白黒自家現像

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 冷蔵庫にずいぶん前に買った白黒フィルムが使用されずに眠っています。 冷蔵庫からネガカラーやリバーサルを取り出すとき、 いつかは使ってやらねばと思いつつ、 なかなか自家現像まで手が回らなかったのですが、ようやく最近自家現像を 始めようと思い立ちました。
 大学写真部時代に白黒を焼いた事はあるのですが、失敗を恐れてフィルムの現像は 店に出していました。いつかはまた白黒を焼いてみたいのですが、まだそこまで は環境が整っていません。現像液の中から絵が浮かび上がるあの感動をもう一度 味わいたいものです。

 手始めにHPで定番的な物を調べてみました。
リール、タンク:ステンレスでLPL、ISE、Masuko
 自家現像を始めると、プラタンクからステンレスタンクへ移行し、 最終的にはMasukoタンクに行き着くようです。 Masukoタンクはむらが出にくくて良いらしいのですが、 高価だし、入手しづらいので、35mm用はLPLにしました。ISEなどはあればLPLより 安くて良いのですが、これまた田舎では入手しづらいのです。 35mmよりムラが出やすい120にはMasukoタンク1201セットを購入予定。 35mmで経験値を上げて120に移行していこうと思います。
 注文したリールとタンクがきました。 オールステンレス製のタンクは蓋がそんなに硬くないのに、ほとんど 液が漏れてこなくて非常に使い良いようです。 35mmリールは溶接が一部雑でロウが残っているところがありましたので、 やすりとリュータできれいに仕上げました。 120リールはきれいでした。
現像液:フジドールE
 定番だそうです。消耗品なので気に入らなければ次は違う物にすれば良いので 気楽です。1L単位の粉末で、袋の中で粉が均一に分散していないので 小分けは駄目という事になっていますが、 うまい小分け方法を考案したいですね。
停止液:フジ酢酸(50%)
 近所のキタムラにおいてあります。
定着液:フジフィックス
 定番でしょうか。富士の製品はデータがHPから取って来れるので便利です。 1L単位の粉末で、現像液と同じ理由で小分けは駄目という事になっています。
その他:フジQW、DW
 水洗い時間を短縮したり、乾燥時間を短縮できます。使ったらだめとか 諸説あります。
メスカップ:100円ショップ物を目盛る
 現像液、定着液は出来上がりが1Lなのと、停止液は500ccでよいので 溶解に1Lの物が3個必要です。 100円ショップで適当な1.5Lの物を見つけてきて、正確なメスカップ を使って目盛りをマジックで書きこめば出来上がり。水専用の正確なメスカップが 1個必要。ステンレス製が好ましい。
貯蔵タンク:ペットボトル
 現像液は1日寝かせて使用するのと、定着液はある程度保存が利きますので。
スポンジ:セルロース
 DWを使用すれば不要とか、諸説あります。洗濯機の脱水層を使ってみようかと 思っています。台所用の物も見てみたのですが、研磨剤が仕込んである物が多く、 流用はあきらめました。
フィルムピッカー:自作
 要らないフィルムで作れます。
タイマー:Gショック
 現像時間以外はあまり厳密でなくても良いらしいです。
フィルム袋:コクヨの6コマ7列の物
 120はハクバの1シート8コマの物
重り付きのクリップ:自作
 汎用品の金属クリップの挟むところを加工して フィルムに食い込むようにしてあります。
温度計:台所用品2本
 温度計付きのGショックを基準にズレを測定しました。

 自家現像していくとコダックのフィルムと薬品に行き着くみたいなのですが、 近所のキタムラで入手が容易なフジ製品で、まずは基準を作ってからですね。

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