万年筆

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上からnew SONNET、初期SONNET、149  年に1〜2回ぐらいですが、万年筆に興味が集中することがあります。 毎日使っていたパーカーのソネット、たまに使っていたモンブランの149と ここ最近相次いで壊してしまい、また興味が向いています。
 ソネットは義父の形見分けでもらったもので、3年ほど前から 仕事で毎日使っていました。 同時にもらったカートリッジインクがアメリカ製であることから、 このソネットも恐らくアメリカ製のソネット初期のペン先が柔らかいものだと思われます。 書き続けていれば問題ないのですが、 キャップを外して1分も放置すると書けなくなります。 だましだまし使ってきましたが、先日ペン先から落下させ、コンコルドのように なってしまいました。自分で曲げ戻し、とりあえず書けるようにはなっていますが、 書き味がサリサリしたものになってしまいました。 しかしなぜか今までで一番インクの出が良くなっているような気がします。 これは一番使っていたペンなのでこの重さ、バランス、軸の太さに慣れており、 バックアップ用のセーラーのインクペン(100円)に持ち替えると あまりにも重さが違いすぎてすこぶる書き難い。 買い換えるなら現行のソネットか。 しかしこのセーラーのインクペンのインク出の安定感はすばらしい。 セーラーの心象は非常に良いものになっています。 セーラーのちゃんとしたのも1つ欲しくなってきました。


 149は大学卒業記念に両親に買ってもらった物です。 1992ごろ購入したもので、ディスカウント店でモデルチェンジ前の もので1本だけ安い値段が付けられており(3万弱)それを購入しました。 今は国内では7万以上もするんですね。 14Kペン先のW-Germany刻印のある物です。 買った時はペン先がずれていて書きづらかったのですが、自分で調節して 書き味は良くなっていました。 たまにしか使っていなかったので、良く固着させていたのですが、 先日洗浄していたらピストンを上下させるツマミからパキンという嫌な感触が…。 いわゆるよくあるねじ切りという事です。修理に数万円かかるとか、 数ヶ月かかるとかいう話を耳にしたので、 修理はやめてつけペンにしようかとも思ったのですが、だめもとで分解してみました。 ピストン側のネジは結構硬く締められていたのですが、何とか緩めることに成功しまして、 ピストン機構などを観察できたのですが、あの螺旋ネジはないんじゃないでしょうか。 プラのピッチの荒い細いネジを回してピストンを上下させるようになっています。 道理でペン尻を回したときの感触がユルユルしていてカッチリ感がないわけです。 プラネジを使わざるを得ないなら、その構造に問題があると思われます。 いずれは折れそうで、とても万年は持ちそうにありません。

 修理には出さずにこのまま使う方法を考えたのですが、 ペン尻を外してピストンにねじ込んである プラネジをある程度引き出し、これを指でつまんでピストンを上下させると ピストンは底突きした状態から一番引っ張り上げた状態まで動かすことが出来るので、 インクの吸引量は今までどおり十分吸えます。 再びプラネジを末端を少し残してピストンにねじ込み、 ペン尻を元通りねじ込めば、問題なく使えます。 プラネジはねじ切ったときに末端が変形しており、 このままでもピストンの中に潜り込む恐れはありませんが、 やはり心配なので末端に熱収縮チューブをかぶせておきました。
 しかしペン尻に残されたネジの破片が邪魔になり、ピストンから少し出してある ネジの末端と干渉することがわかりました。 プラのネジはCリングで軸尻に半固定されており、 これは着脱がかなり困難な構造のようですが、ラジオペンチや待ち針の先を 曲げたものなどを駆使して右の写真のように何とか取り外すことに成功しました。 これで写真の黒いぎざぎざしたネジが手に入れば自分で修理できるのですが、 売ってくれないんでしょうねぇ…。 ネジはだめもとでモンブランにFAXで問い合わせてみました。 数日後返事が来ましたが、やはり部品は売りませんということでした。

 海外通販で補修部品を売っている所がないか探してみたのですが、 今の所発見できていません。しかし海外通販だと149は$370からありますので、 国内で修理するぐらいなら新品を海外通販で買うのが得策のようですね。 これだけインターネットが発達して海外の情報も簡単に手に入るようになっているのに こんな商売の仕方をしているというのはどうなんでしょう。

 パーカーの新ソネットはペン先のチェックをしてから出荷してくれる、 その代わりほぼ定価売りな所に注文してみました (149のペン先で痛い目にあったので)。マットブラックGTのEFにしてみました。 インクの出方はまったく問題なく普通に使える状態のものが来ました。 コンバータとペンケースも入っていました。 モンブランのF、パーカーのF、EFで書き比べたのですが、 線の太さはほとんど代わりません。 セーラーのインクペンが一番細い線がかけます。

 あとセーラーの新製品であるプロフェッショナルギア ミニが軸が太めだが キャップをしたときに短めでかわいらしいので シルバーの細字をこちらは安売り店で購入しようかと思っています。 日本製の万年筆は品質が安定しており、新品が書けないという事はないらしいので。

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