2015.06.28 Gooseチェーンスライダ交換

2015.06.28 Gooseチェーンスライダ交換

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 チェーンスライダーの崩壊が始まってました。
 8の字していて加速後のブレーキでカコンという音がするのに気づきました。 チェーン下側を持ち上げてスライダーに当ててみるとカコン、まさにこの音。 チェーンが踊ってスライダー下側に当たるようでした。 あちこち見ていて気付いたのですが、スライダーの下側が一部欠けている。 スラーダーの上下を繋ぐ部分の一番後ろが割れて下側がスイングアームから離れてる。

 ステップガードを取ってみると、 3箇所にある上下を繋ぐ部分が3箇所とも割れてました。脱落も時間の問題。 1箇所ぐらいならタイラップでなんとかとも思って開けたのですが、 3箇所とも割れているのでは補修してもまた割れての繰り返し、 そんな絵が見えたのでそのまま閉じました。

 部品見積もり3078円、送料無料になる額なので1個だけ発注、数日で着。 週末、手持ちの工具で交換できるかスイングアームの付け根に探りを入れてみました。 内側の19mmナットは手持ちのオフセットメガネはかからない、 スパナならかかりますが締め付けトルクが140Nmでは回せない、回り止めならなんとか。
 748の片持ちスイングアームのセンターロックナットが170Nmで、 あっちは46mmのナットなんですが、あれに次ぐ高トルク。 外側の17mmボルトには手持ちで一番長いハンドルをつけた1/2sqソケットで臨んだのですが、 思いっきり入力しても回る感じがしない、現状手持ちの工具では無理。
 内側はストレートメガネならかかったという報告がありましたので採用。 外側は1/2sqのもっと長いハンドル導入かとも思ったのですが、 3/4sqのスピンナはあるので、17mm3/4sqのソケットの方が安いかと。
 ノーマルソケットだと6角と12角、 インパクトソケットだとショートとセミディープがありました。 インパクトショートが肉厚で丈夫そうなのですが、 グースのスイングアーム付け根のボルトは 少し奥まった所にあり、そこに入るかどうか検討の余地が。
 あそこは26.5mmぐらいで、インパクトのセミディープ薄型でも30mmなので無理。 ノーマルソケットだと26mmで大丈夫そう。 6角と12角で値段は同じなので12角を発注。
 発注先が2箇所になってしまいましたが、
 1w経過でソケットが来ない。
 2w経過、ソケットまだ来ない。konozama状態
 3w目前の2015.06.27 コーケンの6405M-17着。

必要最小限のばらし
 2015.06.28交換に着手。 3/4sqのスピンナハンドルでボルトは回りましたが、 内側のナットも共回りするため、ナットが丁度いい角度に来た所で ロングメガネをかけボルトを回すと、バキッと難なく緩みました。 ボルトは工具を掛けて回しながらでなんとか抜くことが出来ました。
 ボルトにはほぼ油分を感じませんが、ねじ山に白い粉が吹いている程度で、 錆はほとんどありません。スイングアーム側のニードルローラーベアリングも 抵抗なく回ります。可能な範囲でモリブデングリスを塗布。
 ステップホルダの下のボルトナットは、緩めてからステップホルダを後転させれば 邪魔にならない位置に来るので抜き取る必要はありません。 チェンジロッドなども触らなくてOK。

旧新で素材が変わっているという話  クズクズのスライダーを除去、周りを掃除して、 新しいスライダーをセット、 ステップブラケットを戻して、 スイングアームのボルトを入れるのですが、これが入らない、力技では無理。 ベース穴とスイングアーム穴が微妙にずれてぶつかってる。 事前情報では車体を持ち上げスイングアームをフリーにしないと 2穴のセンターが一直線にならず、 入らないという話でしたが、 大きな脚立などの大掛かりな設備が必要になる。 鉄パイプをタンデムステップホルダ辺りに通して、 一升瓶ケース、ジャッキなどで上げるという手もありますが。

これがキモですね
 もっと簡単な方法はないかと事前に検討していて思いついたのが、 タイヤとフェンダーの間にジャッキを入れて持ち上げたらどうかと。 フェンダー底のボルトの頭が見える所(金属が通っている)にジャッキを当てて 少しずつリア側を持ち上げていくと、 ある地点でスコンと軽々とスイングアームボルトが入りました。 各部規定トルクで締め付けて作業終了。

 少し休憩してから試走、問題なし。 減速時のカコン音も消えました。

 これでスイングアームボルトを外せるようになりましたので、 ステッププレートが割れたり、シフト、ブレーキ各ペダルが折れても 自分で交換できそう。

 左から3/4sqスピンナ、ストレートロングメガネ、17mm12角3/4sqノーマルソケット、 17mm6角3/4sqインパクトソケット、1/2sqトルクレンチ。 スピンナとトルクレンチはほぼ同じ長さですが、トルクレンチはたわむので、 力がソケットに伝わり難く回せませんでした。ロングメガネの17mmでも試みたのですが、 回る感じはしませんでした。このサイズのスピンナならほとんどたわまず楽々。 ノーマルとインパクトソケットの厚差はこの程度なのですが、 入る入らないを左右する事になりました。

 スイングアームを固定しているボルトは左右で分割されています。 購入して最初にこの部分を見たときに、なぜ連結しないのか不思議でした。 当時数社からこの部分を連結するアフターパーツも出てました。
 左右から高トルクで締めると間のカラーが若干縮むので、 縮み分も見越して長さ設定しなければならない。 そうすると組み立てる時にカラーが長すぎて入らないから?
 このボルトが付いているアルミの補助フレームは上下端で左右連結してあるし、 スイングアーム部分でさらに連結しなくてもいいという事なんでしょうか?
 まあいずれにしてもこの部分はノーマルでは特に剛性不足は感じません。 ボルトナットは締め付けトルクが140Nm前後の相当に高強度の物 (DUCATIのプロアームのホイールのセンターロックナットが170Nm)で、 ネジ山も必要最小限しか切られてない専用品。 ホームセンターの全ネジ山のボルトに交換する気にはならないです。


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