聴診器の個人輸入
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学生時に購入した聴診器が壊れてしまいました。左右の耳当ての所のテンションを
保つ板バネが折れたらしく、だらんとして装着できません。
聴診器はマイナーなアレンの物で、約10年使った事になります。よくもった方でしょう。
生協の販売価格が17000円ぐらいだったと思います。モノは中級レベルです。
とりあえずチューブから耳の部分まではリットマンのもらい物があったので
アレンのベル部分を移植し、急場をしのいでいます。
しかし、ずっとこのままというわけにもいかず、聴診器をネットで探したら
結構通販で取り扱うところがありましたが、国内業者は値段がえらく高いのです。
電気デバイスの入っていない聴診器だと、循環器医用の上級のモノでも
アメリカなら120ドル前後の物が日本だと定価4〜5万円します。輸入業者が
マージンを取り過ぎていると思われます。
そこで個人輸入してみる事にしました。業者をいくつかピックアップし、
日本に送ってくれるかメールで問い合わせたところ、一番メールの返信が早かった
STEEL SUPPLY CO.
というところに発注しました。
HPのオーダーフォームに従って入力すれば、すべて完結しました。
カードのコピーを
FAXで送るように言って来る所もあるので注意が必要です。FAX料が数百円
かかりますが、STEEL SUPPLY CO.はオーダーフォームの入力だけで済みます。
発注して2週間で税関より「外国から到着した郵便物の税関手続きのお知らせ」
というはがきが来ました。それによると聴診器は薬事法に該当するので
近畿厚生局内薬監証明事務室（06-6120-3322）に問い合わせて、
必要な書類を提出してくださいとの事でした。
はがきが来たのが土曜日だったので、2日待って月曜日に電話すると、
はがきの通知番号などを聞かれた後、荷物の中身が聴診器で、
自分用と妻用の2つ入っているはずと告げると、実はこれはあまり
よろしくなかったらしく、聴診器の個人輸入は一人1回に1個までらしいのです。
こういう場合は送料が余計にかかっても自分の名前で1つ、妻の名前で1つ輸入
しなければいけないそうです。
次からはやめてねという事でした。
実際経験しなければわからない事が色々ありますね。
しかし書類を提出すればOKとの事でしたので、書類をFAXで送ってもらいました。
その内訳は
書類の書き方など 3通
（医療用具）輸入報告書 2通
念書 1通
商品説明書 1通
必要理由書 1通
という内容でした。
書類を書く上で特に問題となるようなところはないのですが、いくつか迷うところが
あります。
（医療用具）輸入報告書
承認番号、許可登録年月日という部分があるのですが、個人輸入の場合
わかるわけないので何も書きませんでした。
商品説明書
輸入した商品のカタログや説明書、外箱などがあればコピーして付けると
良いらしいのですが、物が来てないから説明書や外箱はないので、
英語のHPの該当部分をドットインパクトのプリンタで印刷して付けましたが、
良かったのだろうか？
念書
「今般、別紙輸入報告書により報告いたしました下記 医薬品、医薬部外品、
医療用具、化粧品、毒物、劇物 は（ ）として
使用するもので、他に販売、授与するものではありません。」
という一文があって、（ ）の中に何か書かないといけないようなのですが、
ここは「個人の物」で良かったでしょうかね。
もし間違っていても先方で修正してくれるので心配には及びませんが、
先方にあまり手間を取らせない様にしたいですね。
これらの書類を完成させ、
返信用封筒
税関からの葉書のコピー
医師免許のコピー
以上の3点を添えて近畿厚生局内薬監証明事務室に送り返すと、
医薬品・医療用具輸入報告書というのを送ってもらえ、
それと始めに来た税関からのはがきを一緒に税関に送ると
荷物が配達されるという段取りとなる事がわかりました。
近畿厚生局内薬監証明事務室から来た書類は完成させて翌日(H14 8/20)送り返しました。
いつ頃「医薬品・医療用具輸入報告書」が届くのでしょうかね。
8/24（土曜日）医薬品・医療用具輸入報告書」が届きました。
意外と早かった。中身は先日
近畿厚生局内薬監証明事務室に2通送った内の1通の
（医療用具）輸入報告書に、
判子や割り印が押されて戻って来たのでした。
一ヶ所訂正されていて、個人使用と書いていたところが、
医師個人使用になっていました。
この書類と、税関から来たはがきの必要な部分を切り取って、
8/26（月曜日）に博多税関支所博多外郵出張所に送りました。
物はいつ頃来るのか、果たして関税はかかるのか？
ついに物が来ました。8/28に来ました。早いですね。
$126.88x2で$253.76これが日本円で\30342と計算され、
これに対し消費税が1500円となっていました。
$1=\119.57で計算されています。
実際の支払いはカードの為替レートになりますので、これより若干不利になると
思われます。
送料は$29でした。通関料が200円でしたので、受け取る時に合計
1700円支払いました。いわゆる関税は\0でした。
今回の経費は
聴診器 $253.76
送料 $29.00 小計\33931
近畿厚生局内薬監証明事務室 \140往路
\80復路
博多税関支所博多外郵出張所 \80 小計\300
消費税 \1500
通関料 \200 小計\1700
$1=\120で計算すると合計 \35931
聴診器一本で \17965.5
国内で一番安いところで \27300(消費税、送料込)
期間 8/6〜8/28の23日間
聴診器一本当たり一万円の節約、二本で二万円の節約となりました。
以上経験してみて、もう一回やるかと問われれば、
これだけお得ですし
近畿厚生局内薬監証明事務室や
博多税関支所博多外郵出張所とのやり取りなど面白かったですから、
やると思います。
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