第2級アマチュア無線技師国家試験

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 BCLへの興味から4級を取ったのが今から12年前。一度は開局したものの、 一度も電波を出すことなくコールサインも流れてしまいました。 山登りを再開するに至り、12年前の4級免許とC510、FT-817で開局していたのですが、 CWがどうも気になって仕方がないのです。 このモールス符合を利用した交信は何を話しているのか知りたい。 ということで2004年の2月下旬よりCWの練習を始めました。
 12年前、4級を取った後、少しCWの練習をしようとした事があったのですが、 その頃とは比べ物にならないくらい現在は練習のための環境が整っていました。 すべてパソコンだけですんでしまいます。覚え方も色々な方法がHP上に紹介されていて 自分に合った物を探せます。英文をモールス符号に変換してスピーカを鳴らす ソフトや、モールス符号のwavファイル、ランダムに符号を鳴らして 画面で相当するアルファベットを表示してくれる物などなど。 すべて無料で利用できます。
 しかし、ただ練習して解読出来るようになるより何か目標の設定を、 という事でアマチュア無線の免許を取ることにしました。 最初はどの程度CWが取れるようになるかわからなかったので 3級にしようかと思った時もあったのですが、 練習を進めていくと1ヶ月ほどで60字/分の1級レベルでも安定して取れるようになり、 しかし1級までは必要ないので、より確実に取れる2級をまずは受ける事にしました。
 CWの練習を始めたのが2月下旬、2級を受ける事に決めたのが3月下旬、 一番近い試験は4月だったのですが、受験申し込みの締め切りは過ぎていたので 4月期は見送って8月期に受ける事にしました。  CWの聞き取りのほかは、工学と法規の試験があるのですが、 工学はほぼ高校物理レベル+αでOK、法規はひたすら覚えるだけでした。 4級の時の記憶はほぼ飛んでいました。 その後は問題集を毎日欠かさず繰り返しやりました。問題集の答えに疑問を抱いたら 参考書で納得する。1日おきに工学と法規を交互にやる。出来た問題は2度目はやらず、 次のクールは出来なかった問題だけをする。というような事をやっていました。 CWの聞き取りは60字/分のスピードである程度取れるようになってからは、 毎日60字/分を3分間1回、45字/分を2分間1回ずつ集中してやるようにしました。 試験場では鉛筆を走らせる音がうるさいという事だったので、TVをつけたまま 騒がしい中で練習し耳フィルターを訓練しました。
 試験まで残り1ヶ月ぐらいから各期の過去問を時間を測りながらやってみました。 時間は30分もあれば終わる事がわかりました。また各期の過去問は 入手できる分はすべて合格レベルでした。
 試験前日に試験会場近くのホテルに移動しました。 当日移動する事も検討したのですが、熊本にはほとんど行ったことがなく、 当日移動するにしてもそれ以前に一回行っておかないと安心できません。 1度行く交通費、時間等考慮するとホテル代が出てしまうので泊まる事としました。  試験会場の下見の後、夜は今までに間違えた問題を一通りやりました。 CWもいつもの通りやって寝ました。
 当日は9時ごろ会場入りしました。既に座っている人も何人かいました。 ざっと見渡した所24名ぐらい来ていたようです。小学校低学年ぐらいの 子供も受けに来ていました。参考書等は持って行ってはいたのですが、 工学は特に直前に覚える事もないので時間が来るまで周りの人を観察していました。
 9時30分より工学の試験が始まりました。まずは落ち付くために深呼吸してから 問題を解き始めました。一通り終わったのが30分後ぐらい。全く手も足も出ない という問題はありませんでした。1つややこしい計算問題があったので、 これは間違いないように何回か計算しました。残り時間30分ぐらいで退室したのですが、 私が最後でした。手応え十分でした。これで大分気持ちが楽になりました。
 13時から聞き取りなのですが、席はスピーカに1番近い最前列が良いという事だったので 扉の前で食事を取りながら待っていました。扉は12時に開きましたので 1番乗りでスピーカの前を確保しました。13時から説明が始まったのですが、 受けるはずの1名が来ていない模様でした。そのまま試験が開始されたのですが、 この2分間の試験中に遅れてきた人が扉の所でガタガタやり始め、耳フィルター スイッチonとなりまして、全部取れたと思いますが確証はありません。あれには 参りました。 a newspaperで始まって、途中notが出てきて、後は覚えていません。まあ大丈夫だろう という感触でした。
 引き続き13時30分から法規の試験です。これが一番自信がなかったので 待ち時間は問題集を取り出して最終チェックしました。 こちらは一通り終わるのに10分しか要しませんでした。 3ヶ所ほど怪しい所はあったのですが、 多分大丈夫だろうというレベルで、全く五分五分でどっちを選んだらいいかわからない という問題はありませんでした。何回か見直して1時間弱で退出しました。
 帰宅して19時ごろ、すでに個人でやっておられる方のHPに解答速報が出ていました。 採点した所、工学、法規とも満点でした。

試験場のCWのスピードはやや速く感じました。1級を受けるときは80〜100字/分ぐらいで 練習しておいた方がいいかもしれません。
試験では何が起こるかわかりません。耳フィルターを鍛えた甲斐がありました。
今回は素直な問題ばかりで、ヒントも問題の中にちりばめられており、解き易かったです。

 8月27日11時過ぎ、結果の通知が来ました。シールをはぐって見た所、 無事合格していました。 早速従免の申請書を無線協会に送付しました。 従免が手元に届くのは2週間後ぐらいでしょうか。

 9月11日従免が来ました。免許の年月日は9月9日、発送消印が9月10日12-18と なっていました。総通に直接出せば1週間で来るという話もあったのですが、 総通に直接で9月8日に来たという人もいたので、 今回は総通直接と無線協会経由とで3日しか違いがなかったようです。 9月13日に局免の変更申請を出しました。こちらも開局時には確か2週間ぐらいで 来たと思います。
 開局の時は840円の市販の用紙を使ったのですが、今回はネットからDLして プリントアウトした物を使用してみました。枠の大きさが微妙に市販品とは 異なっていて書き難かったり、関東総合通信局長殿の所に2本線を引いて 九州総合通信局長殿に書きなおしたり(pdfなのでPC上での訂正は困難。 でも修正液で修正した物をコピーして使用すればOK) しなければなりませんが。 それから無線局事項書及び工事設計書は両面印刷する方が好ましいとか。 あと各書類の左上に捨印を押しておけば明らかな間違いは総通で 訂正してくれるそうなので、押しておきました。 発送用と返信用の封筒はネット上で記入例を見付けたのでそれを参考にしました。 うまくいったら妻の開局用紙もDLした物を使う予定です。

 10月2日局免来ました。変更申請は9月14日に総通に届き、9月30日に局免の 変更が許可され、10月1日18-24に発送されたようです。総通からの問い合わせの電話は ありませんでした。プリントアウトした書類で問題ないようです。後は1ヶ月以内に 古い局免を送り返せば手続きは完了します。試験を受けてから2ヶ月かかっていますが、 4アマを取った時には試験から開局まで6ヶ月かかっていましたから、 かなり改善はされていますね。

かかった費用は、
試験申請書120、送料往復160、試験申請書送料50、受験料7480、
ホテル4700、駐車場2250、免許申請書類170、
免許申請料2100、送料往復160、
合計17190(問題集、参考書代、車のガソリン代、食事代は含まず)

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