マナスル121 逆流防止弁 メンテ

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 ポンプのシリンダーから少しずつですが灯油が逆流したまま使い続けて すでに何年になるか良くわからないのですが、 こんな使い方が出来るのも灯油であればこそで、 こんな状態でガソリンだったら恐ろしくて使えません。 逆流防止弁を脱着する専用工具の目処が立ち ようやく修理に着手しました。 例の専用工具は3000円ぐらいして買うのも阿保らしいので自作です。 シリンダー直径が14mm弱、深さが120mmぐらいだったので M12x150mmの鉄のボルトをホームセンターで1本購入。ナット付きで37円でした。 ボルトの先端を逆流防止弁の頭がはまるようにヤスリで加工(2面長4.6mmぐらい)しました。 左手に豆が出来、右手を切りましたが、 この工具さえ出来ればこの作業は成功したも同然です。 作業中は手が灯油まみれで写真が撮れませんでした。あしからず。
 きっちりはまるのを確認した所でボルトをモンキーで回すと、なめることなく、 また頭を傷つけることなく上手く回ってくれました。 念のため灯油をシリンダーから排出し、バルブをさらにバラします。
 中はバネが1つ、ゴム部品が1つでした。ゴムは直径4mm強で、 当たる穴の形に凹んでいましたが、 割れやごみの噛み込みはありませんでした。やや硬化しているようですが、 弾力性はまだあります。
 念のため穴に当たる部分を紙ヤスリで平らにしました (これだけでいけそうな気もします)。 先日購入した1.5mm厚のニトリルゴムの残りで(パンチが4.0の次が4.8しかなかったので) 4.8mmの円を抜き出し、 ゴム部品の頭に載せて(接着しようかとも思ったのですが、外れる事はないだろうし、 灯油と接着剤がどう反応するかわからないので接着せず) バルブを組み立てました。バネにプリロードが1.5mm余計にかかる事になりますが、 縮みしろはまだまだありますので大丈夫。
 このゴム部品を真鍮で作れば完璧なのですが、 真鍮棒も旋盤もないのでこのような方法を採用しました。 今にして思えば適当なサイズのボルトでも良かったかも。 逆流防止弁の鉛ワッシャー当り面には念のためユニバーサルブルーという液体ガスケット を塗りましたが、余計な事だったかもしれません。 というのは次回外した時に穴の奥の掃除が大変かも。
 センターキャップをつけて30回ほどポンピングしてからピストンを抜き、 シリンダー内に灯油を入れてみましたが気泡は出てきません。 タンクを満タンにして点火し、お湯を沸かしてから シリンダー内を確認しましたが乾いていました。 何年もつかわかりませんが、とりあえず上手く修理できたようです。
 マナスル121が必要とする専用工具は自作可能な単純なものだし、構造もわかりやすい、 消耗品の融通も利くので多分一生使えますね。 こうして手を掛けるといっそう愛着がわきます。 20年後のnovaはどうなっているのだろうか。



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