時計の電池交換

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 G-SHOCKブームの頃集めたG-SHOCKの電池がなくなり始めました。試しに普段使っている AW-570をカシオに出したところ、 時計屋経由で料金は3000円ぐらいで期間は2週間ぐらいかかりました。 しかも帰ってきた時計はELバックライトが点灯しなくなっていました。 電池交換に出す前は確かに点灯していたのにです。 その時計屋経由で事情を聞いたところ、ちょうどタイミング良く ELの電池がなくなったのではないかという見解でした(んなアホな)。 つまり駆動用の電池は交換したが、ELの電池は交換してないらしいのです。 電池なんてせいぜい100円かそこらのはずで、電池交換料金の 大半が工賃なのに、ELの電池交換をケチっているらしいのです。
 メールでカシオの苦情窓口に抗議したところ、カシオは電池交換したカシオテクノを 叱ってくれ、着払いでもう一回カシオテクノに送ってくれという回答を頂きました。 そこで送料着払いで直接カシオテクノに送り、今度は1週間ぐらいで帰ってきました。 ELのモジュール交換したそうです。 つまり電池交換時に壊して、チェックもせずにそのまま送り返したということです。 なんという甘いチェック体制なのでしょう。 本当に防水試験がされているのかも疑わしいと思いませんか。 これで工賃3000円は高すぎませんか。

 このような経緯があったことから他のG-SHOCKの電池は自分で交換してみる ことにしました。一番電池の寿命が短いのがDW-9100ライズマンです。 写真の物はMIBの限定品です。裏ブタはパネルで+ネジ4本で止まっており、 特殊な工具を 必要としません。開けるとゴムシートの下にムーブが見えます。 電池は板バネで止まっていました。CR2016というリチウム電池(ソニー)でした。 また、輸入物のグライドには東芝が入っていました。 ホームセンターで247円(東芝)、百円ショップで100円(日立)で 同じ電池がありました。 液漏れしたら時計が台無しなのでソニーを探したいところですが 見つからず、今回は東芝を使いました。 板バネを良く観察すると、一方に引っ掛けるための突起がありますので、そこに爪楊枝を 引っ掛けて板バネを外します。すると電池を取り出せますので +極を裏ブタ側にして新しい電池を入れます。新しい電池の表面は 良く磨いて直接手で触らないようにします。 板バネは元通りに上からはめ込みます。 時計が正常に表示されていれば良いのですが、何も表示されていない時は リセットしなければいけません。ACと書かれているところと電池の+側を 2秒ほどショートさせます。すると一瞬液晶画面がすべて表示されELも同時に発光し、 時間が表示されるように なります。あとはOリングがずれないようにゴムシートと裏ブタを元に戻せば終了です。 簡単ですね。その後、もう一つのDW9100とグライドの電池交換もしてみましたが、 無事成功しています。ELも点灯しますし。どんな交換の仕方をすればELを 壊すんでしょうかね。 グライドの説明書には電池交換の仕方も載っているのですが、 国内物の説明書にはその辺は載っていません。 本当は自分で交換して欲しくないのかもしれませんが、メーカーとて前述のような ていたらくですからね。 防水はOリング一本のみですので、 シリコンオイルでも薄く塗って再使用すれば 防水性は著しくは低下しないと思われます。液体ガスケットをOリングの外側 (ムーブ側は絶対だめ)に塗れば完璧ですかね。

 この成功に気を良くしたので、妻のクオーツ時計の電池も交換してみました。 1つはスクリューバックというねじ込みの裏ブタで、2つははめ込み式でした。 スクリューバックは専用の工具が要るのですが、100円ショップのラジオペンチ を改造したものでは歯が立ちませんでした。滑って傷も入れました。 そこで汎用工具を調べてみると 蓋にある6個のくぼみの内の2つに工具をかけて回すような構造になっていました。 そこで小型の万力に差し替え用の−ドライバービットを2つ挟んで、 裏蓋の溝に合うように幅を慎重に調節し、なんとか回す事に成功しました。
 工具は3500円以上しますし、差し替え用のビットが750円以上しているようです。 これに送料がかかりますので田舎では購入するのは現実的ではないですね。

 はめ込み式はこれまた専用のこじ開けという物が要るのですが、 これは狭い隙間に差し込んで裏ブタを開けるための刃物のような物です。 はじめに精密ドライバを差し込んでこじってみたら 一つは開きましたが、傷を入れてしまいました。もう一つは 開きませんが、傷だけ入れてしまいました。そこで 安物の工具の柄を砥石で削ってテーパー状にして、こじ開けを自作したところ うまくいきました。が表面の仕上げが悪いためか多少時計に傷が入ってしまいます。 また、工具の素材が柔らかいのでかじってしまい、 一回使うごとに研がねばなりません。 こじ開けは売っていれば500円ぐらいらしいのですが 田舎では手に入りません。通販すると送料が同じくらいかかってしまうし。 もっと良い素材を探すのと、刃先の角度を どのくらいにするのが良いのか検討が必要です。
 市販のこじ開けは隙間の少ない時計用の薄い物と、 隙間の多い時計用の厚い物があるみたいです。 先の幅は19mm、9mm、4mmとあるようです。全部そろえるのは無駄が多いし、 自分の時計に必要な物がどれなのかわかりません。 自作する時計屋さんもいるようですし、 金鋸の刃を加工すればなかなかいい物が作れそうなので これも自作でいきます。 理想的な刃先の角度も 時計によってまちまちみたいですから、その辺に柔軟に対応しようと思ったら 自作がベストのようです。
 裏ブタに入れてしまった傷はリュータで表面を削って目立たなくしてから バフがけでビカビカにしておきました。

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