DUCATI 748 山中で停止

DUCATI 748 山中で停止

Home

 2010.08/28早朝 いつもの峠の美味しい所を往復中、 最終コーナーを立ち上がってアクセルを開けた所で トルクダウン…アレ?。クラッチを切ってアクセルを戻すとそのままエンジン停止。 セルボタンを押すもセル回らず。バッテリーが充電されてない…?。

 そのまま帰宅方向へ下り始めました。 しばらくメインスイッチオフでバッテリーを休ませつつ下ってから スイッチオン、2速でクラッチミートすると弱々しくもエンジンかかりまして、 この辺は問題ないようです。すぐにメインスイッチオフ、 惰性で下りつつ帰宅の算段を考えます。 家まで約20km、 しばらくは下りなのでこのまま惰性で下りつつバッテリー温存。 エンジンオフのまま下って、下りの終点で押しがけし、 バッテリー点火でなるべく家に近づく事にしました。
 下る途中で止まってヘッドライトのケーブルを抜きました。 少し押して再び惰性で下り、予定通り最後の下り部分でエンジンは無事かかり、 6速キープで家に向かいました。

 途中の信号は10kmほど先の1箇所のみです。 しかし信号手前辺りからいよいよ点火が怪しくなってきて、 スピードは全然上がってないのにタコメータの針だけ跳ね上がるという ダメダメ状態に…。 信号赤で止まったらエンジンストップ。家まで残り10km程。 そこから家までは平地と登りしかなく、押しがけも出来ないでしょうし、 バッテリーを休ませても家までは多分無理。 バッテリーを充電すればとりあえず家までは戻れると思われ、 広い駐車場まで1kmほど押してから家に電話し、車を持って来てもらいました。 携帯持って来ててよかった。

 バイクの右サイドカウルを取ると、 レギュレータが止まっているアルミ板とバッテリーケース を固定するボルトが1本落ちて板が傾いていました (後でわかるのですが、このボルト1本の脱落が今回のトラブルの原因)。 車のバッテリーとつなぎ 30分弱でバイクのバッテリーより気泡が激しく出て来た所で充電完了。 カウルを着けてセルでエンジン始動、無事帰宅しました。

 バッテリー周辺をばらしていったのですが、 バッテリー裏のジェネレータとレギュレータをつなぐコネクタが溶けており、 その溶けた側の黄色線が1本切れていました。黄色線は2本来ているのですが、 もう一方はコゲもなく無事。
 ボルトが落ちてレギュレータが傾いた事でケーブルを引っ張り断線したようです。 このケーブルは度々溶けてコネクタを付け直しており、 ジェネ側レギュ側共にケーブルがかなり短くなっています。 特にジェネ側は電工ペンチもぎりぎり入るかというところまで短いため、 今回延長せざるを得ないです。ギボシ端子を利用し、ジェネケーブルと延長ケーブルを 真ん中で突き合わせて圧着し熱収縮チューブで覆いました (ハンダも検討しましたが使わず。 シリコンガラスチューブもそのうち入手しておこう)。
 この方法で問題なければ無事だった黄色線も将来的には延長せねばならないかと。 ついでにコネクタを並列にもう1つ着けて電気抵抗を下げてみようかとか。 さらに取り回しを変えて少しは見やすく冷えやすい場所に移設しようかとも 思うのですが、移設先に燃えやすい物があると引火するんじゃないかと考えると、 設置場所は現状で、コネクタに走行風が当たるようにダクトを追加したほうがいいのかも。
 2極250コネクタはホームセンターで購入(4つで450円ぐらい)し、 レギュ側はコゲた端子側のケーブルは切断せず、 ケーブルにダメージを与えないようにコネクタを削って取り除き、 ケーブルは露出部分を磨くのみで新しい端子に付け替え、修復完了しました。
 サイドカウルの底に割れを見つけたため、プラリペアで修復しておきました。

 翌日エンジンをかけると充電電圧13Vちょっとで、あおると14V弱まで電圧が上がるので レギュは死んでないようです(このレギュレータは対作品)。 近場を20kmほど走行し、途中9000rpmぐらいまで引っ張って帰宅。 走行後充電電圧問題なし。バッテリーケース上側のボルト2本を外して少しずらして 裏を見たのですが、コネクタ、延長ケーブルとも溶けたり過剰に熱を持ったりしてない事を確認。 プラリペアの補修部分も問題なし。
 次にいつもの峠へ。ヘッドライト消したままだったのを忘れてまして、 この時点で常時点灯に。 峠は犬を放している人がいたので1往復で帰宅、充電電圧は大丈夫でした。 とりあえず復旧したようですが、これは検索してみても根治するのが難しいようですねー。 今まではコネクタが溶けても断線はなかったのであまり気にしてませんでした。 コネクタが溶ける条件がよくわかりません。
 センターパネルに穴を開けてダクトを追加してみようかとか、 電圧計を着けようかとか妄想中。 しかし電圧計は12年で役に立ったと思われる機会は今回を含めて2回だけ (1回目はレギュレータ死亡時)。その為に車載するというのも効率悪いので、 今後は出発時に暖気しつつテスターをバッテリー端子に当ててみる事にします。 幸いプラス側はカウルの穴から見えているので。 ダクトは頭の片隅に置いときます。とりあえず消火用にペットボトルの水500ccを シート下に仕込みました。

 しかし走行会前に発症してくれたのは不幸中の幸いでした。

 壊れながら走る…なんともイタリアンorz。

 もっといい方法はないものか…。
 耐熱電線という物がありますが、 中心は一般のと同じ銅線で、外側を不燃物で覆うという構造。 だったら手持ちの銅線を不燃物で覆えばいいではないかと。 必要なのはほんの20-30cmぐらいだし。 不燃性といえば少し前にコーネックスだったかはっきり覚えてないのですが、 不燃布のサンプルをもらっていたのでした。 これを筒状にして既存の電線を覆えば耐熱電線の出来あがり? とりあえず燃えずショートしない状態にはなると思いますし、 今のまま何もしないよりはいいでしょう。 固定はホッチキスでしょうかね。綿の糸は燃えなくても炭化するし。 次の試走の後のチェック時に施工してみます。

 後日、不燃布で覆うべくバッテリー周りをばらしたのですが、 最初にコゲなかったためそのままにしていたコネクタ周辺が少し茶色に 変色し、温度上昇の形跡が見られました。オス(ジェネ)側は ベタベタして汚れていたため白ガスで拭いてワイヤーブラシで磨き、 メス(レギュ)側は端子を削って新しく付け替えました。 ジェネの延長した部分は特に問題ありませんでした。 コネクタが発火するのではケーブルを不燃布で覆っても無駄なので 不燃布を使うのは止めました。

 以上の作業後に再び峠へ試走に行ったのですが、 帰りに峠から大通りに出るところでエンストゴケしました。 ジェネとレギュを継ぐケーブルの件で暑い中を何度も試走して 疲れていたのだと思います。集中力が低下してました。
 上り坂で合流する見通しが悪く非常に危険な所で、 あまり発進に時間をかけられない。 ちょっと油断してしまいました。被害はサイドカウルの傷が少し。 右のウインカーは軟いアルミステーで支えているので曲げ戻して元通り。 しかし帰宅後良く観察してみるとステップのペグが変形していました。
 パイプを刺し込んでグイグイと戻していたらペキッという感触とともに 手応えが軽くなりましてorz、修正は止めとけばよかった…。 観察するとペグの角度とかはほぼ戻っていましたが、 アルミが割れて溶接が一部剥離していました。 体重をかけてもびくともしませんが、これはダメでしょう。 いずれ折れそうです。
 とりあえず脱落防止と時間稼ぎにストレートのパテで補強。 何回か峠で使ってみてもびくともしませんが、部品を発注しました。 使っているのはアメリカのmotowheelというところのオリジナルステップで コルサタイプのコピーです。国内で調達するという手もなくはないのですが、 ペグ1つ1万円ぐらいします。motowheelのは45ドル(3800円ぐらい)。 USPSの送料入れても1本でトントンです。ではと予備込みで3本。 ついでにブレーキとクラッチのレバーも55ドルぐらい(国内はやはり1万円ぐらい)。 こちらはブレンボの本物。各2本。 あとここのオリジナルで調節機構はないが 反転させる事でブレーキ側にもクラッチ側にも使えるレバーという 怪しいのが18ドルぐらいであって、非常に興味をそそられたのですが…これは見送りました。
 土曜の夜発注し、月曜日がアメリカが休日だったので火曜日から動き始めて、 カリフォルニアから11日間ほどかかりましたが、 関税とか消費税もなく手元に着きました。

左から順にパテ補強した物、旧型、新型  中身は間違いなくて梱包も十分な物でした。 HPの写真ではペグの細部がバージョンアップ(多分999系との共通化) していたようなのですが、 来たのは旧型2本、新型1本という内容で、 なんともイタリアン…じゃなかったアメリカン。 違いは大したことはなくて新型が一部ネジ組み立て(旧型は溶接)なのと、 一部の部材が厚くなっているだけで問題なく装着できます。 どうせなら旧型3本入れとけばバレない物を、多分在庫最後の2本なんでしょうね。 しかし新型は見るからに丈夫そうで、 転んだ時にホルダーやフレームにまで被害が及ばないのかな?


Home













inserted by FC2 system