2021.12.27 nova XGK 時々上手く燃えない問題

2021.12.27 nova XGK 時々上手く燃えない問題

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 点火直後や、移動中、過剰に加圧して火力を上げ過ぎた時などに起こる現象なのですが、 ニップルの吹き出し口から横方向に炎が流れるような感じ。 赤火が混じり、燃焼音が変わり、排気が臭う。 火力絞ったり、息を吹きかけたりすると戻る。
 これ、ニップルの外周のねじ山から気化した燃料が漏れているのかと思ってましたが、 2つあるnovaとXGKでも同じように起こるし、 ニップルを増し締めしても症状変わらず、 原因は別にあるのかもと考えてました。

 SVEA123Rのニップル部分の社外品というのが売ってまして、 先日その写真を見る機会がありました。 それがニップルの小穴の出口の形状が少し違う、 テーパー状に広げてあって(ディンプル加工というらしい)、 ガスの流れがスムーズになるとの事、もしかしてコレか? 純正ニップルに同じような加工すればいけるかも。

 最近この現象が特に酷い82novaに施してみた所、不十分ながらも反応あり。 出口で気流が乱れて上手く燃えなかったのが原因だったか。 続いてXGK、80novaにも施工。やはり反応あり。 点火直後から安定、火力もガンガン上げていけます。

 方法は差し替え式の精密ドライバの千枚通しのような先端部品をドリルにセットして、 ダイヤモンドヤスリで先端を90度(のつもりだったのですが、 60度ぐらいになってますね)ぐらいまで鈍化、 ただし先端はニップル穴に引っかかるほどに細める。 1000番ぐらいの紙やすりで表面を整えて、 その先端をニップル出口に軽く手で押し当てつつ回転させる。 押し当てたニップル出口は、ほとんど肉目では確認できない程度の微妙な変化しかないです。
 その社外ニップルにはさらに出口を中心とする円周に溝が彫られているのですが、 nova、XGKのニップルはマイナス溝があるのでこっちの加工は無理か。

 しかし千枚通しを押し当てただけでは実は不十分で、 出難くはなりましたが症状完全消失、とまではいかず。 そこでφ1mmのドリル刃をピンバイスで保持して、 ニップル穴出口の縁を面取りする感じで軽くさらってみた所、今度は症状完全消失。 非常に調子良くいい感じで燃焼するようになりました。
 82、XGK、80と様子見ながら順に施工しましたが、共に同じ反応。 XGKは上述の症状の他に一定の方向に炎が偏る症状もありましたが、 それも見られなくなりました。

 と思ったのも束の間。82のみまだ少し症状が出ます。 点火直後とバーナーが十分暖まっていない間に火力を上げていった時に。 十分温まったら出なくなるので、気化不十分な燃料がニップルから出たときの 症状なのかもしれません。80とはヘッド形状が少し違い、温まりにくいのかも。

 2004年製造のXGKに付いて来たニップルの出口は一段凹んだ所に穴があるのですが、 垂直な穴の出口は直ちに水平。 ところが少し前に購入したメンテキットのXGKニップルは、 しれっと改良してありました。 ここがきれいなスロープ状の凹み。 写真はGKですが、キット内の新旧GK、Xすべてこの形状。 出口はスロープで正解らしいです。

 2022.01.05 このジェット出口のスロープ化をWLIとマナスル121にも施しました。 WLIの排気臭が減ってくれればと思ったのですが、WLIは何も変わらず。
 121は久しぶりに点火したのですが、 ポンプ奥のバルブから灯油がドバドバ逆流してきました。 逆流量的にゴミ噛みっぽかったのですが、 前回は1.5mmのNBRを置いたので、FKMに交換するいい機会という事で、交換に着手。 工具、手順すべて前回同様で、1.0mm厚φ4.8のFKMに交換。 取り出したNBRの方は多少硬くなっており、曲げると細かなひび割れは見えますが、 まだ大丈夫そう、やはりゴミ噛みか。
 交換後の加圧から点火は問題なく、 偏りのあった炎は弱火から強火まできれいに均等に広がるようになりました。
 最後に123Rにもやったのですが、こちらも構造は同じなので、 きれいな青火が均等に広がるようになりました。

 小穴が通っていれば良いのかと考えていたのですが、 出口の形をちょっと変えるだけで燃焼の仕方が劇的に変わるモノなんですね。 しかも手持ちの工具で無料で施工出来る。

 2022.01.12 XGKなのですが、頻繁にニップルにゴミが噛むようになりまして、 ワイヤー出し入れして掃除しました。消火直後の熱い時にプライヤーで ワイヤーを力一杯引きまして、なんとか少々動きました。
 そこから出し入れして少しずつ引き出して行き、なんとかワイヤー除去。 黒いススゴミが曲がった所に大量に付いてまして、ワイヤーブラシで完全に掃除。 再びワイヤーを戻してチューブ内を掃除。
 ゴミがなくなるとワイヤーは指で容易に出し入れできます。
 ニップルと針を取って、ポンプに接続、燃料を少々排出させてライン内を掃除。 掃除後最初の点火直後は残りのゴミが出てきて頻繁に詰まりますが、 そのつど針を通していると徐々に改善されていきます。



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