2014.09.21 Goose350 パイロットスクリュー調節(問題はそこじゃなかったんだが)

2014.09.21 Goose350 パイロットスクリュー調節(問題はそこじゃなかったんだが)

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 フロート交換してから朝一の始動性が悪くなったり、 走り出してしばらくはアクセル開度が大きくない時に回転がついてこなかったり、 十分暖気した後でも全閉から全開にした時にトルク不足を感じたり、という症状で、 調べてみると、 パイロットスクリュー(アクセル開度0〜1/4程度の燃料調節を担当、 締め込むと薄く、緩めると濃くなる)由来?

 しかしパイロットスクリューをキャブ車載状態でいじるには、 Gooseの場合アングルドライバー(持ってない)が必須アイテム。 ちょうどストレートでセール中で6000円弱。ワイヤー式は少し安いけど感触がイマイチとか。 他に安いのも見当たらず、オクにもギヤ式はなし。 自作も難しそうだし、短いビットを差し込んでも微妙な調節は難しそう…、 ここは観念してストレートで取り寄せ。

ここから差し込む  09.20昼過ぎから作業しました。 心配していた固着もなく軽く回ってくれまして、 標準2戻しの所、現状1+3/4戻しでした。 アイドリングを1500ぐらいに上げてから パイロットスクリューを触ってみると1.5回転戻し以下、2.5回転戻し以上では エンジン回転数の低下が見られ、 答えはこの範囲内にありそう。 現状では始動性がイマイチなのと、 チョークを引けば問題ないことから燃料を濃くする方向で、標準の2回戻しにして試走。
 暖気後は普通に走る分には特に問題ないような。 練習場所に車がいて8の字は出来ませんでしたので最終確認は明日の早朝。

 09.21 ガス満タンにして50km程試走してきました。 気温14℃でチョークを引かない始動は出来ました(いい方向)。 走行開始直後のツキの悪さはありましたがすぐ消失(いい方向)。 全閉から全開は多少もたつくときもありましたが程度頻度とも減少したような?(いい方向)。 アイドリングが1500-1000で安定しない(冷えすぎ?良くない方向)。 全体的には改善傾向ですが、まだ改善の余地あり、というところ。
 ガスが減った時の傾向もみたいので、タンク一杯はこのままでいきます。

 09.22 早朝コソ練へ。チョークを引かない始動はOK。 走り出してすぐはアクセルへの反応が悪いけど、速やかに回復するのも変わらず。 全閉から全開でもたつく事があるのはダンパーゴムのヘタりも関与しているかも? ここは次回タイヤ交換時に対策予定。 アイドリングはぶれますがエンストはしないので、このままでもいいのかも。 というところでした。

 アイドリングは場所、タイミングで変化するようです。 ほぼ再現性があり、今の所コソ練後帰宅した時点で一番高くなるので、 そこで1400rpmに設定した所、一番下がる場所で1000rpmぐらい。 エンストはしないのでこれで良しとしました。
 全閉から全開でのもたつきは、開け方による部分もあり、 もたつかないように開けていくことでほぼ解決。

 10.04早朝コソ練後、タンク内のガスをほぼ使い切った所で、 パイロットスクリューを少しいじりました。 2戻し→2+1/4戻し、濃い方向へ。
 試走は8の字練習場所に車がいたため峠へ。 回転が荒っぽい感じ。2戻しの時はもっと滑らかに回っていたような…。 冷間時の始動とか開け始めとかはすでにエンジンが暖かいので不明。
 翌早朝、始動はチョークなしでキュルボンOK、冷間時のアクセルもたつきは 2戻しの時より軽微、暖機運転中を考慮すればほぼ問題なしに。 問題の、軽い傾斜地での8の字で登り側アクセル全閉→全開。 1+3/4戻しや2戻しの時にあった咳き込むような現象がほぼ解消、 フロート交換前とほぼ同じ感じが戻ってきました。 アイドリングのぶれ幅も1400-1100ぐらいで許容範囲に。 排ガスは若干ガソリン臭くなったかも。

 パイロットスクリュードライバー導入が報われました\(^O^)/。 普通に乗る分には2戻し、2+1/4戻し、ほとんど差はありませんでした。 むしろ2戻しの方が滑らかな好ましい感じすらします。 ただ傾斜地8の字の登り側アクセル開け始め、 という微妙で特殊な場合のみ咳込みが見られるのみ。 1/4回転パイロットスクリューを動かすだけでその辺が解消するんですね。 キャブ調節にハマるというのもわかる様な気がします。
 パイロットスクリューはアイドリングが一番高くなる所、 というのは一つの目安であって、 最終的には乗った感じで追い込まないとダメみたいです。

 10.07早朝、日の出時刻がずいぶんと遅く、また寒くなりました、14.5℃ぐらい。 昨日は史上最強?空前絶後?の台風18号の雨で動かせませんでした。 前回10.05の走行でリザーブ発動したので10L給油済み。
 今朝はチョークなしで4クランキング後に始動OKでした。 スタート直後のもたつきもほぼ消失、 荒々しい回転は不変、 微傾斜地8の字の上り側でアクセルを大きく開けたときの咳き込みもほぼ消失。 排ガスはガソリン臭が強くなってますが、フロート交換前程ではない。 8の字でタイヤの限界近くまで追い込める程にバイクは調子良い、 完全復調とみていいかと。
 後はパイロットスクリューを1/8回転の範囲で振って、 更なる理想を目指すかですが、締めると始動性悪化、咳き込み↑、 開けると咳き込み↓だがガソリン臭↑燃費↓が予想されるので、 とりあえずまたタンク一杯はこのままでいきつつ方向性を検討します。

 2014.10.17 タンク一杯使い終わりました。燃費が19.0km/Lで、フロートバルブ交換 前(一番悪い時で22km/Lぐらい)より若干悪化してました。最近の寒さでもエンジンは 始動直後から絶好調なので、やはり濃いのではないかと思われます。 燃費計算はより正確を期すために最近方式を変えまして、 リザーブ発動するまで我慢して使い、発動した時のトリップを記憶してリセット、 帰宅後10L給油。(記憶したトリップ)÷10でほぼ正確な 燃費が出ます。ただ8の字中にリザーブ発動するとエンスト転倒の危険があるので 8の字中だけはリザーブで運用してます。
 次のパイロットスクリュー1/8回転の調節は薄くなる方向でいってみますが、 寒い間は今のままで行こうかと。

 アイドリングの不安定さだけが残っていまして、 何とかしたいのですが外側からは如何ともし難い。 原因をググってみるとどうも2次エアの症状に似ている。 試しにブレーキクリーナを吹き付けてみましたが、 キャブが冷えてエンジン回転数が落ちるのみ、原因特定できず。
 前回外した時にはインシュレータのキャブ側は液ガスを使用したのですが、 エンジン側は何もしませんでした。 最初はそっちにもとりあえず液ガスを塗ってみようかと考えました。 しかしそこに液ガスを塗って症状が変わらなかったら諦めきれずに 次はキャブの全面的な掃除、だったらと最初から全面的な掃除を選択。 それでダメなら諦めもつきます。

 10.25 土曜の午後から着手しまして、 今回はアクセル2本、チョーク1本のワイヤー類も外し、 キャブを取り出して部屋に持ち込みました。 錆粉は結構あちこちに付いていたので取り除き、 すべての小穴に針金を通し、コンプレッサーのエアを吹きました。 ダイアフラムの上側には錆粉が、 下側には以前食われた古いスポンジフィルタの残骸などが見られました。 汚れ以外にこれといって問題は見付からなかったのですが、 インシュレータ取り付け面で、 エンジン側はアルミ肌が荒れていたので耐水ペーパーで整え、 インシュレータ側のOリングは潰れて断面が楕円に変形しており、 これは変えた方が良さそうでした。 アイドリング不安定の原因はやはりこのあたりからの エア吸い込み?だといいのですがねー。
 パーツリストによると 部品番号09280-44007で、 サイズは内径44、線径2.4、らしいです。 それらしいのを汎用品で探すと J-2045(内径44.7、線径2.4)、 素材FKMで210円、送料が300円という所がありました。 ちなみに純正部品の見積もりは540円(送別)でしたので汎用品を発注。 現在Oリング待ち。 前回塗布したユニバーサルブルーはラッカー薄め液できれいに取れました。 液ガス未使用で組み立ててみるつもり。なんか変化するはず。

 発注3日で汎用Oリング到着。 画像の下が新品、上が20年使用のものです。 左手前側が潰れて変形しているのがわかると思います。 新品をインシュレータにあてがってみた所、 サイズはちょうどいいようです。 無理なく入り脱落防止の爪に引っかかって、そっとひっくり返しても落ちない。

 11.01 用事を済ませて帰宅後の15時過ぎから作業に着手。 直前に気が変わって、液ガスは使いました。 もう当分キャブを外したくない、これでこの辺の作業は終わりにしたいので。
 まずアクセルの送り、戻しとチョーク、計3本のワイヤーを接続、 アイドリング調節のワイヤーも定位置に通して固定。
 続いてメインイベントのキャブはめ込み。 キャブにインシュレータをはめてから、 ほとんどずれないエアクリBOXをキャブと合体させ、 やや無理気味に後方に押しつつ、 インマニとインシュレータの位置を合わせ、 ボルト2本さし、手で徐々に締め込み、 Oリングがズッコケてない事を確認して本締め。 2箇所バンド締め、ボルト2本でエアクリBOX固定。
 キャブの負圧パイプ、燃料チューブを正しく接続。 ガソリンタンクを載せて燃料チューブ接続。 コックをonに、キャブ周囲ガソリン漏れなし。
 チョーク引いてエンジンスタート。 すぐかかるが回転が低過ぎてアイドリングしないのでノブで調節し、 とりあえず1000rpm強ぐらいに。 後片付けしたり、外装の位置調節などしながら しばらくアイドリングさせて十分暖気し、徐々にアイドリング上昇した所で 軽くレーシング。アイドリング定位置で安定、上ずらない。 暖気方法がいつもと違いますが、とりあえず変化はあった、 作業は報われたと思いたい。 1300rpmぐらいに再度調節してからエンジン停止。 各部燃料漏れなし。
 右サイドパネルとシート取り付け。 左はパイロットスクリュー調節(現在デフォの2戻し)の為まだ付けられません。 今日は天気が悪く試走出来ず。
 試走まで結論は出せませんが、今の所いい兆候です。

 11.02 翌朝、路面は濡れているけど雨は落ちてこないという状態で20kmほど試走へ。 スタート直後の息つきはほぼ解消。コソ練場所まで暖気してからのアイドリングも 安定していました。1300rpmぐらいに調節してさらに試走してから帰宅。 駐車場でアイドリングを入念に合わせて終了。 アイドリングが上昇してなかなか戻らないという 現象が出なくなりました。やはり二次エアだったのか…。 それから吸気音が変わったのに気付きました。 アクセルオフでなんか息苦しそう、新車時はこうだった?
 昼前から試走2回目、路上は乾いてましたが紅葉客で混んでました。 少し8の字してみまして、 全閉から全開での咳き込みは消えており、 非常にコントローラブル。 現在パイロットスクリューは標準の2戻しですが、 とりあえずそのままでいいみたい。左サイドパネル取り付け。
 7月にガソリン漏れと思い込んでキャブを摘出し、 そのまま戻した時以後から二次エアを吸っていた(もしかしたらその前から?)ようです。 紆余曲折ありましたが、ようやく元に戻ったという。

 11.03早朝、いつもと同じ時間帯に最終チェック。 始動は要チョーク。 スタート直後の咳き込みはよく抑えられている。 傾斜地での8の字でアクセル全閉から全開での咳き込みなし。 数回止まってチェックしましたがアイドリング上ずりなし。 一番高くなる時で1300rpmになるように追い込みつつ、 くるくる回っていて気付いたのが、 アイドリング近辺のトルクが増えていて操作しやすい。 いとも簡単にタイヤの限界を探れる。好調時はこんなだったとは…。 この時期いつもオイルクーラーにカバーをつけていたのですが、 そんな事も全く必要なく安定しています。 吸気音は黒い樹脂のエアクリBOX成分が入っているようで、 BOXをぽんぽんと叩いた時の音、箱が脈動しているらしい。

 結果的に作業は報われました。

 2015.01.24 PSをデフォの2戻しでずっと乗っていたのですが、 アイドリング調節が1000か1500rpmでは安定するものの、1300前後に合わせるのが難しい。 合わせた筈が別の場所に移動すると1500ぐらいになって、そこで1300に合わせてから 別の場所に移動すると1000になってという具合。エンストはせず安定はしていますが。
 あと乗りやすいのですが、 凶暴性が薄れたというか大人しいというか丸くなったというか、 以前は低速時にアクセルに直ちに反応して、 Rホイールのゴムダンパに細工したくなる程にガツンと加速していたような。
 という2点で違和感がありました。

 気温が低い時期なので、春まではこのまま様子見しようと思いつつも、 PSドライバも購入済みだし、具合が悪ければ戻せばいいしで 我慢できなくなり、1/4締めて、購入時の状態にしてみました。 調整当日の昼間、冷間時の始動性は2戻しの時と変わらず良好、 走り出し直後の咳き込みはやや減ったかも。 アクセルへの反応は、キャブをいじる前に戻ったようで違和感ない、 あけるとガツンと来る。アイドリングは1200ぐらいにあわせましたが、 場所移動しても以前ほど変化しないみたいで いい傾向のようでした。
 翌日、冷間時始動性良好、 走り出しのアクセル開けた時の咳き込みは減少のまま。 アイドリングは1100〜1400ぐらいで変化するか、以前よりは改善。 低速でアクセル開けたときのガツンと来る、加速感は元に戻った感じ。 やはり違和感ない、キャブをいじる前の状態に近付いており、 いい傾向なのでしばらくこのままで。


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