2021.11.27 ロックミシンの故障を自力修理

2021.11.27 ロックミシンの故障を自力修理

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 15年ぐらい前に購入したベビーロックの衣縫人2本針4本糸です。 久しく使ってなかったのですが、ほつれた衣類があって、補修しようとしたら 動かない。モーターが回る音はします。はずみ車が手で回らない、ビクともしない。
 最後に使ったのはいつだったか…、記憶にない、ここ10年は使ってないかも。


 無理してプラのはずみ車を割っては元も子もないので分解しました。 底、左、前2つ、右のカバーを取って下から見上げたところです。 めちゃくちゃ複雑。モーターで一本の軸を回して、そこから各部に動力を分配する仕組み。 分配先のどこかが固着しているようですが、まったく動かないので特定のしようがない。 各部に注油しつつ、多少でも遊びが感じられる部分はシロ、軸受けがあやしい。

 軸の中央と端にカウンターウェイトが付いています。 これは軸と共に回るはずなので、ウエイトに入力して軸を回してかまわないはず。 ただのオモリなので多少傷つけようが機能的には問題ないはず。 工具をかけ易い端のウェイトに 入力してみたのですがビクともしないどころか、 軸に対してウェイトが若干動きまして、これ以上は無理。
 中央のウェイトに、 なんとか周りに干渉せずに工具(ウォーターポンププライヤー)をかけられまして、 こちらに少しずつ入力していくと、クッとかろうじて軸が回る手応え、 少しずつ可動範囲を広げなんとか回転までこぎつけました。 固着場所はこのウェイトと隣のコンロッド(銅色)みたいなアームの間でした。 偶然にも原因箇所直近を回していたという、幸運でした。 ここ、クリアランスが紙1枚もないぐらいにギリギリで、この間に結露した水分が 両者を腐食させくっつけたようでした。耐水ペーパーで軽くさらってグリスつけて閉じました。
 前カバーの左は若干の位置調節を必要としますが、そこ以外は一直線。 そもそもこのウェイトにアクセスするのに前カバーを外す必要はなかった。

 1本針3本糸の縫い目、動作問題なく絶好調。 この機種今定価17〜18万円程するようですね(まあ、定価で買う人は居ないでしょうが)。 午後の予定が吹き飛びました。

 すべて手探りで時間がかかりました。ミシンって繊細なイメージがあったので、 縫い目の間隔とか形とか。動くようになってもその辺が元と違っては困るので、 最小限の分解に留めたつもりですが、不要なカバー脱着をしてしまいました。
 修理完了後検索してみると、この故障頻発しているようですが、 分解方法、固着ポイント、 固着解除方法などを詳細に記載してある所を見つけられませんでした。 修理代は1万+送料ぐらいのようです。



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