーククラウンは外側が1箇所下に伸びていくタイプで三角形の肉抜きがあります。 内側も下に長く伸ばしてあり補強の必要は無いようです。 フォルクスのロードに使用されている物と同じようです。 リムはキッチリとセンターに位置していました。
 ヘッド小物はスタンダードのアルテグラ。
 自分はハンドルがタイヤに対してきっちり直角に付いていないと 非常に気になるのですが、ここもきちんと組んでありました。



上から204QC Modolo 204C  ヘッドラグですが、薄くて繊細な感じのするものが付いています。 ひげはショートよりは長くロングよりは短いぐらい、 いわゆるミドルポイントでしょうか。 TOEIのエンブレムもきちんと付けられています。シフトレバーは唯一のデュラエース。



 実際乗ってみました。いつもランドナーで40分前後で登る所を37分ぐらいで 登れました。下りで手を離してみましたが非常に安定しており、 精度は良いです。 ブレーキが強烈に効きますね。ランドナーのマファックのつもりでかけたら 後ろが簡単にロックしました。引きも軽いし。レバーの戻りも問題なし。 変速はWレバーですがSISにセットされていたのでそのまま使っていますが、 変速も早いし簡単に決まります。
 フレームの硬いとか軟いとかしなりとよく進むとかは比較対照が エンペラーしかないので良くわかりませんが、 峠の頂上近くの疲労のピークの時でもペダルが軽く感じられ、 エンペラーより楽に走れるのは間違いありません。
 あと気になるポイントとしてハンドルを切ったときに 前輪とトウクリップ(サイズM)が接触するかというのがあるのですが、 十分なクリアランスがあり、サイズLでも接触しないと思います。 これはさすがです。
 クランクの長さの変化(ランドナー165mm、ロード170mm)は全然感じないです。 鈍感なのか違和感ないし、最初サドルが少し高すぎたようで、 ふくらはぎがつったのでサドルを1cm下げてみました。その後5mm上げ落ち着きました。

上から204QC Modolo 204C  タイヤの空気を7-9気圧入れないといけないのですが、毎回手押しは大変なので 新たにパナのフレンチバルブアダプターを購入しまして、 コンプレッサーと米式バルブ用空気入れを使っています。 しかしこのアダプターがちょっと問題がありまして、アダプターを介して コンプレッサーの空気入れを継いでもチャックの奥の出っ張りが フレンチバルブ頭に届かずフレンチバルブが開放されない。 つまり米式バルブ用のエアゲージでは空気圧を測れない 構造になっています。ちょっと寸法を考えれば直で押せるように出来るのに…。 バルブを押して開放しなくても空気が入る場合もあるのですが、 圧力でバルブを押し下げて空気を入れるのはロスが大きいので、 アダプターの穴の中に入れるスペーサーを作りました。 各部の寸法を測りまして、 5mm長のスペーサーがあればバルブを開放できる事がわかり、 空ボールペンの芯を入れて 問題は解決しました。これで8気圧まではすぐに入ります。
 しかし アダプターの中にこのスペーサーを固定するいい方法をまだ思いつけません。 いくつかアイデアはあるのですが実用的なのはまだ…。 勢い良く口金を取ると逆流した空気で吹っ飛んでいくので なくさないように気をつけないと。

 なんて事を書きましたが、毎回コンプレッサーを起動するのも 面倒くさくなってきたので、結局フロアポンプを使っています。 ホームセンターで1000円ぐらいの高圧タンク付き、メーターなしの物。 英米バルブにしか対応してないので上のアダプターは使っていますが、 アダプターに鎖を付ける針金を下にずらせば スペーサーがなくてもフレンチバルブが開放される事がわかりました。 11気圧ぐらいまではこの組み合わせで入ります。しかしフロアポンプにも メーターは付いていた方がいいです。もういいかと思って外して測ると 少し足りないという時、このポンプを再接続するとタイヤから高圧タンクに 空気が逆流し、ガクンとタイヤ内の気圧が下がってしまいますので。

参考までにスケルトンを。
フレームサイズ................540
トップチューブ...................535
キャスターアングル..........72
シートアングル....................74
フォークオフセット.............54
ハンガー下がり..................70
リアセンター.......................410
フロントセンター...............588


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