フィルムスキャナ Nikon LS-2000
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とあるカメラ系メーリングリストでNikon LS-2000とPCIバスSCSIボードを
送料のみで差し上げます(付属のフォトショップliteはないとのこと)、
という書き込みがありました。スキャナを一切持っていなかった自分は
直ちに手を上げました。その後LS-2000について情報を収集してみた所、
1998年ごろ発売の製品で定価198000円!!、2700dpi、カラーは8bitと12bitが選べる、
ほこり除去機能付き、SCSI接続、35mmネガとポジに対応。
現行機が最高4000dpiぐらいなのでスペック的には1世代前の物だし、
SCSIも一般的ではなくなってきていますが、スキャナの類が一切無い自分には
スペックが1世代前ということはあまり問題ではなく、
SCSIも使おうと思えばWin95機、Win98SE機には装備しているし、
SCSIボードも付けてくれるとの事なので、うちの最速機のXPでも動くかもしれない。
ライバルが現れれば抽選ということになり、
なぜか今までここのメーリングリストの抽選には外れまくっていたので、
あまり期待しないようにしていました。
2日ほど待ちましたが、他に手を上げる方はおらず、送料1300円弱で
私の元へやってきました。皆さん何がしかのスキャナはお持ちのようです。
ネットの評判ではスリーブの連続読み込みはジャムるというのがありました。
スリーブホルダーで1枚ずつ読み込ませる事も出来るようになっているので、
Nikonも連続読み込みには絶対的自信があるわけではないのでしょう。
フィルムのことを考え、連続読み込みは最初から諦めました。
SCSIボードはロジテックの物でXP用のドライバがサイトにありました。
LS-2000のドライバもNikonサイトにあり、あっけなくXPで動くようになりました。
早速最近よく使っているコダクロームを読みこませてみたのですが…、
なんかアンダー…、コダクロームはほこり除去機能も効かないのですが…、
しかしアナログゲインで±4段調節できることがわかり、かなりアンダーなポジでも
そこに情報があればいい感じに取り込むことが出来るようになりました。
次にK1000の1本目が出来あがってきたので取りこんでみました。
しかしこれがひどくて、空の青がザラザラ、花の黄色がザラザラ…。
空に横方向に黒い筋が見えるのはベースの傷かも。
縦方向にもムラがあるように見えるのだがこちらはシャッター幕か現像ムラか…。
ネット上ではネガの評判は良かった筈だが…?もしやと思い、いつも現像に出している
所(現像のみ600円、プリント30円/枚)のネガフィルムを取りこんでみると、
こちらは良い。
K1000の1本目という事で現像プリント500円の所に出したのがいけなかった様です。
これからは現像600円の所でいこうと思いました。
次にフジやコダックの内式ポジを取りこんでみました。こちらも
アナログゲイン調節を必要とする事がありますが、+2までで十分のようです。
取りこみ結果は一番いいようで、スライド映写機で投影したものを
デジカメで撮った画像とは雲泥の差です。
まだまだいじり始めたばかりですが、今の所、
内式ポジ>コダクローム≧ネガ(現像600円)>>ネガ(0円プリント)
という結果です。
ごみ取り機能が非常に良いです。この手の機能は
元の絵もぼやけたものになったり、ごみじゃないのにごみと判断して
ディテールが失われたりで
たいてい使えなかったりするのですが、
これは完璧なんじゃないでしょうか。ごみ取りなし、ごみ取りありの順にスキャンすると
きれいにごみが取れていて、ごみの無い部分の違いがわからないし、
ごみがあった部分も違和感ありません。
この結果を見ると、これからは内式リバーサルも使うようにしていこうと思いますね。
今までデジカメの方ばかり見ていて、フィルムスキャナという選択肢
には全く気が付きませんでした、これがあれば
自分の使用目的においてデジカメは当分必要ないでしょう。
譲って頂いた方に本当に感謝です。
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