Optimus 80 nova

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MSR WhisperLite Internationale/OPTIMUS EXPLORER/
SIGG FireJet  遅ればせながらとうとう分離型ストーブに手を出してしまいました。 分離型といえばMSR WLIなのですが、 これはプラポンプだったり シェラカップが乗らないほどに五徳が大きかったり、 ビアレッティのモカエクスプレスはコーヒーの抽出時に 弱火が必要なので、リニアな( タイムラグがあると抽出が終わってしまう )火力調節は必須機能なのですが、 ドラゴンフライ以外は弱火が苦手だったりで 今まで欲しいとは思いませんでした。 以前optimusにEXPLORERというモデルもあったのですが、 大きく重く分解組立が面倒でまだまだ洗練されてなくて欲しいとは思わず。 SIGGのfirejetは小型でしたが火力調節できないとか、下から火が出るとか トラブルを聞いていたのでディスコン時に9800円(定価16590円)で売られていましたが、 欲しいとは思いませんでした。

 しかしnova欲しい病だけは時々発症していまして、 値段の高さ、分離型ゆえのトラブルなどなどから 病気は収まっていたのですが、2006年春、 80novaが82、85とモデルチェンジしまして、 色は使えば黒くなっていくのでいいとして、 85は新機構が盛り込まれているので値上げも致し方ないでしょう。 しかし82はボトル分値上がりしてるのがどうも…。 それより旧型の80novaを安く手に入れるチャンス到来。 時々ネットで販売価格を見ていたのですが、 アマゾンで18000円台で出ていたのを確認したのを最後に 日本ネット市場から消えました…。ちょっと待ちすぎたか。 ヤフオクでは中古が15000からとか磁石式になる前の旧タイプ中古が 29000円!!とかとても張り合えない。

 ならばとアメリカはbackcountryで$130+送料。円安もあって高い。 ebay経由で$103で売っている所を見つけたのですが、 ここは送料$50と高く設定されていまして、しばらくebayを眺めていたら 他の方が新品を$87.99で出品しました。在庫は2つ。 送料$42で合計$130、120円/$で計算して\15600(最終的な請求は15655円でした)。 出品者はユタ州(時差-16)の人で発送は早いが筆不精らしく、 そのため良くない評価がいくつかありますが、 2004年からごく最近までコンスタントに取引があり米国外への発送も普通にやっており 大丈夫そうな印象でしたので、2007年3月9日夜(現地金曜日早朝)に発注してみました。 やはり先方から注文を受けたとのメールは来ないですねー。 怒る人もいるわけだ。
 Paypalで支払いは済ませてあるので後は待つ事しか出来ない。 1 business day以内に発送とあるので現地時間で3月9日発送のはず? 1週間ぐらいで来るでしょうか? 本来週末発注は避けるべきですが、他の人に買われても困るし…。

 やはり我慢できず11日夜(現地日曜日早朝)それとなく 電話番号を書くのを忘れたとかメールしてみました。 3月12日夜に出品者から発送したと返事が来まして(ちゃんと発送メール来ました)、 USPSからも荷物を受け取ったとメールが来ました。 これで荷物が今どこにあるか追跡できます。一安心です。 1週間後の3月19日までに着く事は保証するようです。

 3月13日はUta州を離れたとの事でした。USPSはのんびりしてますな。
 3月13日さらにSanFranciscoを離れたようです。
 3月13日20時29分(日本時間14日12:29)SanFranciscoからアメリカ国外へ。
 3月16日15時31分日本の税関を通過。SanFranciscoからずいぶん時間がかかったけど、 もうすぐです。
 3月17日9時20分ごろ到着しました。関税や消費税の請求はありませんでした。 USPSの送料は$25.51、内容は$30と申告してあります。 バーナープレートが外れている…、バーナーに 平行になるように爪を調節して取り付けましたが、本体の羽に接するように 下げるべきか、羽からなるべく浮かすべきかどっちだろ?とりあえず炎が 円形に広がる事を期待して浮かせてみましたが82とか85の画像を見る限りでは 接してはいないようです (後日このプレートは低めにセットしたほうがいい事がわかるのですが)。 ボトルの蓋が何故か2個入ってます…。 ケース、ツール、ボトル、Oリング2個、フィルタ1個で 欠品はないようです。 ポンプの頭が金属色の物と黒い物とがあるようなのですが、 来たのは金属の物でした。 黒いのは樹脂製で初期物のようです。 ボトルにはBRUNTONと入っていますがスペイン製なのでLAKENのOEMかと思ったのですが、 首から肩の辺りのラインはLAKENと違いOPTIMUSに似ています。 MSRとは全く違うサイズです。内部はエポキシコーティングされており アルコールも大丈夫。 ホワイトガソリン用にLAKENの0.6Lをamazonに発注しました。

新旧スペック比較
nova         80      82      85
本体+ポンプ ※1  430g     428g     425g
収納サイズ ※2   86x65x110 88x65x135 90x60x130 (タテxヨコxバルブ側) スター商事
                   90x65x140 86x67x125             Optimus HP
出力 ※3      2500kcal  2850wh   2850wh
ボトル        0.6      なし     0.6
税込定価      24150    24150    .30450

※1 80novaは440g 550gとの記述もあるが、このばらつきは 予備Oリング、バッグ、工具等を含めるか否かによると思われ、 backcountryの詳細な重量の内訳を信用した。
※2 80novaのバルブ側110mmはウソですねー。 実測140mmありますのでOptimus HPの値が正しいのかも。
※3 1000wh≒860kcalなので2500kcal≒2907wh、2850wh≒2451kcal。 つまり表示単位が変わっただけで火力は変わってない。

 両方持っている人があまりいないので、実物を比較した記述が見当たらないのですが、 写真で見た限りの印象では80と82の本体はほとんど変わってないようです。 大きさはスター商事とオプティマス社でも違うけどほとんど誤差の範囲。 80nova前期型(磁石なし)はハンドル部とサイドが+ネジですが、 後期型(磁石あり)からヘキサゴンになっており82もここはヘキサゴン。 82はホースが少し長くなった。 82のポンプは燃料吸い上げパイプが延長され、先端が面取りされています。 最後の1滴まで燃料を吸おうという考えだと思われます。

 とりあえず到着しましたので、灯油を付属のボトルに6割ぐらい入れて25回ポンピング、 プレヒートに必要充分な灯油の量がわかりませんが、 下のウイックに染みたところで着火、1分ぐらいでプレヒート完了、 最初は少し不安定ですが、すぐに安定燃焼に。
 早速80novaをSVEA123R、マナスル121と比較してみました。
 左から80nova、123R、121。上が最大火力、下が長時間安定して燃焼可能な最小火力。

 最大火力は123Rや121よりnovaが強い印象。炎の形は123Rや121が派手ですが、 novaは炎の半径が大きいのと、炎が3つに割れる(他は4つ)のですが、 炎のない部分が非常に狭く五徳の上に物を置くとなくなる。 最大火力にするにはnovaと123Rはバルブを開くだけ、 121は15回ぐらいポンピングする、いずれも簡単に出来ます。 novaはバルブを2回転開けると燃焼ガスが臭いです。 ほとんど火力は変わらないので普段は1回転までにして 消火のときだけ2回転開けるようにしたほうがいいかも。
 ミロのパーコレータに5カップ分の目盛りの所まで水を入れて、 沸騰までnovaは5分53秒。 底に煤は付きませんが、タール状の茶色い物が付きます。 これは爪でカリカリすると取れます。
 別の日に測定したので気温、水温はそろってませんが、121では 7分25秒、novaを基にした単純計算で1983kcalですね。 マナスルは2000kcal程度という話を聞いてますので、 novaの2500kcalというのもかなり信憑性があります。
 121と同じ日の違う時間に測定した123Rは5分59秒。 midi pumpで2〜5回加圧してますが大健闘なのでは。 nova基準で2458kcalとなりました。
 123Rの火力が異常に高いみたいなのですが、ミロのパーコレータとの 相性なのか灯油とホワイトガソリンの差なのか…。 どうもポンプによる加圧が大きいようです。 ためしにポンプなしで点火すると、しばらくは全開にしても 見た目の火力は121以下で弱々しいです。 タンクが加熱されてくると徐々に火力が上がってきますが、2〜3分かかりますので。
 nova2回目は5分04秒でした。前回はパーコレータの底が濡れていた 可能性が高いです。今回は拭きました。あとバーナーの真ん中に置くと 炎が立ち上って取っ手を溶かしそうなのでずらしてます。 121の2回目は7分00秒でした。同じくパーコレータの底は乾いた状態。 novaと121はほぼ公証通りの火力関係のようです。 123Rの2回目は6分28秒。nova基準で1959kcalですから立派なものです。 考えてみるとnovaと123Rはヘッドの構造は似たり寄ったりで、ニップルの穴の大きさも そんなに変わらないはずなので、 タンク内に適度な圧力があればそんなに火力は変わらないのかも。 自分の123Rが当たりだったと思う事にします(まさかnovaがはずれなんて事は…)。 nova3回目は5分17秒、ちなみにnovaにホワイトガソリンでは5分56秒でした。 灯油、ガソリンで出力に大差はないようです。
 ビアレッティモカエキスプレスを使い、 各ストーブ全開で安定燃焼に入ってから火にかけて、 コーヒー抽出(終了ではなく)開始まで測定してみました。
 nova 2分33秒(ただしバルブ180度開。底面積が小さいので全開に出来ない)、
 123R 3分23秒(ポンピング1回、バルブ全開)
 123R 2分38秒(ポンピング3回、バルブ全開)
 121 2分55秒(ポンピング15回で、多分最大火力)
 123Rの火力はポンプでかなり変化し、ポンプは非常に有効であることがわかります。

 弱火では炎が6つに割れて、123Rよりかなり弱く、121より弱い。赤いですが、 これで長時間安定してました。もっと絞れますが、これ以上は臭いが強くなります。 煤が付くかどうかは炊飯してみないとなんとも言えませんが、バーナーシートは 要らないと思われます。 この程度の炎で10分ほど燃やしてみましたが煤は付きませんでした。 ドラゴンフライはもっと絞れるらしいのですが、 これだけ絞れれば充分な気もします。
 novaは炎を見ながらバルブを絞っていく。青火から赤くなる所で燃焼音が大きくなるので その辺で止める。
 123Rも炎を見ながらバルブを絞っていくのですが、 タンクの加熱具合により開度がまちまちで、少しひねると行き過ぎたりで、 ちょっとだけ難しく時間を要します。 ポンプで加圧しているときは咳き込む現象が顕著に見られますが、 加圧しないときはほとんど咳き込むことはなく弱火メインの炊飯などの時は 加圧しないほうがいいかも。
 121は炎を見ながらゆっくり減圧していき、いいところで減圧を止める。簡単。

 は123Rよりnovaがやや小さいぐらい、 121より静か。五徳の上に物を置くとさらに静かになる。 想像していたほどではなく、物足りないほど。 123Rと121は高音成分が多くキンキンした感じだが、 novaは低音成分が多くEpiのBPSに近いマイルドな感じ。

 火力調節ハンドルは123Rよりかなり軽く回り、微妙な調節も容易に出来ます。 締め込みから全開まで3回転。全開閉とも節度感があり、これ以上は回らないという 手応えがあります。 マニュアルには2回転でバルブは全開で 燃焼中はそれ以上回すなとあります。 実際には全閉から少し開けた所で極弱火、 360度でほぼ最大でそれ以上回してもあまり変わらない。

 五徳の足はあまり熱くならないので、ここと燃料ボトルを持って一応移動は可能。 マニュアルには燃焼させたら動かすなとあります。

 消火はボトルを反転して1分20秒かかりました (この時は1回転しか開けてない。後日2回転開けたときは1分02秒でした)。 最後は臭い。ここが最大の欠点か。プレヒートは早いのに消火で時間がかかる。 消火時少し絞るとどうなるかとかいろいろやってみます。
 消火はバルブを絞るとだめでした。急に消えて後からガスが少しずつ出てきて臭いので 全開で一気に飛ばす方がましです。
 バルブで絞って消火すればと思っていたのですが、 収納時にもバルブが少し開いた状態にしますし、 冷えると固着するという話もありますし、パイプ内の燃料をどうするか、 タンク内の残圧をどうするかという問題があります。 MSRでは反転させるかバルブで消火するかのようですが、 パイプが固くバーナーをひっくり返しやすいとか、 パイプ内の燃料が少しずつ燃えてなかなか消えないとか。 分離型の欠点ですかね。 123Rはバルブを閉じて直ちに消火できるし、冷えるとタンク内の残圧はない。 121はタンク内の圧を抜いて直ちに消火。

 プレヒートの燃料を毎回一定量に決めるにはバルブを開けておいて、 例えば1/2ストロークとか1ストロークとか ポンピングして燃料の噴出が収まってから バルブを閉じ、本ポンピング25回とかすればいいのかもしれません。
 まず1ストロークで噴出させてみましたが、やや量が多い印象でした。
 2回目は最大限引いてから2横指残して押し込んで噴出させてみましたが、 まだ量が多いですね。難しい。ボトルの残圧も少しあるみたいだし、この方法では 安定しない。やはり2秒バルブをあけるとかでやったほうがいいのかも。 スポイトできっちり測れる121(ちなみに灯油1.5cc)は追い込むのが楽でした。
 続いてバルブを180度開いて3秒灯油を出してプレヒートしましたが、 まだ少し多いです。灯油でも1から2秒ぐらいが適正?ただあまり少ないと ウイックまで垂れて来ないので着火できません。
 さらに2秒ほど開いてからプレヒートしてみましたが、まだ多いです。 ほんの一瞬180度回してすく閉じてもいいのではないでしょうか。
 結局バルブを1/8〜1/4回転ぐらい開けてジェットの穴から灯油がしみ出てきたら 適当なところ(1秒ぐらい?)で止め、ウイックに点火してみて つけばそれでよし(しつこくやれば大抵つく)、 つかなければもう少し出してまたつけてみる、 というふうにするのがいいようです。ついてしまえばジェット内部からバルブ周辺の 灯油が順次出てきて火柱がある程度上がるのはしょうがないです。 プレヒート用の灯油が燃え尽きるまで待ってからバルブを開けば臭くありません。 何度か試しましたがこの方法が一番安定していていいです。 最後まで燃えているのがジェットの穴の部分なので バルブを開けるタイミングはウイックの炎が消えた時。
 その後しばらく使っていたのですが、プレヒート時にあまり炎が上がらなくなりました。 以前と同じぐらい灯油を出しているのですが、ウイックが落ち着いてきたのか ちろちろ燃えていて、 しばらくするとノズルから燃料が出てきてシューッという音に変わり、 やや炎が大きくなりますが、危険を感じるほどではなくすぐに小さくなっていき、 バーッという通常燃焼の音になります。 ということでプレヒート用燃料の量は多目適当でよくなりました。
 それから何回か燃焼させて初めて不安定な燃焼になりました。 十分プレヒートしたのに炎が割れていました。 底を磁石で擦ったら回復しましたが。 直前にクリーニングは何度もしていたので クリーニングニードルが上がっていたのかも。

 マニュアルによると乗せられる物の直径は22cmまで、重さは4kgまで。 バーナーもボトルも風防や石などで覆ってはいけない。 点火後必要なら数回追加ポンピングすると火力が上がるが、 ポンプの抵抗が大きいときは止めて、だそうです。
 バーナー本体はスノーピークのチタントレック900に入ります。 ノブ部分が縁から出ますが、蓋に嵩があるのできちんとしまります。 燃料ボトル分123Rよりかさばりますが、持続時間と最大火力と火力調節範囲 はNovaが上なので目的に合わせて使うという事になろうかと。121には完全に 取って代われます。

問題点
 燃料吸い上げホース先端が燃料タンク壁面に接してない。 ホースがのたうっています。他の人のを見るとビシッと真っ直ぐなのですが。 揺らすとタンクに当たる音がするのはちょっとまずいか。 いい方向になるように刺し直した方がいいかも。 この部品も単品で売っているので多分引けば抜けると思いますが、 ちょっと引っ張ってみても固くて抜けない。 試しに金色のフィルタを回しながら抜いたところ、 この白いチューブにねじ山が切られていました(驚きました)。 ポンプ側もねじ山が切られているものと思われますので 緩める方向に少し回して(かなり固いです)ボトル壁面に接するように調節しました。 無理に抜かなくて良かった。このチューブは無理に引っ張ってはいけません。 調節するときは滑り止めゴムなどではさみつつ手で慎重に回してください。
 ポンプピストンを押し込んでもノブが少し戻る。 これは如何ともしがたいです。シリンダー内の空気を抜く術がありません。 燃焼中に押さえて少しずつ入れておくしかないですね。 121やコールマンはその辺良く考えられています。
 ガス漏れ?。 本体が煤で黒くなったことで白い煙が見えるようになり気付きました。 初めはホースの接続部だと思って増し締めしたのですが改善せず、 どうもスピンドルの刺さっているパイプから立ち上るようです。 しかし、ライターの火を近づけても引火しないし、 しばらく燃焼させていると止まります。 コーヒーを入れるときは出るが、五徳に何も置かないときは出ない。 以上の事から、モカエキスプレスから垂れた水が スピンドルが刺さっているパイプに付いて少しずつ蒸発し、 煙が出ている様に見えていたのでした。疑って申し訳ないです。
 きちんと調節したつもりだったのですが、 バーナープレートとバーナー羽との間隔にむらがあり、 1箇所だけ狭い部分の焼け模様が綺麗じゃなかったので 曲げて調節すると、消火後バーナープレートにnova(新星)が浮き出ました。 novaの名称はここから来ていたんですねー。 やはりバーナープレートは浮かせて正解のようです (後日、高さだけの問題ではないことがわかるのですが…)。

まとめ
 特に癖とか繊細な所とかは感じません。 灯油でもガソリンとほとんど変わらず簡単に燃やせます。 最大火力と火力調節と6角形のきれいな炎が特に気に入りました。 燃焼時周囲が少し灯油臭い気がします(プレヒート時の灯油が残っていたから。 完全に燃え尽きてから本燃焼させればOK)。 炎の熱気にはにおいを感じないので きちんと燃えていると思うのですが。 しかしおそらくプレヒート、消火とも外でやらざるを得ないです。 123Rはプレヒート、消火とも室内で可能。 121はプレヒートは外、消火は室内で可能。

 必要充分なポンピング回数は燃料タンク内の燃料と空気の比率によって 変化するのでなんともいえないのですが、燃料1/2程度、15回のポンピングでも 普通に燃えました。むしろ全開のバルブ2回転まで緩やかに火力が変化するので 使いやすいかも。

 以上のインプレは灯油使用での話です。

 ちなみにホワイトガソリンでは、最大火力は灯油とほぼ変わりませんが、 五徳に何も乗せなくても炎に赤色が入らず大変美しいです。 日中は全く炎が見えなくなります。 弱火もほぼ灯油と同程度の印象ですが、ここまで絞っても赤くなりません。 プレヒートは灯油より圧倒的に早く、簡単に安定燃焼に持ち込む事ができます。 これなら室内でプレヒート可能です。 消火にかかる時間は変わりませんが、きれいに燃え尽きてくれて生ガスが出ないので 嫌な臭いがなく室内で消火可能です。

 モカエキスプレスなどの径の小さな物を乗せた時に、ストーブの真ん中に 物が位置しているか?というのが皆さん非常に気になると思います。 123Rぐらいの小さなゴトクなら上から見れば大体わかるのですが、 NOVAぐらい大きくかつ湾曲しているとよくわかりません。 そこでゴトクに対する位置を簡単にチェックできるようにギザギザの谷に マーキングしていましたが、普通の塗料だと燃えて白くなり最後は脱落してしまいます。 マフラー用の耐熱塗料などという物もあるにはあります。 しかしスプレータイプしか見た事が無いし、ほんのちょっとしか必要無いので、 もっといい物はないかと思いつつ 燃え尽きて見えなくなるたびに塗っていましたが、 マーカータイプのものを見つけました。

 オキツモの耐熱塗料で3本1500円(1本売りもあるけど割高)。 赤白黒を購入してみました。 早速novaのゴトクとコールマンのヒーターにマーキングしてテストした所 なかなか良さそうです。 塗料が燃えるかどうか最終的には圧力鍋で黒豆を煮込まないと判断できませんが、 今の所色も着いてます。 ただ厚塗りしないほうがいいみたいです。 厚く塗ると割れて脱落しますので、さっと1回塗りで済ませるのがよいようです。

 NOVAに灯油で燃焼時臭いのか臭くないのか結論を出せてなかったのですが、 1年ほど使いつづけ、黒豆の煮込みで圧力鍋を35分間弱火で加熱しましたが、 結論を申し上げますと臭いです。特に弱火で。 室内での長時間使用はためらわれます。全開ならまだましですが。 臭いの点ではマナスルのほうがいいけど圧力鍋を沸騰させるまでに えらい時間がかかります。

 それからレギュラーガソリン使用時ですが、 バイクに入れる分が少し残ったのでnovaで燃やしてみました。 プレヒートは灯油よりは簡単ですが、WG程短時間で終わるわけではありませんし、 臭いが灯油以上にきつく室内では出来ませんね。 炎の色は赤みを帯びます。灯油に似た感じです。 燃焼中も灯油以上に臭いがきつく、室内で使う気にはなれません。 灯油の方がいいです。 という事で既に語り尽くされていますが屋外の非常用にしかなりません。

 屋外で米を炊いてみました。チタントレック900に米200cc程で水は240ccぐらい、 燃料は灯油です。 1時間ほど水に漬けてから、蓋をし重石を乗せて中火にかけます。 吹きこぼれたら弱火にして3分間維持。 火から下ろして10分間放置。 弱火で3分間加熱(チリチリ音がする) 火から下ろして蓋をしたままひっくり返し、10分間タオルに包んで蒸らす。 といういつもの3・10・3・10法です。 出来は底が少し茶色いですがこげ付いてはおらず、 しゃもじで取れる程度で芯もありませんでした。 2回目の3分間の加熱時に茶色くなっていると思われるので ここは臭いと煤が付くのを我慢してさらに火を絞るか、 火から離すか、(←123Rの時の缶詰リングを使う) 加熱中に動かして底の加熱ポイントを変えるか(←次はこれでいってみたい) すれば良いと思います。

 2008.03.23 最近調子が悪くなり、
 火力が落ちて赤火が出る。
 炎が割れ燃焼が不安定。
 という症状がクリーニングしても頻繁に見られるようになりました。 仕方なくニードル部分を分解しまして原因がわかりました。 メッキの破片のような物が数個入っていました。これがジェット内部で踊って 出口の真ん中に嵌まれば赤火が出たり火力が落ちたり、 半分塞いだら炎が割れたりしていたようです。 全て取り除いて、ついでにクリーニングニードルの先端を紙ヤスリで研いで尖らせ、 燃料出口にひっかかり難くしました。 マナスルに使っている針金をNOVAのジェットに通してみたのですが、 若干NOVAのほうが穴が大きいようです。 少し小さくしたら灯油で綺麗に燃えるようになるかも?。

 その後何度か使って様子を見ているのですが、 今の所絶好調を維持しています。

 しばらく好調だったのですが、またしても不安定燃焼に…orz。 ばらした所、またしてもメッキの破片のような物と新たにニップルの緩みで縁がらガス漏れ。 ゴミは煤ではなく薄いメッキがはがれたような銀色の金属の物で、 磁石でクリーニングニードルを上げても突き破れないので改善しない。 燃焼中に起こると非常に困ります。
 これは何処から来るのだろうか?
燃料ラインにはフェルト状のフィルタが入っているので、 タンク内のゴミはそこで止まるはず。 そのフィルタからニップルの間のメッキが剥がれている? でもそこにメッキは見当たらない…。 ニップルの弛みの方は本体が温かい内に冷えたニップルをやや強目にねじ込んでおきました。

 その後、何度ニップルを掃除してもメッキの破片のような物で詰まるので、 ばらせる所をばらしてみた所、燃料ラインのフェルト状のフィルタに 同じような破片(最大の物で3mmぐらい)が付着していました。 フィルタが入る穴よりフィルタ径が小さ過ぎて、遊びが大きいために 隙間から破片が通ったようです。フィルタ径が経年変化で縮んだのでしょうか。 予備に付いて来たやつも少し小さいようですが…。 買った当時にポンプの燃料吸い上げパイプ内に同じような破片があった ような記憶があります。 これはポンプとタンクのアルミネジが削れて出来るのではないかと当初考えました (どうもこれは違うらしい、いや半分当たり)。 とすればこの破片の発生は防げませんので、 燃料ラインのフィルタで確実に止まるようにするしかないですね。 フィルタ自体はまだ綺麗なので軽くペンチでつぶして径を広げ、 ぎっちりはまり込むようにしてみました。
 現在燃料吸い上げパイプ内には破片は見られませんし、 燃料吸い上げパイプの先に目の細かい網が付いていますので、 購入時に既に入っていた大き目の切り粉は、ポンプベース切削時に出来た物が 残っていたのに違いありません。

 とりあえず切り粉の発生源は特定できたので、 燃料ライン、スピンドルパイプ、ニードル内を灯油を流して掃除してみました。 スピンドルにタールが付いて真っ黒なのでついでに真鍮ブラシで落としました。 購入後1年、何時間使用したかはわかりませんが、 マナスルほどメンテフリーというわけにはいかないようですねー。 MSRがプラポンプにこだわる理由はこういう所にあるのかもしれません。
 82NOVAを購入したけど同じような不安定燃焼に見舞われて手放した、 というブログをいくつか見つけました。 おそらく原因は同じだったのではないかと思います。

 近々子供とキャンプに行こうかと計画しているのです。 圧力鍋でカレーを作る予定なので、火力的にはNOVAの出番なのです。 出先でニップルにアルミ粉が詰まったら メンテなんてしている心境ではないと思われるので 何度も燃焼させてテストしているのですが、 ようやく安定するようになったようです。 予備と炊飯用にガスは持って行きますが、 マーフィーの法則が発動しなければいいのですが。

 灯油500ccほど燃やしましたが不安定燃焼の再発はありませんでした。

 その後灯油で1Lほど燃やし切りました。 終盤やや火力が落ちているような印象だったのでフィルタとジェット内を確認してみました。
 燃料フィルタに数ミリのアルミの破片が2つ(左の写真。燃料吸い上げパイプ先端の 金属メッシュは通らないサイズ)、 黒いゴムの破片が1つ(フレキシブルパイプ由来?)、 アルミの微粒子は無数に掛かっていました。 ジェット内にはクリーニングニードルの裏に数ミリのアルミ片が1つ。 取れる物は取り除いて組みなおし、燃焼させてみたら 火力調節バルブを開いているのに火力が落ちたり消えたりで掃除前より調子が悪い。 症状的に原因は火力調節バルブしかないので、 ばらして先端に付着している黒い汚れを真鍮ワイヤーブラシで 削り取り、コンプレッサーのエアを通してみました。
 ノブが12時の位置で一瞬火力が落ちるような気もします。 再びばらして確認したらスピンドルの3本ある溝のうちの1本に まだ黒い汚れが厚く付いていましたので竹串で削り落としました。 しかしノブが12時の位置で一瞬火力が落ちる症状は消えませんね〜。 燃料フィルタがそろそろ詰まり気味なのかもしれません。 代替品をサーチ中。 直径は3.6mmぐらいですね。手持ちのパンチは3.2と4.0しかないです。 素材は不織布の接着芯が良さそうなのですが、糊が悪さしそうです。 あとはキッチンペーパーか。糊の付いてない不織布芯地というのも あるようです。
 燃料フィルタを取り除いて使っているという方もいるようです。 その代わり定期的にメンテが必要なようですが、 大きな破片が出なくなったらそれもありかもしれません。

フィルタ量産しました  とりあえずキッチンペーパーを適当な厚みに折り畳んで水で濡らし、 潰してくっつけ、乾いた所で4mmのパンチで抜いた物を無理やり押し込んで 燃焼させてみました。ポンピング回数はいつもと同じ25回ですが、 半開でも炎がいつもの全開より大きく、燃料の通りはオリジナルの物より良いようです。 消火も普段60〜70秒かかるところが50秒でした。 しばらく燃やしてから取り出してみましたが 自作ペーパーフィルタが燃えた様子はありませんでした。 素材はこれでいけそうな感触です。 次はフィルタの厚みを増してポンピング回数を減らしてみます。
 自作ペーパーフィルタの厚みを二倍にした所、火力が上がらずダメでした。 どうせアルミ粉で詰まっていくので、 自作ペーパーフィルタの厚みは最初のままにして、 ポンピング回数で最大火力を調節したほうがいいわけです。 という事で最初の厚みに戻し、ポンピング回数を20回で燃焼させた所、 最小火力から最大火力までバルブ2回転で緩やかに変化し綺麗に燃焼しました。 また、消火に59秒かかりました。 ほぼオリジナルフィルタ相当になったようです。 はがして数えた所キッチンペーパー32枚 (キッチンペーパーは一般的に2枚重ねなのでそのまま4回折り畳むか、 分離して1枚にして5回折り畳む)でした。
 最大火力が得られるまでのポンピング回数で フィルタの詰まり具合を知ることが出来るし、 キッチンペーパーで作ったフィルタなら惜しげなく交換できます。 大きな破片がジェットに入る事はないので、 フィルタを取り除くよりは安定して使用できるはずです。
 600mlタンクで満タンに近い場合はポンピング10回、空に近い場合は30回ぐらいで 安定した火力調節と最大火力が得られるようです。
 12時の位置で一瞬火力が落ちる症状の方は、 再度ばらしてスピンドルの先端から根元まで磨いたらおさまりました。 シリコングリスが付いて燃料が流れ難くなっていたのかもしれません。

 やっと満足に使えるようになりました。

 最大火力をどうやって測定しているかですが、 コールマンのヒーターを乗せて上面の穴から2箇所炎が吹き出したら最大火力 としています。 オリジナルフィルタの時はこれぐらいだったような気がします。 自作フィルタの時はその状態からポンピングするとさらに炎が出てきますが、 赤火が多くあまり効率が良くないようなので2箇所程度にしています。

 その後も毎日使用していますが、今度こそ大丈夫なようです。

 novaのお尻のネジが折れるというトラブルをよく聞くのですが、 あのネジは強く締めてはいけないようです。 購入後は工具を使わず、指で締めていれば問題ありませんでした。 しかしユルユルだとどんどん緩んでいって、気が付いた時には ナットがない、なんて事になるので対策を思い悩んでいたのですが、 ナットに小穴を空けてワイヤリングするのがベストかもしれません。 しかし真鍮とはいえ綺麗に小穴を空けるのは難しいので、 ネジにマフラー用の高温に強いガスケットを少量付けて緩み止めにしてみた所、 緩まず締まらずな位置で止まっているようです。 必要な時に簡単に取れるかどうかはまだわかりませんが。
 後日液体ガスケットの効きが甘くなくなっていました。 やはりナットに小穴を空けてワイヤリングでしょうか。 今度バイク屋に行った時に相談してみます。

 2008.06.24しばらく問題なく使えていたのですが、咳き込んだり、炎が横方向に広がるよ うになったり、コールマンのヒーターを乗せると不完全燃焼を起こして赤火になり煤が出 たり、という現象が見られるようになりました。 この現象以前からバーナープレートが、プレートの脚を引っかけてある縁 より徐々に上方向へ移動しているのに気付いていました。 垂直に上がってきた燃料がバーナープレートで水平方向へ曲げられ、 周りのふちに当たって再び垂直方向へ曲げられるはずが、 プレートが上に移動したため周りのふちに炎が当たらず、そのまま水平方向へ 抜けているのが原因かもと思いプレートの脚を曲げて下げてみました。
 このプレートがメンテキットの中に含まれている(123Rのキットには含まれない) 所をみると消耗品なのかも。 123RのプレートはNOVAよりはるかに厚い素材で 脚も4本あり微動だにしないですが、NOVAのこの部品はぺらぺらに薄い んですよねー。

 購入時にはやや上げ気味にセットしていたのですが、 試しに脚を曲げて低めにセットしたところ、上記のような現象が改善し 調子よく燃えるようになりました。ここは低目が正解だったようです。 このままだとまた上がってくると思われるので3本足の端部分の折り返しを きつめにして上がり難いようにしてみました。 反面外れ難くなるのでジェットのメンテがやりにくいですが、 ジェットにアルミが詰まる現象は自作フィルタに換えて以来起こってないです。 特にNOVAを酷使しているというわけではないのですが。
 しかし下げすぎると炎の先端に赤火が多くなり、直径20cm前後の鍋を載せると 赤火がさらに多くなったり臭ったりという現象が見られました。下げすぎもダメなようです。 このときは炎の先端に赤火が多くなるのは下げたからだと思っていたのですが、 プレートがベコベコになっていて一部縁が下方向を向いており、 プレートに当たったガスがスムーズに流れていないのが原因でした。 プレートを平らに戻して縁を均一に上に反らせたら赤火や臭いは減りました。 プレートの高さよりスムーズにガスが流れるような形の方が重要のようでした。

 2008年9月末、プレヒートの炎がなかなか治まらない、特に全開で臭い、 ハンドルが重いなどの症状が見られたためニップル、バルブ、フィルタの入った所 の3箇所をばらしてみました。 ニップル内にアルミ片が3つありましたので取り除きました。 バルブは少々黒くなっていたので真鍮ブラシで清掃。 燃料チューブの自作フィルタを入れたところはフィルタがずっこけてました。 CVキャブのバタフライが全開になったような状態で、まったくフィルタが効いてない。 アルミ片がニップルに入ったのはこれが原因でしょう。 フィルタの厚みが薄いため、入れ込む所で回ってしまうのが原因です。 平折りのまま厚みを増すと火力が上がらなくなるのはテスト済みなので、 フィルタの構造を見直しまして、あまりきつくならないように (灯油がしみれば多少膨張すると思われるので)注意しつつ キッチンペーパーを円柱状に巻いてみました。 太目に巻いてからフィルタの入る穴とほぼ同じ直径までほどき、 少し飛び出るぐらいの長さの所で回しながらカッターで切断。 これならずっこける事はないでしょう。 テストしてみましたが燃料の流量は充分なようで、とろ火から全開まで問題なく燃焼しました。
 しかししばらく使っていると火力が落ちてきました。燃料不足で、 緩く巻いたとしてもフィルタが長すぎるようです。 あまり緩すぎるとフィルタの意味がないし、 そもそもこの構造では安定して量産できません。 このフィルタも諦めました。

燃料チューブ側  燃料チューブ側にスピンドルのネジがはまるように直径5mmのくぼみが作られています。 このくぼみにきっちりはまるようなフィルタを入れればスピンドル側のネジの縁で フィルタを押さえる事ができ、ずっこける事はないでしょう。5mmのパンチは手持ちがないので 4.8mmで抜いてみましたが、きっちり収まります。最初にペーパータオル フィルタの残り(32枚重ね)で作ったら燃料不足でしたので、適当に減らしてテスト中です。 いいかげんこれで落ち着いてくれればいいのですが。
 しばらくこの状態で使っていますが、今の所問題は起きていません。フィルタも元の場所に 落ち着いています。ばらして数えた所7枚重ねでした。 フィルタのタンク側には相変わらずアルミの粉がついていました。 7枚は作りにくいし、最大火力に至るポンピング回数から やや燃料が多すぎるようでしたので8枚重ねで2つ(16枚重ね)入れてみたところ、 プレヒートは適度な火柱、火力調節も弱火から全開まで緩やかに変化し、 燃料の流量も元のフィルタに近いようです。しばらくこの状態で使ってみます。

 2014.03.11追記、キッチンペーパーは16枚重ねで特に問題なし、 8枚重ねで厚みが足りず回転してずっこけてました。 そこで20枚重ねで試した所、 ペーパーにネジで押さえられた跡が丸く付くようになり、 何回か燃焼させては開けて見たのですがペーパーがズッコケることもなく、 厚みはこの辺が落し所かと。2枚重ねのキッチンペーパーを2つに折り、 それを5回重ねてトータル20枚になります。抜く大きさは4.8mmがベストで、 5.0mmだと入りませんでした。

 1Lほど灯油を燃やした所で例の炎が割れたりする症状が出始めましたので 各部を分解してみました。 自作フィルタは所定の場所にあって問題なく仕事をしています。 ジェットをばらしてみた所アルミ片ではなく、薄いメッキが剥離したような 破片が6個ほど入っていました。フィルタからジェットよりの場所から 剥がれてくるようでこれは防げません。

 フィルタが安定した所で灯油でのよりよい燃焼(鍋底に煤が付かない) を求めて試行錯誤しています。バーナープレートの形を整えたら 非常に綺麗に燃えるようになりまして、 灯油全開でもほとんどいやな赤火や臭いが出ません。 やはりここがよい燃焼の肝のようです。 理想的にはドラゴンフライのような深い逆ドーム型でしょうか。 マナスル121や123Rもノズル側はドーム型ですし。 この形を目指してカセットガスボンベの底を抜いた物にプレートを 押し付けたりしてみましたが、 綺麗に沿わせるのはなかなか難しいです。 NOVAのプレートも新品時は逆ドーム型だったような気もするのですが…。

 上からカセットボンベの底、NOVAバーナープレート、24mmのソケット、 カマボコ板の順にセットしてクランプで締め付けた所、フリーハンドで形を整えるより はるかに高精度に再現性のある逆ドーム型に変形させる事が出来ました。 プレートは非常に低い位置にあります。 燃焼させているとプレートはだんだん歪んでいくので、 定期的にこれで戻しつつ使えます。 理想的にはカセットボンベの底よりもう少しRの小さい鉄球などがあるといいのですが。

炎の比較  このプレートで燃焼させてみたのですが具合がいいです。
写真上がフリーハンドで平らにして縁をまくったプレートで、
写真下がカセットガスの底とクランプを使って整形したプレートでの燃え方です。
 バルブ開度は共に360度。ちょっとした形の違いでこんなにも燃焼に違いが 出る物なんですねー。 青火に混じる赤火もさらに減りましたし、 鍋を載せると完全な青火が鍋底を這う様に広がります。
 しかし新品チタンコッヘルで400ccの水を沸かしてみたのですが、 タール状の物が薄茶色く付着していました。 黒い煤は付きませんでしたが。 これはマナスルでも付着するのですが、灯油を使う限り致し方ないのでしょうかね。 ゴトクに何も乗せない時はまったく臭わず、室内暖房に使えるほどですが、 コッヘルなどを乗せると青火なのにまだ若干臭います。
 写真下の状態から プレートを羽に接する程度まで下げると、 プレートの3本足の両側からの赤火が増え、脚の間の羽の部分の青火が減り、 あまり具合が良くないようです。 プレートを上げると炎が荒れ、ばらついた燃焼になりあまり良くありません。 プレートの足まで含めてカセットガス底に沿わせた形の時に 一番綺麗に燃焼してくれるようです。 下げた時、上げた時とも五徳にやかんを乗せると若干臭いますので、 ここの高さが匂いの原因ではないようです。
 ガスコンロのゴトクを上に乗せてその上にやかんを乗せると臭いませんでした。 10〜15mmほど嵩上げするしかないようです。

やかんを乗せた時  こちらは上にやかんを乗せてバルブ720度で全開です。 炎の先まで青いのですが、これでも灯油特有のいやな臭いが完全にはなくなりません。 マナスルがアラジンブルーフレーム相当の臭いとすると、 やかんを乗せたNOVAが昔からある反射型ストーブの臭い程度で 耐えられなくはないのですが、消せるものなら消したい。

ドラゴンフライのプレート  ←灯油でも綺麗に燃えるというドラゴンフライのプレートは非常に深いです。 今の所臭いを消すために、限界までRを小さくしてプレートを凹ませるか、 ゴトクを嵩上げしてみるか、を検討中です(2008.11/15)。
 プレートの限界変化量が知りたくてググっていて、 同じような事をしているHPを見つけました。 こちらでは燃焼音を下げるためにプレートの中央を凹ませようとしたら 穴が開いたので、その穴にタッピングビスをねじ込んだら 燃焼音が小さくなったということです。

 2008.12/14 以上の状態でトータル3Lほど灯油で燃焼させました。非常に調子がいいです。 アルミの粉は自作のペーパータオルフィルタで除去できています。 そこから先由来と思われるゴミも出尽くしたようで、ジェットに引っかからなくなりました。 炎の状態もバーナープレートを変形させてからは非常に綺麗に燃えています。 鍋を載せると若干臭いますが、黒豆を圧力鍋で35分加圧し、煮込んでみましたが 許容範囲内でした。コールマンヒーターを使うとプレートの変形が加速されるので 使わないようにしています。


2012.02.28 MSRから久しぶりに液燃ストーブの新型が出てます。
ウィスパーライトユニバーサル
構造的にはインターナショナルと同じで、
パイプを炎で加熱して燃料を気化させる方式。 →灯油使用時のプレヒートはNOVAより手間。マナスルと同程度か
コントロールバルブはタンク側のみ。→タイムラグで弱火のコントロール難
ポンプは相変わらずプラ。→耐久性劣る
五徳が針金からプレスに変更。→内側への延長改良が容易そう
ガス液出しで使用可能。便利だが近年のガス専用機も小型化しており決定打とはいかない
タンク反転で減圧消火可能。→これは進歩したけど、NOVA並。いきなり消火のマナスルを超えてない
ジェットはガソリン、灯油、ガスの3種類。
灯油で鍋底にタールは付くという話し。→専用ジェットの意味が…
ガスと液燃の切り替え部品は洗練されていてスマート。→中華製とは違う
出発前に家で液燃でいくかガスでいくか決めて出るという使い方でしょうか。
灯油での使い勝手はNOVAやマナスルを超えてなさそう。
ガスで液出しは使えそうだけど専用機もあるし、
これでなければという使い方が見当たらないので買うことはないですかね。

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