携帯用折り畳みテーブル

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 先日のキャンプにはコールマンの70cm四方ぐらいのロールテーブルを持っていきました。 これはこれで便利だったけど、 テント内に持ち込んだり、 ウォータージャグを乗せる小さい台がもう一つあればと 思うことがしばしばありまして、小型のローテーブルを探したのですが、

スノーピークのソロテーブルBAJA400 サイズ40x30xH10 0.89g 収40x10x4=1600cm^3 3枚組み \4700
  高価、低い

小川キャンパル アルミコンパクトテーブル 40x40x35 1.2kg 41x13x4=2132cm^3 3300
  これがベストか?中国製で工作精度低い。

コールマン ミニイージーロールテーブル 48x47x43 2kg
  43cmは高すぎる、重い

アルパインデザイン ツーリング アルミテーブル 42x29x15 805g \1280
  このタイプの中ではベスト。収納時かさばる

キャプテンスタッグ アルミロールテーブル 40x29x12 700g 耐加重30kg 収納40x7x6厚\980
  脚がずっこける。収納時かさばる

ロゴスMINI-ZEN 41x29x11 1kg \980 収納41x7.5x6厚
  重い。収納時かさばる

ロゴスCHABU-DAI 30×30x30 収 30x15x7厚
  収納時厚い。

ホリデーロード ダンロップ 19x15x10 650g \2940
  低い、小さい、高価

 なかなかこれはという物がないんですねー。 で、自作ということになったのですが、 検索してもなかなかいいアイデアが浮かびませんで、 小川のをポチる寸前までいったのですが、 「バックパック用テーブル」 を作っている方のHPを見つけました。
 上板に関してはほぼこれで良さそうです。 サイズは何か必然性があるんだろうということで主要な小型テーブルと同じ40x30cm。 部品点数を減らすのと脚の高さを稼ぐため上板は40x15cmを2枚。 板を止めるアルミ部品はチャンネルというそうで、 特に片長チャンネルを使えば組み立ても楽になるし強度も有利だし目的に合う。 板とチャンネルは間にウレタンスポンジを挟んで、スポンジの弾性と摩擦で止めれば ゴム紐は必要なさそう。 脚に関してはもう少し工夫を加えたい所です。 高さはローテーブル時15cmぐらいは欲しいし、 椅子使用時は30cmぐらい欲しい。 脚を40x30にして上板も40x30にすればパッキングは大きいけど 薄くなるし(5mmx3枚で15mm)アルミチャンネルは不要になりますね…。
 さらに考えを進めて、上板は2分割でもチャンネル不要で上板と脚が固定される 構造を思い付きました。 作るからにはスノピBAJA400と小川を上回る使い勝手と収納性を目指し、 上板が2分割でD30xW40xH15cm 800g 収納時40x15x2.2cm=1320cm^3 で、BAJAを下回る。 分割しないで(してもいいけど意味ない) D30xW40xH30cm 1200g 収納時40x30x1.65cm=1980cm^3 で、小川を下回る。
 素材はシナベニヤ5.5mm厚を使う予定で、脚に肉抜きを施せば 重量はもう少し軽く出来そうです。

 まずはダンボールで1/2サイズの物を試作してみました。 ある程度の工作精度を要求されますが、ジグソーとヤスリでなんとかなりそうです。 脚と上板はロックできると理想的なのですが、この構造でそれを付加すると その分収納時の厚みが増してしまいます。
 上板に穴を開けて紐で脚を引くとか?上板に穴は開けたくない、でもベスト?
 ネオジウム磁石を埋めこむ? 平面精度に自信なし
 足の肉抜き部分に上板と脚を固定する構造が収まるようにする? ←これか
 出来たらタイラップで締めてカッチリさせたいが、 上板を分割した場合4ヶ所にタイラップが必要で組み立て分解が非常に面倒で無理。
 アルミチャンネル+ピン固定方式2箇所?
上のものが滑り落ちないように上板の縁全周に引っ掛かりがあると使いやすいですが、 トランプはやりにくくなりますので一長一短といったところ。
 脚はもっとえぐった方が重量的にも不整地でも有利ですが、 足自体細くなるし十字に重ねる部分が小さくなるので強度的には不利です。 どの辺に妥協点を持っていくか。スリットは5cmでえぐりは5cm弱ですかね。

 シナベニヤ900x450で1000円弱を購入し、40x15で4枚切り出しました。 総重量は655gでネットで見付けた比重を基に計算した重量より軽く、 仕上がりはこれを上回ることはないので600gぐらい? BPT-600ということになりそうです。
 ジグソーがなかなかいうことをきかず、切り出し終えた時はかなり萎えたのですが、 予備の2mmを使い鉋できっちり修正出来たので再び萌えてきました。鉋は偉大ですね。 後は細かい工作をどうするかです。あまりジグソーは使いたくないのでリューターで 穴を開けてそれをつないでやすりで整えるという時間のかかる工法になりました。

 塗装を調べてみたのですが、良さそうなのは オスモカラーとかノンロットなどですが高価ですねー。 既製のテーブルを買いたくなってきます。 渋柿も魅力的なのですが、 結局コスト、耐久性、使い易さで水性ウレタンでいく事にしました。

 毎日少しずつ加工し、1つの板に2箇所も採寸ミス(1箇所はリカバリー不可能) があったのには萎えましたが、なんとかテーブルの形にまでなりました。 現物合わせで組んでは少しずつ調整するのを繰り返す部分が多くて 生産性が悪いですが、おかげでかなりの精度で作る事が出来ました。 裏表、どちらの脚にも同じようにキッチリ入っていくのには感動すら覚えました。 はめ込み部分は塗装する分をもう少し削っておかないといけないと思います。 でもこの手法でもう一個作るのは当分イヤ。量産にはトリマーの導入が不可欠です。 量産するかどうかは不明ですが、トリマーの機種選定に入っている自分がいます。 脚の肉抜きはトリマー導入後ですね。 肉抜きはパスタ計量用の穴なんかいいかなーと。

 今の状態では上板のヘリが弱点です。アルミチャンネルで2つの上板を 継げたほうがいいのかもしれません。ついでに長辺もチャンネルをはめて 補強と転落防止にしようかと。 ホームセンターにアルミチャンネルを探しに行ったら プラのモールがありまして、内寸5.5の1mで100円(アルミは260円)。 プラのほうが木に優しいだろうし、入り口が少し狭くなっており 何も追加しなくてもベニヤをつかんでくれるのでアルミより有利かということで こっちにしました。14cmぐらいで2本切断し、はめ込んだらサイズはちょうどいいし、 きっちり固定されて安定しました。一応これで構造は完成。

 あと塗装ですが、ホームセンターを探し回って3件目でようやく水性ウレタン着色ニスを 見つけました。カンペハピオの物で300ml900円ぐらい。色はオークをチョイスしました。

 2回塗りました。上板の木目の取り方をミスってますが、 ベニヤのサイズ上無駄のない様に取ると こうなってしまいます。 まあどうせベニヤだし強度的には関係ないので。 次はもっと大きいシナベニヤで自由に切り取りたいですね。 重量は613gでした。 運動会用にあと2つは欲しいので量産することにしてトリマー(リョービ TR-51)を 発注しました。トリマーを使えば脚のはめ込み部分は4ミリ彫って上板を 1.5mm残せば見た目がかなり良くなるのですが、組み立てる時に 上板をひっくり返して並べて脚を刺してまたひっくり返す事になり少し面倒ではあります。

 実はトリマーは最初TRE-40にするつもりでした。 TRE-40はラック&ピニオンによる高さ調節とソフトスタートがあるのですが、 モーターが370Wとやや弱い物が付いています。 対するTR-51は便利な機能は一切なく故障に強そうだし、 強力な500Wモーターとスタート時の反動を抑えるためTRE-40より太いボディ で価格も安い。ということで発注直前にTR-51にしました。
 実際少し動かしてみての感想ですが、スタート時の反動はどうということはないです。 それより振り回した時のジャイロ効果に気をつけたほうがいいです。 高さ調節は少し時間をかけて鉋のように叩いて微調節すればいいようです。 しかし簡単に綺麗な溝が彫れますね。量産に向け期待できそうです。

 バックパックテーブルを作っていたら木工魂がもたげてきまして、 とりあえず近々必要なバイクタイヤ交換用の木枠を2x4で作りました。 木は6ftで247円(安!!)、カットはホームセンターで1箇所50円x4回、 ネジはスレンダースレッドを一箱800円から8本使用。 合計500円ぐらいで出来ました。
 DUCATIの後輪のことも考えて一辺440にしてあります。 440x2、364x2を付き合わせて3oで下穴を開け ネジ止めしただけですが、 切り口がビシッと直角になっており綺麗な正方形を描いています。

……美しい……。

 今回試しにHCカットサービスを利用してみたのですが、 手鋸でこの精度は自分には出せないです。 タイヤ交換の木枠にそんな精度が必要あるのかと問われれば、それはないのですが。 丸鋸を使えばホームセンターのカットサービスを利用しなくても 綺麗に切れるらしいという事で丸鋸への物欲が…。 5.5mmシナベニヤを切るのに丸鋸が必要なのかと問われれば、それもないのですが、 とりあえず機種の選定を…。

 こだわりポイントは
メーカーはマキタか日立で→同格機種の場合日立は販売価格がお高目なのでマキタか
プロ用かDIY用か→DIY用は精度がいまいちだし、すぐプラが割れたりするし、 リセールバリュー、耐久性重視でプロ用を
電子か電気か→電気で十分では
造作かそうでないか→造作の定義が良くわかりませんが、
  平行定規が2本ポール
  付属の刃数が72枚
  ベースにシャッターがついていて材料がぶれ難い
  そんな所?
ベースがアルミか鉄板か→鉄はプレスの薄い物で弱く、アルミは鋳物で丈夫なのでアルミで
といった所でしょうか。
 でマキタの5634BA、5636BA辺りを選定しました。両者の違いは モーターが無負荷4700rpmか5500rpmか、それによって消費電力も少し違います。 販売価格はほとんど変わらないので5636BAで、込み込み14001円と言う所を見つけました。
 オークションも見てみました。 素人があまり使わず手放すようなのならいいのですが、 プロが使い込んで故障寸前というようなのばかりでオークションは止めました。
 自分の行きつけのホームセンターにも2〜3世代前の古い機種があったのですが、 木工工具業界では旧製品在庫を抱えている所が結構あるようなので 少し古い機種でも安ければいいかと新古を探し回りました。 そして5710Cが15398+送900で出ているのを見つけました。 そこには他に造作精密の5613BA、シンプル系の5632BAなども破格で並んでいます。 しかし5710Cは2007年12月発売でマキタのHPにも新製品として載っており、 深切りLED電子造作精密で定価43995円もする、最初から選定対象外のトップクラス機。 切り込み深さ調節のレールもアルミ鋳造(普及品は鉄プレス) になっている所が特にポイント高いですね〜。 展示品かなにかのようですが、それにしても安い。しかも複数台あるらしい。 発注ミスで大量在庫とか大量受注後キャンセル品とか 何かの間違いか罠ではないかとも思いますが、それは注文してみなければわからない。 自分にはオーバースペックでしょう。棚ズレとはいえ これが5636BAに2000円追加で買えてしまうならこっちの方がいいですよねー。 オクでは格下の中古5732Cが終了まで8時間を残して\16500なので このまま流しても利益が出そうです。という事でポチりました。

 なんかお店からの返信内容がそっけないですが、 一応自動返信ではない受注メールが来ましたので 振り込みましたが、24h経過しても発送メールが来ません。 価格もそんなに高くなく、そんなに売れるとも思えない木工工具で まさか詐欺はないと思いますが2日目に発送はいつ頃ですかメールを送ってみました。 すぐ返事が来まして、昨日発送済みだったようです。 木工工具業界のネット通販は3箇所目ですが何処もこんな感じなんですかねー。

 で、本日物が来ました。刃を見た所では未使用ですね。付属品も大丈夫。 多少外装に箱と擦れたような所は ありますし箱は痛んでますが、使っていればどうせ擦れるし 箱は不要なので値段を考えれば大満足です。 やはりベースと本体の接続がしっかりしており微動だにしないですね。

 とりあえず切る練習をしました。ベニヤ9mm厚をアルミの棒をガイドに 切っていたのですが、どうも刃が斜めになっているようでした。 調節して納得の行く所で冶具用の直線を切り出しまして、 2x4の端材なども切ったのですが、切り口がHCカットサービスより遥かに美しいですね。 HCのカットサービスはあまりいい刃を使ってないようです。

 とりあえず直線兼直角切り冶具を作りました。 直角の追い込みが難しかったのですが、 スコヤでは誤差が検知できないレベルなのでシナベニヤの角で合わせてみました。 それを使って2x4と2x8から作業台用の部材を切り出したのですが、 短時間で正確に切り出す事が出来ました。とても手鋸では無理です。 これでシナベニヤを切れば1台目より遥かに高精度な バックパックテーブルが出来そうです。

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