2016.05.19 KDL-20S2500 修理

2016.05.19 KDL-20S2500 修理

Home



裏から  ご多分に漏れず、うちのソニーの液晶テレビも[しばらくお待ちください]表示で チューナが機能せず、BDのモニター状態でここ数年来使っていました。 これは2007.01.07購入なので10年目、当時9万円ぐらいしました。

 修理キャンペーンで無料修理されて帰ってきたBDZ-RX55は2010.07.20の購入で、 修理後は問題なく使えています。 KDL-20S2500もキャンペーン対象になってないか調べてみましたがなってません! 同様の現象での故障報告は多数見られましたが。 sonyはシャープみたいにならないで欲しいんですが。

B-CASスロット付きの金属カバー  問題基盤は特定されており、自力修理したという報告も。 療養中で力仕事が出来ないので、だめもとで自分でテレビ修理をやってみました。 構造は先人の皆様の報告通りでした。小型なので2本の柱はありませんでしたが。

右の銀四角ヒートシンク付きが原因基盤  2016.05.13修理1回目は基盤を摘出して、 表と裏から集合抵抗にコテライザを可能な限り近づけて、 温風モードで5秒ぐらい加熱してみました。 元通り組み立てて電源を入れてみると、 地デジとBSデジにチャンネルは切り替わるようになりましたが、 アンテナがつながってないという表示、 電源on offしたり、外部入力で使っていると、 チューナーに切り替わらなくなり、 [現在操作できません しばらくお待ち下さい]と表示が変化。

原因基盤全景  2016.05.14修理2回目、 再びばらして、今度は原因基盤を取り除かずに、 表から見える集合抵抗だけを今度は10秒加熱、 カバーは戻さずに電源とアンテナ線だけ繋いでみましたが変化なし。 原因は表側ではない模様。

原因ヒートシンク裏  そこで原因基盤を取り除き、裏側の集合抵抗だけを10秒加熱、 チューナが機能するようになりました。 しかし10分も使っていると表示が不安定からチューナに切り替わらない。 メッセージも、不安定初期は[しばらくお待ち下さい]でしたが、 [現在操作できません しばらくお待ち下さい]に戻りました。 しかし原因は裏側の集合抵抗らしい事は判明。
 試しにハンダ線をコテライザの温風で溶かしてみたのですが、 5秒も当てれば溶け始めました。
 正常状態を維持できないのは溶けた半田が十分に流れないのが原因かも、 洗浄不要なフラックスを発注。

見難い番組表  2016.05.19 フラックス着、20mlで700円もする高級品。修理3回目。 原因基盤を外してまずは裏から。フラックスを塗ってコテライザの温風モードで 5秒ほど加熱。続いて表からも一応やりました。 半組みで電源投入、チューナー正常作動。そのまま30分ほど 表示させてみましたが再発なし。 元通りにカバーを戻して1時間経過、再発なし。

 5.20 修理翌日まで(つけっぱなしではなく)TVの前に居る時はつけていますが再発なし、 安定しています。

 フラックスの効果は絶大でした。先人の皆様に感謝。

 テレビの[本機からのメール]の最後の日付が2012.01.23でした。 このメール以降そんなに長くないうちにチューナーが使えなくなっていたようです。
 この頃の自転車乗車記録を調べてみたら[2012.02.07 TV壊れたみたい]との記述あり、 壊れた日時が特定できました。
 購入後5年1月(5年延長保障は無力、入ってませんが)でだめになり、 モニタとして4年3月経過していたわけですね。

原因特定中  2016.05.21 冷えた朝、15分ほどつけていたら再発、しかし主電源オフ、オンで復活。 その後2時間ほどでまた再発、症状固定で復活しない。
 修理4回目。裏からのみ。 ルーペで観察したのですが、 左写真の黄色矢印が怪しい? 今回は集合抵抗を金属棒で押さえながら片側の脚毎に交互に加熱してみました。 半組みで作動OK、原因は裏にあるのは間違いないです。2時間正常作動を確認し、 組み立てましたが、組み立ててしばらくすると再発。
 再びばらして、見た目怪しそうなやつ(黄矢印)だけを加熱して 仮組みしてみましたが症状改善せず、シロでした。
 基盤の裏側には18個の集合抵抗があるのですが、 まず右寄りの9個(主にヒートシンクの裏側に位置している)を加熱、仮組み、症状改善。 赤矢印のどれかが原因です。
 この選択が、ハズレ(症状が改善しない)だと作業がどんどん進むのですが、 当り(症状改善)だと次に症状が出るまで作業が止まる。次は何日後でしょうか。

 仮組み状態だと症状が一向に出ないのに、 組み立てると速効で症状再発するような気がする訳です。 原因基盤周りに被せる金属カバーは、装着すると原因基盤上のヒートシンクと密着する構造。 少なからず原因基盤をテレビの裏から表方向に押している。 それで原因基盤が反ってハンダが剥がれるのでは。 金属カバー裏の白い熱伝導シート?を取れば隙間が出来、押されなくはなります。 熱的には不利かもしれませんが。 という訳で白いシートを取って(簡単にはがせて、再利用も可能な可逆的処置)、 基盤の固定もユルユル(応力がかかっているかもしれないので)にして組み立て(14:30)。 とりあえずその後2時間は正常作動。

 05.22 冷え込んだ朝、電源入れてしばらく映していると一度だけ再起動しました。 不安定要素ありか。しかし昨日とは違い、日中安定作動しています。
 夜、入浴の為電源オフ、入浴後電源オンしたら故障再発。 1日ちょっとしか維持できなかった。

 05.23 朝、再修理(5回目)。維持できないのは加熱不足? 今度はポケットバーナーの青い炎で1箇所につき5秒ほど振りながら加熱。 余裕がなかったので上の赤矢印9個すべてを加熱しました。 白いシートは原因ではない(あれはマーフィーの仕業)ようなので元に戻しました。 直後は症状改善(07:30)。
 バラし、加熱、組み立てまで所要時間は30分。

2016
 05.24 朝、24時間経過、作動OK。次の24時間が問題。
 05.25 朝、鬼門の2日経過、作動OK。うまく半田が融けてくれたか。
 05.26 朝、前人未到(当者比)の3日経過、症状出ません。再発したら報告します。
 05.30 1週間経過、再発なし。また次の節目に報告します。
 06.23 1ヶ月経過、再発なし。
 07.26 2ヶ月経過、再発なし。安定したみたいです。
 12.18 7ヶ月経過、真田丸ロスっっ。再発なし。治ったみたいですが、 5年1月は経過をみないと。
 12.28 症状再発、7ヶ月しか維持できませんでした。 開けて上の赤矢印9箇所をポケットバーナーの青い炎で加熱し閉じたのですが、 症状改善せず全く変化なし。 再び開けて表裏すべての集合抵抗を青い炎で加熱し閉じると改善しました。 以前修理したときは、青い炎より弱いと思われるコテライザーの熱源でも 多少の反応はあった事から、 今回の原因は前回と違う所の可能性大、 原因箇所は1つではないようです。 とすると前回修理した9箇所は健全な状態を維持していたと。

2017
 01.06 短期間での再発なし。
 05.09 5ヶ月経過、再発なし。前回の7ヶ月間まであと2ヶ月。
 08.01 最後の加熱から7ヶ月経過、再発なし安定してます。
 10.05 再発。画面表示されたり消えたりし始めて、 程なく「しばらくお待ち下さい」固定。 9ヶ月で再発しました。
 例の基盤を加熱して組み立てたところ、絵は出るようになったのですが、 音が出ない、やらかしたか。
 再びカバーを開けて、先ほど触ったところを チェックして行ったのですが、差込フレキの端子がずっこけているのを見つけました。 合計2枚で4箇所も。むしろ今まで何も異常が出なかったのが不思議なぐらい。
 拡大鏡で見つつ折れないように慎重に伸ばして、ずっこけないように慎重に差込み、 組み立てたら音が出るようになりました。危なかった。
 7〜9ヶ月で症状が再発するこのテレビは今回で見切ることにしました。 といっても捨てるわけではないのですが、 隣の子供部屋に現在ほとんど使われていないKDL-20J1がありまして、 自室のKDL-20S2500と入れ替えました。

 2019.09 居間で使っていたソニーのブラビアKDL-40EX500が赤点滅6回の故障。 その一時しのぎにこのKDL-20S2500を居間に設置したのですが、1時間も視聴していたら ”しばらくお待ちください”が再発。 最後の修理からは時々つけて問題ないのを確認する程度で、ほとんど使っていませんでした。 aliexには該当基盤はないみたい、あっても再発するだろうし、 何か抜本的対策(熱対策?)をしないとだめみたいです。
 2019.09.28 気力を振り絞って加熱修理に着手(いい加減捨てたい所ですが)。 基盤が発熱し(実際ちょっと試運転しただけでチンチンに熱くなりました)、反りが発生、 半田が浮くのではないか、という事で、 今回は基盤の反りを抑えるべくスペーサを入れてみることに。

見難い番組表  初めは基盤の裏側(ヒートシンクのない側、 液晶画面から原因基盤が遠退く方向)に入れてみました(赤丸の辺り)。 かなり入念に集合抵抗を加熱した後だったのですが、 症状が出たままで治ってない。反らせた事でハンダが剥がれた?反らせる方向が逆?

見難い番組表  再び集合抵抗を加熱し、ペットボトルの蓋を少しかさ上げしたスペーサを、 ヒートシンク側(液晶パネルに原因基盤が近付く方向)に入れました(赤丸の辺り)。 今度は症状が出ない。 もしかして根治の重大なヒントかも?これで様子見。

 2020.05.08 丸7ヶ月経過、ちょくちょく電源入れてますが再発してません。 最長で連続1hぐらいはテストしてます。
 発熱→基盤反る→ハンダ剥がれる
 この流れで間違いないようです。2016年から4年経過…、えらい時間かかりました。
 上の基盤を眺めていて思い付いたのですが、 銀色のヒートシンクと原因基盤の上に被せる金属カバーの間に 白い放熱シートが挟んであります。 基盤がヒートシンク側に反ろうとして長年に渡り放熱シートを圧迫、 圧迫されたシートの厚みが徐々に減少、 厚みが減少した分基盤が反ってハンダが剥離、 そんな所かもしれません。 放熱シートを(半分に切って重ねる等)二重にして、 減った厚みを補えばスマートに再発防止できるかも

 2020.05.09 再び自室にKDL-20S2500を設置して、完治したか検証(酷使)開始。 加熱のみで最長9ヶ月持った実績と、新品から5年問題なかった実績から 判定は9ヶ月後(あと2ヶ月後の7月?)と5年後(2024.09辺り)でしょうか。
 入れ替えて気付いたのですが、 比較的大き目のスピーカが正面を向いているので音が聞き取り易い。 最近のは画面の外枠を小さくする為に超小型スピーカ搭載か、 スピーカが下や横を向いていて、遠い所から聞こえる感じ。
 古いはずなのにリモコンのボタンの反応がいい。 新しいのは電源ボタンなど良く使う所から真っ先に効かなくなるのですが、 最近あまり押してなかったのに反応がいい、作りが良かった頃の物なのかも。
 チャンネル変更に失敗することがある。 この現象、予約でチャンネルを切り替えた後に必発しますね。 もう一回押せば切り替わりますが、再発したかとドキッとします。 ソフトのバグでしょうか。



Home













inserted by FC2 system