MINOLTA X-500

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αマウントつながりでSONYのストラップです  今更ながらミノルタのX-500(1983.4〜)に手を出してしまいました。 これ以上マウントを増やしてどうするという話もありますが、 フィルムを楽しめるのも今のうちかもしれませんし。 ミノルタのαの前のXシリーズはX-700が現役の頃から ずっと気になる存在で、いつかは手にしたいという思いはあったのですが、 絞りやピントリングがペンタックスと反対(これはなかなか馴染めません)だったり、 バルブで電気を食ったり、電池がなくなるとシャッターが切れなかったり、 メータードマニュアルが使い難かったりでなかなか手を出せずにいました。 しかしX-500だけは例外的にマニュアルがまともだし、X60ですが専用ストロボで TTL調光できたり、ROKKORの写りはどんな物なのかも気になりだしたら止まらず、 オークションで機能はまともで外観傷ありのX-500、NMD50mmF1.7付きを 競うことなく1万で落としました。いい時代になったものですね。
 レンズは50mmのみでこれ以上は買わないつもりですが、 専用ストロボの280PX(オート専用)か360PXはオークションで結構安く落ちているので こちらは入手しておこうかと思っています。

 送料1000円ですぐ届きまして、持病のフィルムカウンターが動かないというのもなく、 シャッター、絞り制御、ストロボ、巻き上げは問題ないようです。 ミラーも綺麗でファインダーもクリア、シャッター幕問題なし、電池室液漏れなし、 セルフタイマー作動OK。 底に少し傷があるのと上プラカバーのまき戻しレバー脇にヒビが有ります。 これは今の所問題ないのでカウンターが動かなくなった時にでも 裏からプラリペアで補修しますかね。
 シャッターボタン部分のタッチセンサーはonにするのにちょっとコツがある? しばらく触ってないとonにならないようです。指先が乾燥していると 反応が悪いですが少し押し込めばonになります。
 マウント周りにレンズロックボタンやレリーズねじ込み穴、 絞り込みボタン、シンクロ接点などが ぐるりと配置されています。AEロックも付いておりコストがかかってますね。 左肩にon offスイッチがありoffにするとシャッターが落ちませんで、 メカレリーズのロック相当になってます。 普段はonに入れっぱなしでいいようです。
 ファインダーの見え方やアキュートマットは当時のこの価格帯のカメラとしては 抜群ですが、LXや67IIにナチュラルブライトマットのほうが上なので過度な期待を してはいけません。 しかし全体的によく出来ているという印象です。
サドルは1ノッチ前上がり
 とりあえずフィルム1本通してみました。 コマ間隔はほぼそろっており問題ありません。
 写真はすべてNMD50mmF1.7 コニカセンチュリア400(期限切れ。赤っぽい?) X-500。ウエストバッグに入れて自転車で走ってきましたが結構重いです。 本当は自転車につけたいのですが、振動が心配なんですよね。
 チェーンステーはメッキではなくて台所用アルミテープを貼っています。 以前は黒いビニールテープを貼っていたのですが、まっすぐ貼れないので ほとんど伸びないアルミテープにしました。

寒く春は遠いです  TVで走査線を見る方法とシャッター速度を変えて同じ露出量で撮る方法を 試しましたがシャッターは実用上問題ない精度で変化していました。 シャッター幕速のばらつきも空を撮った限りでは問題ありませんし、 ストロボの同調も大丈夫でした。
 自転車のホイールはreflex、タイヤはスプリンターで後輪を組んで最初の実走です。
なかなかいい雰囲気に撮れますね ピントも狙った所に来ているようで実用上は何ら問題のない個体のようです。

 レンズは50だけにしておくつもりだったのですが、 室内でどうしても引けない時に広角が必要ということで、 35か28を探したのですが、FA35F2、Ai35F1.4sを持っている反面、 28はM28mmF2.8しかないため、どちらかというと28mmが好ましいかなと キタムラ中古を眺めていたら、ちょうどMD28mmF2.8が6800円で出たので 取り寄せました。
 フィルター径49mmなのでMD ROKKOR中期以降1979年10月〜1982年6月頃の 7群7枚のレンズ構成の物と思われます。 前後レンズキャップも年代相応の物が付いています。 あとはとりあえず135mmF2.8で止めておこうオイオイ。

 それより専用ストロボがなかなかありませんねー。 280PXは3000円でオクに出ていますが、どちらかというと360PXがほしいのですが。 ペンタックスのAF400TでTTL出来ればなーとホットシューを眺めていたら、 小さい接点の場所がペンタックスの物に似ています。 というか接点の場所は同じですね。 ペンタのストロボは実はサンパック製のはず。 ミノもサンパックに作らせていればAF400TでTTL出来る? しかし違えば最悪カメラもストロボも壊れるかも? MEs(TTLなし)の小端子は右側にあるのでペンタックスのTTL制御は左小端子で行われており、 ミノルタAUTO200X(TTLなし)というストロボの小端子は左側なので ミノルタのTTL制御は右小端子であることが判明しました。試さなくてよかった。 その後4000AFの実物を見たのですが、National製だと思います。
 さらにミノのストロボを調べていたら α7000や9000時代の専用のストロボはXシリーズでTTL調光可能である事が判明しました。 \(^O^)/
マクロフラッシュ80PX、
2800AF 単三4本 TTLオート専用 ワイドパネルで24mm
4000AF 単三4本 上左右バウンス ズーム可 ワイドパネルで24mm TTL可 マニュアル可 外光オート不可
1200AF(マクロフラッシュ小端子2個)、
などが使えそうです。マクロフラッシュは高価なので避けて、 2800はバウンス出来ないのが致命的、 大き目で最悪マニュアルで6段階調節できる4000AFが狙い目でしょう。 一応\2000までで落としてみるつもりでしたが、 ワイドパネル、ケース付きで1600円で落とせました。 ライバルは一人しかいませんでした。ホントいい時代になったものです。
 奇跡的に古いカタログの中に4000AFのカタログが残っていまして、 定価44500円(ケース500円)もしていたようです。 70、50、35、28、24mmの順にGN45、40、34、28、20で、 それぞれ6段階調光できるのでマニュアルでもかなり自由に絞りを選べそうです。 このストロボはGN40とか言われてますがトリックがあって、 昔から35mmでのGNをそのストロボのGNとする事となっており、 それでいくとGNは34です。しかしテレアダプターの手持ちがないAF400Tよりは 望遠側で有利かもしれません。 電池別で495gで480gのX-500本体より重いです。

やはりでかいストロボ  ストロボ来まして、結論から言うとX-500でTTLは一応出来ました。 4000AF単独での作動では液晶表示の一番下の段にTTL/Mの表示が出ませんが、 他のオークションの写真を見ても出てないので、ここはカメラとのやり取りが うまくいった時に出るのだと思います。 そこ以外の表示は問題なく、光量のマニュアル制御も出来ています。
 X-500にセットした時の動きは、 ストロボチャージ中はカメラファインダー内LEDが点灯しますが、 チャージが完了するとMでもAでもLEDがすべて消えます。 X-700だと1/60のみ点灯ということらしいのですが? その時ストロボをoffにすると再びファインダー内表示が出ます。 保護回路が作動しているのか、カメラとストロボで信号の やり取りがうまく出来ていないようです。
 1/60またはAにしてシャッターボタンを押すとシャッターが切れますので メインスイッチがoffになっているわけでもないようです。 カメラ側がMの時はストロボもマニュアル発光になるようです。 この時はTTL/Mボタンを押しても表示は出ないしTTLには切り替えられないようですね。
 カメラ側がAの時の動きですが、 1/60でシャッターが切れTTL調光になりストロボのOKも出る場合と、 まず先幕が走り、1〜数秒経ってからストロボが発光し後幕が走る (この場合もOKが出る)場合があります。 後者はスローシンクロ後幕発光だと思うのですが、出現条件がわかりません。 X-500のスローシンクロはAEロックボタンの押し込みで行い、この時は 先幕シンクロなのですが、このよくわからない後幕シンクロは AEロックレバーを押してない時になります。 カメラへのストロボセット、カメラのスイッチon、ストロボスイッチonの順番次第で なるのかもしれませんが条件がわかりません。 あるいは接触不良なのかも。
 しかし1/60のLEDはどのタイミングでも光らないです。 これらの動きから完全ではないにしても、 必要最低限度ストロボとカメラの情報のやり取りは出来ているようです。
 スローシンクロするときはAEロックボタンを押しながらシャッターを切るのですが、 この時のシャッタースピードはストロボなしの時のシャッタースピードのままのようです。
 という事で少し表示、作動などに制限がありますが一応X-500と4000AFでTTL調光は 可能と考えていいかと思います。 X-700で使えるという人のコメントでもストロボの液晶表示が 一部出ないとありました。おそらく三段目のTTL/Mの事だと思います。 X-500はスローシンクロ出来るけど X-700では出来ませんので、 ストロボ周りの作りが 少し違うのだろうというのは想像できます。 だからX-700は満充電で1/60が光るけどX-500では光らない ということなのでしょう。

 仮説と検証を繰り返し、ずいぶんフィルムを無駄にしましたが、 X-500と4000AFでのTTL調光がようやく見えてきました。
1.4000AFをonにする。
2.充電完了サインが出たら一旦4000AFをoff
3.カメラをonにしシャッターボタン(またはAEロック押下)に触ってファインダー内表示させる。
4.4000AFをonにしファインダー内表示を消させる(表示はoffだが電気的にはon状態)。
5.シャッターを切る。
 要は4000AFにファインダー内表示を消させれば1/60でTTL調光できるわけですが、 X-500のファインダー内表示は15sで自動off(表示はoffで電気的にもoff状態)になり、 カメラとストロボの電源を入れるタイミング次第で表示off状態がかわるので上記のように しています。4000AFでファインダー内表示を消させて15s以上経過してから シャッターを切っても1/60でTTL調光は出来ましたので、表示はoffで電気的にon状態 が続いているようです。またこの時シャッターを切らずにストロボoffしても ファインダー内表示は点灯しないので、この瞬間にカメラは表示はoffで電気的にoff状態に 移行するのだと思います。
 ミノルタはストロボをカメラにセットしたらストロボは触らない、 カメラ側でストロボも制御するという思想のようです。 ストロボ制御側の端子をマスクしてもかまわずTTL調光出来、 ストロボとカメラのやり取りは最低限なペンタックスとはずいぶん違いますね。

 とりあえず手持ちTTL調光可能なカメラはLX(1/75)、67II(1/30)、X-500(1/60) の3つとなりましたが、どれも横走でシャッタースピードが厳しい。 1/250があればねぇ。
 4000AFを使用してみて、大型ではありますがズーム機能がなかなか便利だし、 絞りも自由に選べるし、X-500以外でも使いたくなりまして、 調べてみるとNationalのPE-320S、PE-321SW、PE-36S(現行)という機種が TTLはありませんが外交オートで絞りが自由に選択出来、 上、左右バウンス、ズームなどほぼ同等のようなので、 オークションを眺めていたのですが、PE-320を1900円(定価24800円もしていたんですね。 ホントいい時代になってますね)で落とせてしまいました。

 消費税、送料込みで2735円を振り込み待つこと2日、無事物は来まして、 発光、調光とも問題ないようです。チャージランプ点灯まで7秒ぐらいで コンデンサーも元気なようです。
 GNは28 35 50 85mmの順に27 32 38 42。ヘッドのズームは手で直接押し引きします。
F値は8.0 5.6 4.0 2.8 2.0 1.4 16 11(この順に出現し先頭に戻る)
ISOは100 125 160 200 250 320 400 500 640 800 25 32 40 50 64 80(同)。
on offスイッチでは設定が維持されますが、脱着レバーでは設定がデフォに戻りますので これを使い分ければある程度すばやく目的値に持っていけますが、 設定を一方向にしか変化させられないのがチト痛いです。 フィルムはほとんどISO100しか使ってないし、 F値をぐるっと1周させるのはISOほど大変でもないのでヨシとしましょう。 一応ISOを変化させることで1/3段ずつの露出補正も不可能ではないです。 調光精度はまだ撮ってないのでわかりませんが、これがあればTTLは 必ずしも必要ではないかもしれません。
 最新のストロボも調べてみたのですが、FPモードなる物も付いていたりして、 これがあれば高速Xも必ずしも必要ないですね。

天井バウンス  4000AFでTTL調光のテストフィルムが出来上がって来ました。 バウンスさせてOK表示が出たカットはおおむね良好でした。 直接当てたカットはややオーバー。-2/3〜-1段ぐらい補正した方がいいかも。 ピントリング方向がペンタと反対だからかピンぼけが何枚かありますね。 ピントリングの回転方向をよく認識しておかないと。 良くわからない後幕シンクロは手持ちだったので当然ぶれぶれ。 どうやったら出るのかも解らないし、最近はまったく出来なくなりまして、 やはり接触不良なのかも。
 X-500はフィルム軸間距離が短目のせいか、 センチュリア36枚撮りフィルムで38〜39枚撮れるようです。 ニコンだと38枚が限界、ペンタックスだと39枚だったり38枚だったりのフィルムですが。 今回もコマ間隔は完璧にそろってます。

ペンタックスからK200D、K20Dが発売されることになり、 K100D、K10Dがずいぶんと安くなっていますね。 これはミノで遊んでいる場合ではないですね。

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