2008年6月14日 Goose350 自力タイヤ交換 2回目

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 前回の交換(BT-39 2007年4月22日 31678km時点)から1年2ヶ月、4148km使用。 前後とも両サイドのスリップサインが出て、F右側の溝はほとんどなくなって、 尖った状態。ドライなら滑るということはなかったですが、今年車検なので交換しました。
 タイヤはバイアス最高のグリップらしいダンロップTT900GP (前後込み込み\17000。ラジアルの前のみの価格ですね。バイアスは安くていいです) をマッハより通販購入。
 ついでにフォークオイルも2年近く経つのでタイヤを外すついでに同時交換しようかと。 SHOWAのSS-8は高価(2100円/0.5L)なので、 今回は粘度が最も近いホンダ(2982/1L)CO ULTLA 10号 SAE 10W にしてみました。こちらも見た目は赤くてSHOWAに酷似しています。

各社オイルの粘度は40℃、mm^2/sで
SHOWA SS-8(SAE10W) 36.8     2100/0.5L
ホンダ10号(SAE10W)   34.7〜35.2  2982/1L
他に数値の近いのは、
ヤマハG10         33.2     1418/1L SAE5Wらしいのですが、粘度数値は10W?
スズキカヤバ10G      33.3     1575/1L 店に置いてない
カワサキG10        32.7〜33.9  1365/1L この中では最安
カヤバG10S         37.2〜41.2  2100/0.6L 高価ですね

 こうして並べてみると見えてくるものがありますね。 カワサキはカヤバ製と缶に書いてあったはずなので ホンダ以外の3メーカーのオイルはカヤバが作っているのではないか。 ホンダのはSHOWAと同じ所で作っているのかなぁと期待してますが…。 倒立用とか正立用とかカートリッジ用とか非カートリッジ用とかあるみたいですが、 何か違うのでしょうか?自分は粘度しか気にしてません。

 天気を見計らっていたのですが、先日ようやく着手できました。

 フロント側は前回と同様ビールケースとブロックとかまぼこ板と鉄棒とジャッキ を利用して上げました。リヤはスタンドで。 まず前輪を外し、フォークを抜いてオイルを排出している間に前後タイヤを交換するという 手順にしました。 今回フォークオイルは左右とも十分入っており、赤色の残るまずまず綺麗な物でした。 次回は3年後でもいいかも。

 前輪のビードは手で満遍なく押して貼り付きを解消してから 落としたら、ジャッキを使うまでもなく鉄棒と木片とタイダウンベルトとラダーレール を組み合わせたブレーカで落ちました。2x4の木枠がホイールを安定させてくれるので 今回は非常に作業し易かったです。この枠は必須アイテムですね。 クリップ1つとタイヤレバー2本でミミのめくりも難なく出来、反対側も手でメリッと 外せました。
 新品タイヤにビードワックス代わりの中性洗剤をつけて、片側はバチンと入れ込み、 もう一方は半分まで足で入れクリップで押さえてレバー2本で落とし込みました。

 後輪も前輪と同じく手で ビードの貼り付きを解消しようとしたのですが、こちらは手ではビクともせず ブレーカで広範囲作戦に切り替えましたが、 2x4の木枠のおかげかジャッキは不要で前回ほどの苦労はせずに落とせ、 古タイヤの外し、新タイヤの入れともに問題なく終了しました。 今回はリムに傷は付けなかったと思います。

 次にFフォークのオイル注入に取りかかりました。 前回油面をインナー上端から99mmにしたのですが、 今回は、マニュアルの図の通りにアウターを引き上げた時の インナーとの高低差が25mmほどなので、 99-25=74ということでインナー上端より75mmにしてみました(1mmぐらいいいでしょう)。

 油面の調節は色々な器具が提案されていますが、石油ファンヒータ用のスポイトがコスト、 後の処理(灯油ですすぐ)の手間、耐薬品性からベストであろうと思います。 スポイトチューブの下端から75mmの所にマジックでしるしを付け インナー上端に合わせて余分なオイルを吸い出しました。 オイル量は388ccなのですが、多めに入れてインナーとアウターの間にオイルを 充填させる行程があるので片側500cc(1台分1L)は用意しておいた方がいいです。 これで問題なければ次はもっと安いカワサキのオイルにしようかなと。

 元通り組み立てて、この辺のボルトの緩みは怖いのでトルクもきっちり管理しました。 少し走ってみたのですが、交換前のが減っていたからか車高が上がったように感じました。 TT900GPのリヤタイヤはBT-39よりかなり細目です。 チェーンガードとの間がかなり開いてます。 BT-39の時は接触したのでワッシャーで調節しましたが、それでもぎりぎりでした。 コーナリングでは積極的に起こしてやらないと起きて来ない感じ。 いつも通り8の字などしてFが少しずるっとなった後では前は端まで接地、 後ろは少しアマリング。
 フォークオイルの銘柄を変えて油面を上げましたが、違いはわからないです。 今回の作業ではフォークオイル交換が一番大変で、 トータル8時から12時までの4時間かかりましたが、 タイヤ交換だけなら楽勝だったと思います。

 ちょっと晴れた隙に皮むき行ってきました。 タイヤ交換後2回目の乗車ですが、違和感はかなりなくなりました。 コーナーで寝たまま戻ろうとしないのは相変わらずで、回り込んだコーナーなら 楽でいいですし、切り替えしでも早くからアクセルを開けていけるということで、 ネガな要素ではないようです。
 8の字では交換直前のBT-39以上に寝かせられますし、 滑る時も、BT-39だと前がズズーッときたところでアクセル開けて(後ろもズズーッと滑って 一回転びましたが)足を着いて起こす という感じだったのが、 TT900だとズッという感じで足を着く間も無く、すぐに収束するようです。 今日はタイヤサイドまでほぼ使いきれました。
 膝擦りも問題なく左右で出来ました。 タイヤからの情報量が多いというのがなんとなくわかる感じがします。 まだ60km弱しか走ってないのに、もう溝の角が減り始めてますが…。 次にどのタイヤにするかと問われれば ラジアルのGPR α-10 HRや バイアスのRX-01 SPEC R も気になるところですが、 値段的にTT900で落ち着きそうです。



 ところでこんなのを見つけてしまいました。690cc単気筒。久々に欲しいバイク…


 2008年9月、TT900に交換後1200kmほど走行しました。 前輪左側の状態です。長い溝の中にスリップサインの盛り上がりが見えますが、 溝はまだ大丈夫。タイヤのグリップはやや落ちて、 BT39とほぼ同じようなバンク角&アクセル開度で滑るように感じます。



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