MSR Whisperlite International 導入

Home

 80NOVA、123R、マナスル121でアウトドアでの用は足りていたのですが、 室内の暖房目的で使う場合、

 NOVAのバーナープレートが消耗する。
 123Rは白ガス専用で暖房に使うのはもったいない。
 マナスルはタンクへの灯油補充が面倒、使い切って火が消えたらプレヒートやり直し。

 さらにこれら3機種はヘッドの基本構造が同じで、うるさいのが我慢できなくなった…。 あと外で圧力鍋をNOVAで加熱した時に火力不足で圧がかからないということもありました。 そこでそれらの問題を解消できそうなMSR Whisperlite International(WLI)が 候補に挙がっては我慢しつつ春になるとどうでも良くなって…、 というのが数年つづいてました。
 MSRでもドラゴンフライとか新旧XGK、 またスノピ、SOTO、プリムスの液燃などはまったく欲しいとは思わず、 WhisperliteでもUniversalはWLIよりOリングが1箇所多いし割高。 この本体でガス使うぐらいなら小型軽量のガス専用機使いますし、 ガスでプレヒートして灯油で長時間という手も ジェット交換が必要なので不可、という訳であまり欲しいとは思わず。

 しかしWLIだけはいつまでたっても購買意欲が衰えず。 最近改良されて軽くなったし、 円高だった余韻がまだ残っていて国内定価は一時期よりは下がったまま(2013.12現在)。 消費税up前についに導入となりました。

 ちょっとWLIで試したいこともあって、
  タンク反転消火の可能性
  シェラカップが乗る程度に五徳の最小半径を小さく出来る?
  燃料タンクを素早く差し替えて継続燃焼可能?

実物は意外と?カッコイイ  2013.12.07 予定より半日早く到着しました。 ざっとチェックして、早速ジェットをUGからUKに交換し、 灯油で点火、少し燃やし続けて消火とやってみました。 すべて灯油でテストしてます。
 タンク反転消火は可能でした。
 五徳の最小半径ですが、 五徳は最小一辺74mmの正三角形を描いているので最小半径は約42.7mm、 素の状態で直径約85mm以上の物しか乗せられません。 小さい物を載せる方法を検討中。
 燃料タンクの差し替えもこれからです。
 プレヒートは特に難しくありませんでした。 灯油でプレヒートしましたが、 難度はNOVAと同程度で燃料多目で適当なところでバルブを開ければ 自動的に本燃焼に移行します。 ただし、プレヒートが不十分だといつまでたっても赤火が消えないことがありますが、 その解消法は後述。

青い炎、安定してくれれば…  火力調節ですが、 多少タイムラグはありますが、新ポンプのおかげか弱火まで難しくはありませんでした。 戻りがなく再現性があり、結構絞れますので、ここまでなら大丈夫という所に印。 しかし赤火が出て臭いますが屋外なら問題ありません。 赤火は空気が多過ぎるから?(←どうも燃料の気化が不十分になるかららしい) またその状態で長時間安定燃焼するのかはまだ不明。
 中強火から全開では完全に青火で臭いもなくきれいに燃えています。 炎のサイズ的に火力はかなり強そうです(実際非常に強く、あっという間にお湯が)。
 音は手持ちの液燃のなかでは一番小さく、 ボリュームは普段のままでTVやオーディオの音が充分聞こえます。 この点はすばらしい。NOVAやドラゴンフライのバーナープレートを交換して 静音化する非常に高価な部品が出回っていますが、 アレを買うぐらいならWLI導入もありですね。
 プレスの五徳はしっかり作ってあって、 開閉時にアメリカンらしからぬ工作精度の高さが感じられます。 脚がキッチリ120度ずつ開くようにストッパーまで設けてあります。 下の方を持って開閉すれば手が汚れないし、 意味もなく開閉したくなります。壊れなさそうなこの作りは針金細工を超えてますね。
 収納時にフックを足の根元に引っ掛けられるようになっていてホースの収まりが良い。

先を曲げる必要があるのか?  軽いですね。本体245gでした。NOVAは本体で314gぐらいあります。 プラポンプも軽く、本体とポンプで300g前後という事みたい。 燃料吸い上げパイプの先端の白い所全体がフィルタになっており、 フィルタはこの1箇所のみ。ここは詰まったら要交換のようですが。
 バルブは全開から閉まで2回転と1/3ぐらい、結構硬いです。 120度少し越えたあたりが弱火の限界のようで、それ以上絞ると消えました。 そこから360度ぐらいは絞り気味のときは炎に赤火が混じりますが、 開いていくに従い赤火は減り、一応火力が変化します。 その後の360度はほとんど炎は変化せず最大火力のままのようです。
 立ち消え後バルブを開けて再点火してもなかなか赤火が消えませんが、 しばらく全開にしてストーブ温度を上げ燃料の気化を促進させてから、 火力を絞りストーブに行く燃料を減らしてさらに気化を促進する、 というのを何回か繰り返すと青火が復活します。 点火初期の赤火も同様にして解消できます。 消火してプレヒートからやり直す必要はありません。
 ポンプのストロークは短め、引っ掛かりなくスムーズ。
 シェーカージェットの針先はノズル先端から見えませんね。 NOVA、123Rとも針先が飛び出すのが見えるのですが、 WLIのは見えません。ジェットの出口とツライチにしてある?

反転消火中  タンクの反転消火は ポンプとチューブの接続部分を回転可能な程度引き抜いて回す事で可能でした。 接続部分がOリングから外れるのはそのずっと先。 この状態でチューブがタンクの内圧で抜ける事はなく (抜け始めたら手で押さえればいいんですが)、 燃料は漏れませんでしたが、これは灯油の場合です。 Oリングが古くなってくるとどうなるかわかりませんし、 ガソリンでの挙動もわかりません、要注意。 無論メーカー推奨の消火法ではないので、良い子は絶対にマネしてはいけません。

 旧型の一部の個体は燃料チューブとアルミブロックの接続部分が回転したそうですが、 新型のここは回りそうにありません…ってアレ? ちょっとずつ力を加えていたらコキッと感触があって回りました。 しかしここを頻繁に回していたらアルミブロックから チューブが抜けたという話もありましたので…そっとしておこう。

 ちなみに回し方ですが、 脚を畳んだ本体を右手に持ち、 針金がチューブと直行するようにポジショニングしてアルミブロックを左手に持ち、 チューブをねじるように入力すると…コキッ。

 脚は熱くならないので脚とタンクを持って移動可能でした。
 ゴム部品以外に消耗しそうな物がほぼなさそうな構造。 フレームリングも消耗しないと思われます。 燃焼は安定してます。ぶれるところがほとんどない、 単純な構造で手入れも楽。 室内暖房と湯沸しという目的は充分果たせそうですが、 弱火部分が弱点で、NOVAに取って代わる所までは行きませんかね。

左のはダメ  燃料チューブがポンプに刺さる部分の穴のカバーと先端の保護部材を 探してきました。穴カバーは"とある小瓶"の蓋がピッタリでした。 ホースの先は適当なボールペンのグリップゴムです。 紐をつけてぶら下げたら完成。
 2013.12.17ボールペンのグリップはNOVAでも実績があって特に問題ありませんが、 ポンプ穴のキャップは膨らんできて素材がダメでした。


 1L程順調に燃やした所で特に誘引なく赤火が混じるようになりました。 追加ポンピングしても、火力変えても、 本体振ってシェイカージェット作動させても改善せず。
 そのまま様子見ていたら赤火ドバドバとなったので火力を絞って外に移動。 明るい所でミキシングチューブ内のジェットの先端がよく見えるのですが、 霧吹き状の灯油が噴出してまして、 本来はガス化して何も見えないぐらいでないとまずいはず。 いつも通りパイプを少し抜いてから反転消火しました。
 ばらしてジェットクリーニング、 パイプ内のワイヤー抜き差し(完全に抜くと入れるとき引っ掛かりますが、 回しながら入れると引っ掛かりを乗り越えて進んでいきます)。 特にごみは見当たりませんでした。
 シェイカージェットの針先はノズル出口とツライチなのが確認できました。

 再び点火してみたところ、完全な青火にならず、いつまでたっても赤火が混じり、 火力強弱でも回復せず。しばらく様子見していたら燃焼音が変わり、 ジェットから灯油が霧状に噴いて赤火で炎上し、消火を余儀なくされました。
 その時気付いたのですがバーナーリングが調子良く燃えていた時ほどには 赤くなっていませんでした。
 また灯油が気化せず液体のまま出てくるという事から、 ジェネレータが十分熱せられてないようです。

 以上の現象と、燃料パイプからジェットまでは分解清掃済みという事から、 原因はバーナーヘッド側にあるのではないかと考え、 頭の3mmの6角ネジを緩めてばらしてみました。 中には黒いスス片が結構入っていました。それらを取り除き、 リング状の波板の穴を歯ブラシで清掃しました。こちらからもススが出てきました。 元通り組み立て再々度点火したところ、きれいな青火が復活しました。
 ヘッド内の煤で火口が詰まり気味になり火力が落ち、 灯油の気化が不十分となり赤火炎上ということのようです。 (これはプレヒート時に付いたススのピラピラを吸い込んだ可能性があります)。
 この形状のヘッドの弱点なんでしょうか。 うるさい方の形状のヘッドでは経験したことのない現象です。 ほとんどのストーブがうるさい方を採用しているのには、 こんな理由があるのかもしれません。
 そういえばWLIは灯油で安定運用出来ないという話も聞いたことがありますが、 この現象のことを言っていたのかも。

 頭のネジはアルミに直接ねじ切ってあるので、 頻繁に開け閉めしていたらナメそうなんですが。 ネジはM5でした。 とりあえずゆるめに締めておきました。 将来的には下からボルトを入れて上をナットで固定でしょうか。 ボルトをどうやって固定しようかと妄想中…、 他にはブラインドナッターとかヘリサートとか…。 ついでにナットから脚を3本伸ばしてシェラカップ用五徳にしようかと。

 2.2Lのやかんの沸騰まで19m05sでした(ステンレスやかん、五徳に直置き、全開じゃなかった?)。 マナスルは直置きで21分(ノズルが詰まり気味、最近やっと開通させまして16m30s)、 novaは直置きだと臭うので焼き網をはさんで25分。 意外と火力に差がない?
 2回目18m01s(琺瑯やかん)、ただし最初しばらく全開になってなかったので もうちょっと早いはず。 吹きこぼして立ち消えしましたが、直ちに再着火はOK、しばらく赤火混じりでしたが、 徐々に青火回復。
 3回目18m54s(全開、ステンレスやかん)。

 ススがヘッド内で踊り始める初期段階、 赤火が一瞬混じるようになったらバルブ全開&追加ポンピングで、 しばらく燃やすとススが吹き飛ぶのか青火回復。 これで安定してくれれば…。 というか常に最大火力で運用すると今の所安定してます。 1L程燃やした後どうなるかですが。
 燃焼時の臭いですが、ゼロではないみたい。 マナスルやNOVAの臭わないときよりは多く、 NOVAの五徳に直置き時よりは少ない。 古い石油ストーブの燃焼時のようなかろうじて許容範囲の臭い。

 買う予定はありませんが、EPI APSA-IIIストーブ用ケースにちょうど入るという話。

 臭いもなくとか、臭いがかろうじて許容範囲とか書きましたが、 あくまでも買ったばかりの短時間〜1時間ぐらいでの使用の話でした。 炎を直接におっても大丈夫そうだったのですが、 部屋で3時間ぐらい燃やすと…、耐え難くなってきました。 臭いのなくなるバルブ開度があるかと、火力を少しずつ変えてテスト中。 対策をとググってみたのですが、解決策が見付かりません。

 赤火ドバドバのヘッド掃除後、とりあえず1L燃やしました。 全開からそれに近い火力(360度閉じる方向まで)で使用すれば赤火ドバドバは避けられそうです。 あの時はNOVAみたいな認識で結構絞って結構長時間使っていたのかも。 この手のストーブって放っとくと勝手に消えるから安全、 という認識だったのですが、これはそれを覆えしましたね。

こんなに青いのに  ステンレスたわしを適量ほぐし、ひも状にしてジェネレータに巻きつけたらどうか。 ジェネレータに行く熱up→灯油気化促進→臭いdownという目論見。 燃焼時にNOVAで使っている焼き網の底の赤くなっている所をジェネレータに合わせると、 匂いが減るように思えたので。
 ちょっとやってみたところ、方向性はこれで良いようです。 3時間以上暖房で使用してみましたが、臭いは全然許容範囲でした。 ただし、このままだとストーブをばらし難いので、 もう一工夫要るようです。

 2013.12.17↑臭いの原因はジェネレータではないです。
 上の状態で2Lぐらい使ったところで調子悪くなって臭ってきました。 しかしバーナーは一瞬赤くなったりするものの、 ほぼ青火のままで変化なし。 きれいに燃えているのになぜ臭うのかと、あちこち良く見ていたら、 ミキシングチューブの丸穴辺りから時々白い煙がモヤっと立ち上がる…、 ガス漏れです。 漏れたガスに時々火がついてポンと音がする事も、 漏れたガスに引火してバーナーカップの下の脚の付け根が燃え続けていることもあり、 漏れはこの辺りのようです。きれいに燃えているのに臭うわけですね。

以前にも見た光景  ばらしてバーナーカップとミキシングチューブの接合部分を観察したのですが、 漏れを抑止するような構造が何もありません。 カップの穴は波打っており、製造過程で付いたと思われる切り欠きも 穴の縁に2箇所ありました。 むしろここからガスを漏らして臭わせて、 室内で使えないようにした、とすら思える構造。アメリカンならやりかねません。
 波打ったカップの穴の淵を平らに整形し、切り欠きもなるべく潰すべくプレスしてみました。 ネジはきつめに締めつつ舐めないように慎重に組み立て。 横から見る限り隙間なくピッタリ合わさってます。 再点火、さっきは見えたガス漏れが、 どう頑張ってLEDライトの光を当てても見えなくなりました。 引火も"ポン"もなし。これで終わってくれればいいのですが。
 とりあえず合計3時間ほど燃焼させて、臭いはまあ普通という感じでしょうか。 ゼロではないけど、目に染みるとか耐え難いほど酷くもありません。

 さらに不連続でですが、3時間燃焼させて、臭いは横ばい、 漏れ出るガスは見えません。 運搬時にバーナーカップにストレスを与えないようにしないといけないようです。 例の緑の箱も買ったほうがいいのか。
 赤火ドバドバの原因ですが、ミキシングチューブの丸穴から プレヒート時に付いたススのピラピラを吸い込んだ可能性があります。 後日、実際吸い込まれそうになっているススを見たので。 その時はそっと取って事無きを得ましたが。 以後ススが浮いてきたら早目に取るようにしています。
 以後赤火ドバドバの現象は起こっていません。 後日相当量の灯油を燃焼させた後、ヘッドを開けてみましたが、 ススは小さいのが1片しか入っておらず綺麗なものでした。 赤火ドバドバの原因は空気取り入れ口から プレヒート時に付着したススを吸い込んだものとみていいと思います。

 ガス漏れ対策後の2.2L湯沸し4回目14分台でした(ずいぶん燃料が無駄になっていたようで。 琺瑯やかん)。5回目14m33sでした(きっちり計りました。琺瑯やかん)。
 やはり火力と静粛性はすばらしいです。
 ヤッチマッタかと思った時もありましたが、 紆余曲折を経て安定しました。 燃焼時の臭いは全く意識に上らなくなりました。

 2013.12.24 2.2Lのやかんを乗せてしばらくすると燃焼音が変わる事がある のに気づきました。 シューという中にチッチッという音が入り、 チッ音に連動して赤火が混じるようになります。 そのままやかんの加熱を続けても沸騰までいき、 やかんを下ろして暖房状態でしばらく燃焼させていると元のシュー音に戻りました。 後日、小さいやかんを乗せたら同じ現象が出て、ストーブとやかんの間に NOVAで使っている焼き網をはさんだらその現象が直ちに消えました。 沸騰時間は延長しますが。
 やかんを直接乗せると炎の方向が外側向きに変わり、 ジェネレータの加熱が不十分になり、 気化不十分の灯油が噴出すときにチッと音が出るのではないかと。
 思い返すとジェネレータにステンレスたわしを巻いていたときには この現象は出なかったような気がします。
 外していたステンレスたわし片を戻しました。前回はジェネレータに巻いたのですが、 ジェネレータの脱着時に手間が増えるのと脱着の際に崩れるので、今回は 巻き部分の下に置いただけです。
 この状態で小やかんを直接乗せた所、 たわし片なしのときに起こっていた現象が とりあえず消えました。

 ステンレスたわしの小片は燃やすと脆くなり、数回の使用で崩壊脱落しました。 次なる対策ですが、 ジェネレータがはまる部分のカップの長穴の下から外へ炎が逃げるようなので、 この穴を塞げばどうかと。 しかし局面だし板の切り出しと固定が難しいのでボツ。 要はジェネレータ周辺の炎の形を変えなければいいわけで、 なるべくジェネレータから離して五徳の上に物を置いたらどうかと (今まではストーブの中心に物を置くようにしてました)。 実際試したところ小やかんではうまくいきました。 2.2Lの大やかんでどうかですが年末で使用機会なし。
 2014.01.05手持ちの2種類の2.2Lやかんを試したのですが、概ね ”ジェネレータから離して五徳の上に物を置く”でOKでした。 ただし、やかんの形状(球形に近い、底が絞られた様な形)によっては ジェネレータから離し難く、チッチッという音が入り炎は赤火混じりになりました。 やかんを置いてから音が出るまでは3分程なので、 4分待って音が出なければまず大丈夫だと思われます。

 燃料チューブを少し引き抜いての反転消火ですが、 やっていて誤ってチューブを引っこ抜きました。 ストーブの火は直ちに消え、 接合部から灯油がじわじわとあふれてきて、 慌てて抜けたチューブを差し込んだら、 ストーブからシューといいつつ未燃焼ガスが出て来たので、 再び引っこ抜いてバルブを閉じました。 灯油なので引火とか大事には至りませんでしたが。

 素早くタンクを差し替えての長時間連続燃焼は可能でした。 初回は灯油が飛び散って手を汚しましたが、慣れればうまくいきそうです。 バルブを閉じて、燃料チューブを引き抜き、 ポンプをタンクから取るときにポンプを回すと遠心力で灯油が飛ぶので、 ポンプは固定してタンクを回す。
 再点火時に多少赤火は混じりますが、すぐに青火の正常燃焼で落ち着きます。

他社ボトルには問題ないのですが…  MSR純正ボトルは1つしか持ってないのですが、 純正以外のボトルとの相性が悪くしてあって (アメリカン スピリッツ?)、 手持ちのBRUNTON、OPTIMUS、PRIMUSなどのボトルでMSRのポンプを使う場合、 かなりきつく(外すのが困難な程に)締めないと燃料が漏れてきます。 そこで余っていた汎用品のボトルキャップのOリングを MSRのポンプに嵌めてみたところ、普通の締めで漏れなくなりました。 MSRの赤いゴムを取っ払ってOリングのみにしてもいけるかもしれません。 1.5山ほどネジのかかりが少なくなるので、出来ればMSRの赤いゴムは取りたいところ。

純正ボトルでずっこける  赤いゴムを取って運用してみました。 ポンプに対して黒いOリングは遊びが大きく収まりが悪い。 ねじ山よりは小さいので抜けて来る事はありません。 漏れては居ませんが、 ボトルの口に対して少しずれて当たっているのが見てわかります。 開け閉めも若干しづらくなりますし、赤いゴムはありが正解かもしれません。
 赤いゴムは戻しました。が、赤いゴム+Oリングだと 締め加減によってはポタポタと漏る事があります。 赤いゴムはMSRボトル口の内側に食い込む構造で、 Oリングはその他ボトル口の平面を押さえるサイズなので、 この2つを重ねた状態でMSRボトルに使うと、 赤いゴムがOリングの内側に入ろうとしてOリングが ボトル口の外側にずれ、漏れるようです。
 もう少しサイズが小さいOリングなら単独でいけるかもしれません。 黒いOリングは線径3.5、内径25.5ぐらい。汎用品の内径25.7ではないかと。 線径3.5でこれより小内径の物は21.7、22.1、23.7、24.7、25.2とありまして、 あの開け難いMSRの燃料ボトルのキャップについているOリングは 汎用品より少し小さめの実測24弱なので23.7ではないかと。

ピッタリ密着  これをポンプ側に装着すればどちらのボトルにも漏れずに使える かと試してみました。 MSRのボトルには当たり前ですがピッタリで、 その他の3社(optimus、brunton、primus)のボトルにも問題なく使用できました。
 旧ポンプのここはこんな感じのOリングで実績はあるし、 赤いヤツより小さい力で開け締めできるし、 ここはこっちで正解? 赤い複雑なやつは単に他社ボトルを使わせたくないという (アメリカンな)対策のように思えます。
 次の通販の機会に線径3.5内径23.7を購入しておきます。 ポンプと燃料パイプの接合部のOリングは 汎用品だと線形1.9内径5.8ぐらいのようですので、 こちらも一緒に。素材はフッ素ゴムでいいかと。
 バルブのところにもさらに小さいのが入っているのですが、 メンテキットのpdfファイルの写真から計算すると内径3.64ぐらいなので、 これのサイズは…内径3.8?これも安いし買ってみます。
 まとめますとMSR WLI 2012以降のOリングは線径、内径の順に
 (3.5 23.7実測)ポンプ-ボトル間、実使用OK 2014
 (1.9 5.8実測)ポンプ-燃料パイプ間、実使用OK 2016.01.15
 (1.9 3.8未確認)火力調節バルブ部の2つ(1つの間違い、novaのスピンドル部の2つとごっちゃになってました)、まだ使ってません
の3種類のようです。
 ホームセンターの例によって水道部品売り場に必要な全サイズありました。 素材はいずれもNBRでしたのでとりあえずいつでも買えるし見るだけに。 NBRでもマナスルでとりあえず7年は使えているけど、 買うならFKMを目指したい。

手前の赤い棒です  ジェネレータから遠ざけるようにやかんを乗せれば とりあえず問題なかったのですが、 沸騰時間が若干(14→18分)延びてました。 ステンレスたわしは崩落するので、それ以外の方法を模索していたのですが、 ほんのちょっとジェネレータ周りの炎の向きを変えてやればいいようだったので、 ジェネレータ直下にステンレスの板を置いて、 横方向に行く炎を上方向に向けてみました。 部材は車のワイパーゴムに入っている角棒状のステンレス芯です。
 いつもの条件でやかんの水を沸騰させウーロン茶を煮出したところ、 やかんをストーブの中心に置いてもチッチッという音は発生せず、 終始赤火は混じらず、沸騰時間は今迄で最短の13m42s(ステンレスやかん)でした。 しかしやかんを乗せるとジェネレータ部の穴の下方に炎が漏れているので、 これをすべて上に向けられればもう少し改善しそうではあります。
 別の日に今度は琺瑯やかん(球形に近い、底が絞られたヤツ)をストーブの中心に置いて ウーロン茶煮出し。 チッチッ現象なし、赤火なし、 沸騰まで14分台と安定してきました。

 買った当初このチッチッ現象は出てなかったような気がするんですが。 いつから出始めたのかと思い起こすと、 ガス漏れ対策でカップをプレスしてからではないかと。 カップの角度が微妙に変わり、物を乗せた時の ジェネレータへの炎の当たりが減った? 小さい棒を仕込むだけで起こらなくなったりするので、 個体によっては起こらないのかもしれません。

2014.01.20
 バルブ全開で十分加圧してもチラチラと赤火が混じるようになりました。 バルブからノズルの間で汚れが蓄積しているのかと思いワイヤーを動かそうとしたのですが、 動きません。前回動かした時はそこまで力は要らなかったはずなのですが、 軍手をはめて渾身の力を入れると少しずつ抜けて来ました。
 押し込むのはそれほど力は要らず、押し引きしつつ何とか引っ張り出しました。 ワイヤーの汚れを何回か布でふき取ってから戻し、 点火したら浮いた汚れがノズルに移動して完全に詰まりました(想定内)。
 ジェットを外して清掃し再点火、今度はいつも通りに着火。 きれいに燃えるようになりました。 ユニバーサルでワイヤーが硬くて抜けない、 という話を読んだ気もします。 あのワイヤーは時々動かしたほうがいいのかも。

2014.01.21
 やかんでウーロン茶を煮出していたら、またチッチッという音が出始めました。 ジェネレータ近くに板を置いて、何回かは大丈夫だったのですが、 まだ解決してなかったようです。 最近やったことといえばワイヤーの抜き差し掃除ですが、関係なさそう。
 そのままやかんの加熱を継続していたら赤火ドバドバになりまして、 赤火ドバドバの前段階がチッチッという事だったようです。 しかし今回は火力を絞って外に移動し、しばらく燃焼させていたら 正常燃焼に戻りました。 今回はススは吸い込んでないはず(着火後ススが剥離浮遊していないのを確認したので)。

2014.01.29
 色々と細工してみたのですが、 やかんを乗せた時の赤火は、 炎とやかん底が近過ぎるからではなかろうかと。 乗せた時に発する臭いや炎の色がNOVAの時に似ているので。

Home













inserted by FC2 system