GPSロガー PhotoMate 887 導入

GPSロガー PhotoMate 887 導入

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 近々走行会に参加することにしました。久々のオートポリスです。 直入の時は2009年からトランスポンダ(自動計測器)を借りているのですが、 オートポリスにもそういったものはあるのかと調べてみた所、 あるにはあるのですが、 毎回借りるのも不経済だし、その手のものを買ってしまおうかと調べていると、 GPSロガーなるものに行き着きました。

 これはリアルタイムでラップを表示してはくれません。 小さな箱を積んで走行し、その箱からPCでデータを吸い出して処理すると ラップのほかにライン取りとか区間タイムとかも分かるらしい。
 GPS信号が受信できれば走る場所は選ばないので峠の往復でも計れるかも。 往路と復路で1車線分ずれた軌跡が表示できれば必要十分な精度ですし、 駐車場の8の字でも計れるかも。 サーキットのライン取りもわかるらしいので、その程度の精度はあると思われる。 装置はポケットに入れてもいいので、峠で一番速いバイクがわかるかも。 峠でタイム削るわけにもいかないので、帰宅後確認するというのは 磁気や赤外線でリアルタイム計測する物より良い面もあるかも。

 LAP+というフリーソフトがあってGPSロガーにのみ1万円弱の投資で完結します。 このフリーソフトを使う場合2010年8月現在GPSロガーはPhotoMate 887一択のようですね。 もっと新しい物とか液晶画面付きの物もあるのですが データが丸められていたりとかなんとか。
 将来的にはGPSロガー単体でリアルタイムのラップ表示が可能になるのでしょう。 車用のパフォーマンスボックスという製品はそういった事も可能ですが、 バイクに載せるにはまだデカいし高価です。 ツーリングでの軌跡保存目的ならHolux M-241cなどがいいようですし、 買おうとしたこともあったのですが、 あまりツーリングでの必要性を感じず、購入には至ってませんでした。
 PhotoMate 887のバッテリーは内蔵リチウム電池で、 サンプリングレート5Hzで7時間ぐらい、 1Hzで11時間ぐらい使えるそうなので、日帰りツーリングぐらいなら軌跡も取れるし、 現時点でサーキットではPhotoMate 887とLAP+がベストと納得しポチリました。

 発注したのがお盆期間中だったので、手元に来るまでいつもより日数を要しましたが、 無事到着し、充電、USBドライバのインスト、ロガーの認識、設定変更、サンプリング、 軌跡表示とスムーズに作業は進みました。このロガーの高性能振りには驚かされます。 衛星の補足が素早くロストしません。トイナビにもこの程度の物を実装して欲しい…。 それはさておき、自転車で8の字を描いてみたのですが、 意外と綺麗に8の字の軌跡が描けていました。これは期待できそう。

 早朝コソ練で試してみました。887はウエストポーチの中に入れました。 出発前から電源onにして60分ほど走行し帰宅。 コソ練場所までの軌跡は往復でほぼ一致しており、最高速も実際とほぼ一致しています。 8の字はビシッとは重なってなくて、けっこうなズレがある。 8の字GPらしき事もやってみたのですが、こちらもズレはありますがスタートからゴールまで 一続きで表示され、静止から静止までのおおよそのタイムは分かります。

 ログデータを吸い出すのにMtkDLutを使ってNMEA形式で保存し、LAP+Intakeでdp3形式に 変換すると大量の小さなサイズのdp3ファイルが出来て、これを一個一個 LAP+Viewで見るのが大変なのですが、LAP+Viewで吸出しから変換、dp3で保存までやらせると 1つの大きなdp3ファイルしか出来ません。読み込ませると走行データすべて入ってますので 後者の方法で変換するのがいいようです。 変換中にカウントダウンとかがなくてフリーズしたかのような動きをするのですが、 1時間前後のログデータで変換に1分半ほどかかるようです。 MtkDLutはロガーの設定とデータの消去のみに使用するとして、 今の所LAP+Intakeは出番がありません。

 使いこなしも分かってきたところでいつもの峠に持って行き、 Gooseのタンデムシートにくくり付けて5往復してみました。 まず走っている区間の距離が約*.*5kmほどというのが分かりました。結構ある。 当然ですがタイムは登りより下りの方が1秒ほど速い。 結構安定したタイムであまりばらついてないです。 トンネルではさすがに途切れています。 あと速度1km/h以下でログを取らない設定になっていますので、 信号とか一時停止で途切れています。 しかしそれを利用して決めた所で静止状態からスタート、 一定のコースを走行後、決めた所で停止すると、 安定してそのコースを走ったデータが得られるわけで、 8の字GPにはうってつけでしょう。

 GSX1400、DUCATIに載せて同じ峠を走ってみました。 GSX1400は最初ウエストポーチに入れて、次にシート下に入れてみました。 748では左前ウインカーの上にリピートタイで固定してみました。 得られたデータは、ウエストポーチ<シート下<ウインカー上<リヤシート上 の順にばらつきが少なくなっていきました。予想通りのリヤシート上が一番ばらつきません。 理想的な場所はメットの上ではないかと思います。

 各車種の走行データは適当に光電管を2箇所に設定し、登り、下りの片道で比較してみました。 光電管の場所は保存して各データで同じ場所です。 走行距離に10m単位のばらつきが見られますが、タイムは748>GSX>Gooseでした。 748とGSXでは10秒前後の差があるのに対し、GSXとGooseでは1秒前後しか差がありませんでした。 乗っていてそこまで差があるという感じではなかったので、 *分前後のラップで10秒も差があるのは何かの間違いかと思ったのですが、 各車でのラップタイム自体はあまりばらついてませんので信用するしかありません。 まだ1回しか走ってないのでもっと回数を重ねるとまた変わるかもしれません。 この辺は要検討。

 こんな事をやっていて思ったのは、 GPSロガーがあれば何処でもサーキットなのではないか、という事です。 バイクの部品やセッティングを変えて同じ場所、同じ光電管の位置、 同じ運転手でタイムを比較できるわけで、その部品やセッティングが正しいかどうか 容易に分かるわけです。 これは今まではサーキットでしか出来なかった事。 公道でサーキットほど攻められるのかというのはありますが、 それがサーキットまで行かずとも出来るのは大きい。 サーキットでのタイムを計るために導入したGPSロガーなのですが、 サーキット要らなくなるかも。

 887の設置場所ですが、ヘルメットの上ではヘルメットを装着する前に 電源オンしなければならないし、脱がないとオフできないという欠点があります。 グローブか腕にベルトで固定ぐらいが妥協点かも。
 固定方法はいろいろ検討した結果、 Gooseはタンデムシートベルト上、 GSX1400はアリュラックのキャリア上、 748はクラッチマスターのサブタンクのステー上に、 それぞれリピートタイで固定することにしました。
 左の画像はGooseのタンデムシートベルトに固定してデータを取った8の字で、 一番ばらつきが少なかった物。8の字GPを意識して5回り。 ウエストポーチの中に入れた場合より、はるかにばらつきが少ないです。 これで35秒前後でした。仮に26秒台を出そうと思ったら1回りで1秒縮める必要があるわけです。 今のタイヤと路面状態でも滑っているので、現状では無理っぽいです。
 で、無理してこけましたと。決まったところで静止してスタート。 5回転して決まったところで静止。なんて事をやっていたのですが、 限界を超えまして、Fからズリズリ…アクセル開けてもグリップが戻ってきませんで バタンと。足を着こうとしたらしく、つま先を後方に持って行かれ、 その上にバイクが乗るという最悪のパターンでしたが、骨は大丈夫でした。 直後はなんともなかったのですが、日が経つにつれ膝に痛み。 しかし関節に水は溜まって来ないので靭帯は大丈夫そう、 打撲のみで済んだようです。バイクはチェンジレバーが内側に入ったぐらい。 互換クラッチレバーはホルダーを緩めていたおかげで、 ホルダーごと回っていましたが折れませんでした。
 転倒直前にベスト更新してました。


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